ソフトバンク光からの乗り換えは速度に不満がある人に最適！ただし料金節約の手段としてはNG

ソフトバンク光から他回線に乗り換えるべき人とは

日常的にこういったストレスを感じている方は、ソフトバンク光より通信速度が優れている回線に乗り換えた方がいいです。

というのも、そのレベルのストレスを感じるような通信速度は、小手先の改善策───Wi-Fiルーターを換えたり、PCやスマホの同時接続数を減らしたり───ではほとんど解決しないのですよね。

「気持ち、速度が遅い気がするな」といった程度なら乗り換えるほどじゃないですが、我慢できないレベルならもう乗り換えるしかありません。

それだけ聞いてもピンと来ないと思うので、順序だてて説明しますね。

「独自回線」というのは、回線設備（光ファイバー）を自社で用意しているサービスのこと。

「独自」があるということはつまり、他社の回線設備を用いた「独自じゃないサービス」もある、という意味です。

前提として、日本において提供されている光回線サービスの多くは、同じ回線設備を使っています。

ソフトバンク光やドコモ光などがそれに該当するのですが、そういったサービスは「NTTの光ファイバー」を使っています。

例えるなら、スーパーやコンビニに売られているプライベートブランドのポテトチップスみたいなものでしょうか。

ファミリーマートに売られているプライベートブランドのポテトチップス、パッケージで製造元を確認すると「カルビー」と書いてあったりするのですよね。 つまり、販売元はファミリーマートでも、製造元はカルビーの工場というわけです。

ソフトバンク光のような光回線サービスも、同じようなもの。

光回線サービスを取り扱いたいけど、肝心の設備を持っていない会社が、NTTの光ファイバーを使わせてもらっている…ということですね。

実のところ、速度という観点ではこの仕組みが足を引っ張っていまして。

イメージしてほしいのですが・・・
インターネット通信というのは、「回線という道路を通って、各家庭にインターネットサービスが届けられる」といったような仕組みになっています。

通信速度というのは、その「回線と言う道路」を車がどれくらいのスピードで走れているか、という点を示しているわけです。

そして、ソフトバンク光が使う「他社と共有している回線という道路」は、独自回線よりも混雑しやすい。
何せ、ひとつの道路を色々な会社が使っているわけですからね。

言うまでもなく、道路が渋滞するとスピードは思うように出せません。

というわけで、ソフトバンク光は“そもそも通信速度が落ちやすい回線”なので、根本的にその問題を解決したいなら“混雑しにくい独自回線に乗り換える”という選択肢が最適と言えるのです。

そして当社がオススメする独自回線サービスが、auひかりということですね。

料金節約が目的の“乗り換え”はおすすめできない

率直に申し上げて、どこに乗り換えても料金はほとんど変わりません。

そもそもソフトバンク光の料金は他回線とほとんど同じ金額に設定されていて、業界的にも決して悪くないレベル。
なので料金に不満がある場合、乗り換えたところでそれは解消できない可能性が高いのです。

特にSoftBankのスマホをご利用の場合、特典の“スマホ割”が適用されているので、むしろ他社よりお得だったりします。

裏を返すと、SoftBank以外───DoCoMoやau、楽天モバイルなど───のスマホをご利用なら、例外的に乗り換えという手段にメリットが生じるということ。

単純に、スマホのキャリアと同じ会社が提供している回線に乗り換えれば、通信料が年間約¥13,200ほど節約できます。

乗り換え費用はほとんどの場合¥3,300のみ

普通、乗り換え手続きには…

という3つの費用が発生します。

まともに計算すると、ソフトバンク光を解約するだけで（工事費が払い終わっていたとしても）最大¥16,500もの請求があるわけですが・・・

ほとんどの場合、乗り換え先の“特典”を使うことで、これを¥0にできるのです。

たとえば当社がおすすめするauひかりに乗り換える場合、最大¥30,000までの還元を受けられるので、少なくともソフトバンク光を解約するために費用は（実質的に）かかりません。

そして「乗り換え先の工事費」についても、auひかりなら最大¥33,000割引きしてくれますし、他回線も基本的には何らかの特典を使うことで（ほぼ）無料にできます。

というわけで実際のところ、乗り換えにかかる費用というのは、ほとんどの場合¥3,300程度で済んでしまうのです。

乗り換え費用をほとんど還元してくれる特典。利用者目線ではとても魅力的だと思いますが、そもそも何故そんなサービスが用意されているのか？

理由はシンプルで、どの会社も「より多くのお客様に他社から乗り換えてきて欲しい」からです。

スマートフォンやPC、据え置きゲーム機など、今や通信機器がひとつも存在しない家庭など絶滅危惧種。

当然、インフラたるインターネット環境を支える回線サービスも───ホームルーターやモバイルルーター、固定回線などの種類を問わなければ───世帯あたり最低ひとつは利用されています。

となると、回線事業者は売り上げを追うために、新規開拓のほかに「他社からの乗り換え客を増やす」というアクションもとらざるを得ません。
だって、すでに何らかの回線サービスを使っている人が世の中の大半を占めているわけですからね。

というわけで、多くの回線事業者は“乗り換えをしやすくする特典サービス”にも力を入れていて、その一環として費用還元を行っているのです。

乗り換え手続きの流れ

auひかりのような独自回線に乗り換えるなら、回線設備そのものを変更することになるので“ソフトバンク光を解約してから、他サービスに新規申込”することになります。

一方でドコモ光のような“NTT系列の回線”に乗り換える場合───正式には“事業者変更”という手続きですが───回線設備そのものは同じものを使い続けることになるから、ソフトバンク光を解約せずに変更手続きを進めなくてはいけません。

独自回線に乗り換え：まずはソフトバンク光を解約

まずは、独自回線に乗り換える場合について。

このパターンはご想像通り、ソフトバンク光を解約してからauひかりなどの回線サービスに“新規申込”を行うことになります。

簡単にまとめると、具体的な手順はこの程度。手続き自体はとてもシンプルなのです。

おっしゃる通り、単にソフトバンク光を解約して他回線（auひかり）に新規申込するだけでは、解約手数料や工事費の還元を受けられません。

しかし、その点はお手続きの際に「ソフトバンク光からの乗り換えをしたい」と申し出ていただくだけで解決できます。

要するに、auひかり側が「乗り換え希望のお客様だ」と認識できればいいわけです。

ただし、言えば良いというわけでもありません。
実際に特典を受けるには、乗り換え客であることを証明するために“ソフトバンク光から送付される解約にかかる費用の請求書”の提出をお願いするケースがあるので、書類を紛失なさらないようご注意ください。

そもそもソフトバンク光でインターネット通信をするにあたっては、HGWとルーターという2つの機器が必要です。

レンタル機器は、当然ながら解約のタイミングで返却しなくてはいけません。HGWはNTTへ、ルーターはソフトバンク光へと返却します。

HGWについては、ソフトバンク光の解約が決まったタイミングでNTTから“返却キット”が届きますから、それを利用してください。

しかしルーターについてはご自身で梱包・郵送する必要があるので、若干の手間がかかります。

注意してほしいのは、NTTの返却キットにルーターを入れないこと。

ルーターはあくまでもソフトバンク光の持ち物なので、NTTに誤送しても返却したことになりません。

もちろん、誤送した場合は後日返送されてきますが、それに気づけていないと後々面倒なことになります。

考えてみれば当然のことですが、契約終了後にずっとレンタル機器を返却せずにいると、¥18,000の違約金を請求されてしまいます。

肝心の期日は、解約日の翌月20日（必着）。

これを過ぎると¥18,000とられてしまうので、ご注意ください。

ちなみに、返却先住所は下記の通りです。

“乗り換え完了”とはつまり、新しい回線の利用が開始したタイミング（開通）を意味します。

そして乗り換えが完了するまでには（個人差はあるものの）およそ1～2ヶ月程度かかってしまいます。

なぜ2ヶ月も待たされるのか？
それは、工事の予約をとれるのが、申し込みしたタイミングのおよそ1～2ヶ月後になってしまうからです。

独自回線…つまりソフトバンク光とは違う設備を用いたサービスを使うには、電柱から光ファイバーを引き込む工事を実施しなくてはいけません。

当然、工事は人（作業員）の手で行われるので、他に予約が立て込んでいるとすぐに対応してもらえないこともあります。
そして回線工事の依頼は全国からリクエストされているので、ハッキリ言ってしまうと作業員の手は常に足りていないのですね。

というわけで、少しでも早く乗り換えを済ませたいなら、何よりも“早めの手続き”が重要になってきます。

もちろん、時期によっては1ヶ月以内に工事の予約がとれるケースもありますが、いずれにせよ手続き自体が遅れると開通のタイミングも先延ばしになってしまう点には注意しておいてください。

NTT系の回線に乗り換え：ソフトバンク光に“事業者変更承諾番号”の発行を依頼

事業者変更というのは、要するに「NTT系の回線から、NTT系の回線に乗り換える手続き」のことです。
例えば、ソフトバンク光からドコモ光に乗り換えるケースがこれにあたりますね。

これもポテトチップスの話に置き換えるとわかりやすいです。今までコンビニAのポテトチップスを食べてたところ、製造元が同じコンビニBのものに切り替えたとします。

この場合、大元の工場は変わらないので、本質的にはサービスを切り替えたという話にはなっていないのですね。

事業者変更というのは、言ってしまえばそれと同じこと。ポテトチップスのパッケージと販売店だけが変わった、という具合です。

要するに「どの会社からサービスを受け取るのか」という点が変わるだけなので、手続き自体もかなりシンプル。

実際の手順は…

たったのこれだけ。これだけを済ませておくと、期日になれば勝手に回線が切り替わります。

専門的な話をすると、この番号は「回線の持ち主であるNTTが、どの事業者（ソフトバンクやドコモなど）を通じて、どのお客様にサービスを提供したらいいのかを把握するためのもの」です。

しかしお客様にとっては、要するに乗り換え手続きを進めるために必要なパスワードでしかありません。

取得方法はとても簡単で、ソフトバンク光（今使っているNTT系列のサービス）に電話で問い合わせると、およそ1週間以内に発行してもらえます。

事業者変更承諾番号を発行してもらったら、約2週間以内に乗り換え手続きを行う必要がある、ということです。

たとえば4月1日に発行してもらったら、4月15日が期限というわけですね。

万が一期限を過ぎてしまったら再発行を依頼するだけなのですが、そうなるとまた1週間ほど待たされることになり、計画通りに乗り換え手続きを終えられなくなる可能性があります。ご注意ください。

独自回線に乗り換えるときはHGWとルーターどちらも返却しないといけませんが、事業者変更の場合は「ソフトバンク光から借りている機器（ルーター）」だけでOKです。

というのも、事業者変更は「乗り換え先もNTT系列の回線サービス」なので、NTTからレンタルしているHGWを返却する必要はありません。

ルーターについては（多くの場合で）事業者変更先から新しいものをレンタルできるので、それが届くのを待ってから返却してください。

独自回線に乗り換える場合は“回線を取り換える工事”があるので2~3ヶ月かかりますが、同じ設備（NTTの回線）を使い続ける事業者変更は2週間もあれば完了します。

物理的に何かを変更するわけじゃなく、システム的な手続きを済ませるだけですからね。

反対に「なぜ2週間はかかってしまうのか」というと、ソフトバンク光から“事業者変更承諾番号”を取得するのに1週間くらいはかかるからですね。

ただし、必ずしも最短で手続きを済ませるべきではありません。

事業者変更には適切なタイミングというものがあり、そこを逃すと余計なお金を支払わなくてはいけなくなるケースがあるのです。

適切なタイミングとは、月末です。

月の半ばに事業者変更を済ませてしまうと、ソフトバンク光と乗り換え先の両方から“利用料金”を請求されることになってしまうのです。

要するに、通信料が一時的に倍かかってしまう、ということですね。

そうならないよう、事業者変更をするときは“月末にソフトバンク光の利用が終了し、そのタイミングで乗り換えが完了するように”タイミングを調整してください。

ちなみに、タイミング自体はお客様の要望が通るようになっているので、手続きを進めてみてから「どうしたらいいの？」と迷うことは無いと思います。

まとめ

ソフトバンク光から乗り換えるなら“何に不満があるのか”を明確にしておきましょう

色々とご説明しましたが、結局のところ“乗り換え”というのは「今使っているサービスに対する不満を根本的に解消する手段」でしかありません。

つまり、実際に乗り換えをするなら「ソフトバンク光にどんな不満があるのか」を明確にしておく必要があるのですね。

そして、通信速度に不満があるなら“独自回線（auひかりなど）”への乗り換えで解決が見込めますが、料金の悩みは必ずしも解決できるとは限りません。

他社も月々の利用料金に大差はありませんし、SoftBankのスマホを使っているような人については、乗り換えてしまう方が却って損をする可能性すらあります。

いずれにせよ、乗り換えるとするなら「それが最適と言えるとき」にしておきましょう。

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