2024.01.24(更新:2025.03.31)

光回線の種類は3つ!NTT回線・独自回線・10ギガ回線のメリットとデメリット

比較
丸山 和輝
記事の監修責任者
丸山 和輝

いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。

本日いらっしゃったお客様は、「光回線ってどんな種類があるの?」という疑問をお持ちかと思います。

端的に言うと、その答えは以下の3つ。

他所では違った観点から分類していますが、お客様目線で考えると、この3種類に別けるのが妥当なのです。

さて、肝心なのは「それぞれどんなメリット・デメリットがあって、どれが1番良いのか?」ですよね。

今回は、そこのところを丁寧にご説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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光回線は“使用する光ファイバー”で種類が別れる

光回線にはどんな種類があるの?

「NTT回線」「独自回線」「10ギガ回線」の3種類がありますが、これは“どの光ファイバーを使っているのか”で別れています。

光回線は光ファイバーを使った高速回線。インターネットという図書館につづく高速道路。道路の運営会社によって種類が別れる。同じ会社の道路でも制限速度で種類が別れる。

光回線とはつまり、電柱から住宅に伸びるケーブルのうち“光ファイバー”が使われているもののことです。

イメージとしては、お客様(がご利用のデバイス)とインターネットを繋ぐ道路。

光回線は、この道路(光ファイバー)に着目して、
「どこが整備したものなのか?」
「最大どれくらいの通信速度が出せるのか?」
という2つの観点から3つに分類できます。

ちなみに、他所では「フレッツ光・光コラボ・ダークファイバー系・電力会社系の4種類に別れる」と説明されていますが、サービス選択の判断材料にはなりにくいですね。

一般的に語られている分類も、決して間違いではありません。
実際、光ファイバーを“どの事業者が運営しているのか”という観点だけで細かく別けるなら、そうなります。

ただ、その区分けでは「どの種類がベストな選択なのか」という点に最適な答えを出せないのですね。

というわけで当社(株式会社INE)では、“回線を整備した会社”と“最大速度”の2軸で光回線を3種に区分しています。

最適な種類は“状況”で決まる

3種類の光回線には、それぞれ異なった特徴があります。
そして、どの種類がベストなのかというのは、状況次第で変わるのです。

どの種類の光回線が最適なのかというのは、状況によって異なる。NTT回線はほとんどの住宅ですでに設備が整っているので、1カ月以内にネットを開通したい人に最適。独自回線は一部地域限定ながらNTT回線より高速なので、それほど急いでおらず速度と料金のバランスを重視したい人に最適。10ギガ回線は割高ながら速度と安定性が抜群なので、超快適なネット環境を実現したいファミリー層に最適。

要するに「どんなネット回線を必要としているのか」によって、最適な種類(カテゴリ)が決まってくるという話。

例えば「今すぐにでもネット環境が必要だ」という状況に、開通工事が終わるまで何ヶ月も待たされる回線は不適切ですよね。

では、その“状況”はどういったものが想定されるのか?
それは、概ね以下の3つです。

状況1.すぐにでもネット回線が必要なとき

たとえばお引越しの際、ご新居の回線手続きを忘れていた…そんなお客様には、NTT系の光回線がベストです。

光回線サービスは、どうしても開通のお手続きに一定期間を要してしまいます。

急ぎでネット環境を整えたい───例えば「翌週からテレワークが始まる」といったような状況では、申し込み後スピーディーに利用開始できる回線が必要です。

そういったとき最適な選択肢と言えるのが、NTT回線という種類に該当するサービスなのですね。

状況2.待てるけどコスパにこだわりたいとき

1~2ヶ月くらいは待ってもいいから、速度と料金のバランスにはこだわりたい。
そういった方に最適なのは、独自回線です。

すぐに開通できる種類ではありませんが、独自回線はNTT回線と比べて通信品質が高いです。
それでいて、初期費用や月額料金といった“コスト”はNTT回線と大差ありません。

つまりコスパの良さという点では、3種の中でも独自回線が群を抜いているのです。

状況3.とにかく速度にこだわりたいとき

多少、料金が割高になってもいいから速度にこだわりたい…といったファミリー層(4人以上でご同居のお客様)には、10ギガ回線が最適です。

何を差し置いても通信品質の高さにこだわりたい。そんな方は、問答無用で10ギガ回線をご利用ください。

実は、この場における他2種(NTT回線と独自回線)は“最大速度1ギガの回線”なのですね。
つまり、その10倍のポテンシャルを持っているのが、この種の回線ということ。

何を差し置いても通信品質の高さにこだわりたい。そんな方は、問答無用で10ギガ回線をご利用ください。

種類1.NTT系の光回線

NTT系って、そもそも何があるの?

具体的には、フレッツ光と光コラボレーション(ソフトバンク光やドコモ光、楽天ひかりなど)ですね。
要は、NTTが整備した光ファイバーを使った回線のことです。

NTT系の光回線は日本全国の99%でご利用可能。メリットは、工事なしで開通できるケースが多いこと。デメリットは、混雑によって通信品質が低下しやすいこと。

通信会社の最大手、NTTが整備した光回線です。
日本全国の99%で整備が完了しており、実際多くのご家庭がこの種の光回線を利用しています。

言い換えるなら、全国どこにでも道が通っている、ということ。

そのため申し込みから開通までの期間が他の種類より短く、急ぎでネット環境を整えたいような人にはピッタリと言えるのですね。

NTT系の光回線としては、先ほどもチラッと名を出した“光コラボレーション”に類するサービスが具体的な選択肢になります。

光コラボレーションというのは、NTTが整備した既存設備(光ファイバー)を利用して提供される、回線とプロバイダがセットになった光回線サービスのことです。

簡単に言うと、他の会社(ソフトバンクやドコモ、楽天モバイル、ビッグローブなど)がNTTの設備を使って提供しているパッケージ商品みたいなもの。

同じ設備を使っているので、光コラボ回線同士の間に大きな品質(速度・安定性)の違いはありません。

イメージとしては、ひとつの道路を色々な会社のバスが走っているようなものですね。

NTT回線のメリット

要するに、“どこでも・すぐ使える”というのがNTT回線のメリットです。

繰り返しますが、NTT回線の特徴は“全国99%に整備済みであること”で、これが具体的なメリットを生み出しています。

メリット1.開通にあたって工事不要となるケースが多い

回線がすでに整備されているということは、開通工事を執り行う必要性が(ほとんど)無いということ。

前提として、固定回線である光回線サービスを利用するに際しては、物理的な工事が必要となります。

開通工事ではネット回線利用に必要な設備を整える。電柱から住宅まで光ファイバーが引き込まれ、住宅内には光コンセントが設置される。

この工事自体は1時間ほどで完了するのですが、施工するとなると以下のような“悩みの種”が生じます。

  • 1~2ヶ月後でないと施工日を予約できない
  • 当日は“立ち合い”が必要となる

つまり、日程調整が面倒くさいのですね。
実際、この後にご紹介する独自回線や10ギガ回線は(基本的に)工事が必須で、「すぐ開通できないなら辞めておこう」となる人も少なくありません。

これがNTT回線の場合、そもそも工事不要となるケースが多いので、スピーディーかつストレスフリーに利用開始できるのですね。

メリット2.ほとんどの地域で利用できる

ここでも、先に前提知識をお伝えしますが…
回線サービスというのは“設備が整っている地域・住宅”でしか使えず、その地域・住宅を指して“提供エリア”といいます。

提供エリアとは回線設備が整っている地域のこと。光ファイバーが通っているエリアにはサービスが提供されている。光回線サービスは光ファイバーが無いと利用できない。光ファイバーが通っている地域は、提供エリア内となる。

当社でも、お客様の開通手続きをお手伝いする際は“各サービスの提供エリア確認”から行っています。
これは、エリア外だと物理的にサービスが使えないため、あらかじめその点をチェックしているのですね。

独自回線・10ギガ回線は提供エリアが限定的なのですが、何度も繰り返す通り、NTT回線は全国99%に展開済み。

山間部のような、例外的にNTT回線が通っていない地域もありますが、基本的にこの種の回線が使えないことは稀であると言って良いでしょう。

NTT回線のデメリット

根本的には、ひとつの回線を複数社が同時利用していることに問題があります。

NTT回線のすごいところは、「すでに整備されている設備を色々な会社(プロバイダ)が使うことで、一定品質のサービスを全国に提供できている」という点にもあります。

ただ、それが翻って「回線が混雑しやすい」という状況も生み出してしまっているのですね。

デメリット1.夕方以降・休日に回線が重くなりやすい

これは光コラボレーションの存在が大きいのですが、NTT回線は非常に混雑しやすいです。

というのも、様々なプロバイダが同じ回線を利用しているので、単純に利用者数が多いから。

ここで「プロバイダとは何なのか」について触れておくと、これは“回線を通じてインターネット接続できるようにしてくれる事業者”のことで…

プロバイダ(ISP)とはインターネットとお客様を繋ぐ業者。例えるなら、インターネットという図書館に、ネット回線という道路を使って、皆さんを運ぶバスのようなもの。

例えるなら、“インターネットという図書館”“回線という高速道路”を通じて皆様を連れて行ってくれる“バス”のようなもの。

NTT回線という道路は、色々な会社(ソフトバンク光やドコモ光、楽天ひかり等々)のバスがひしめき合っている状況にあります。

走行車数が多ければ高速道路でも渋滞が生じて、思うようにスピードを出せなくなりますよね。
NTT回線においても、同じ状況が生じやすいということ。

特にバスの数が増える時間帯…夕方以降や休日などは、混雑してネットが重たくなったり接続不良が生じたりしやすくなるというわけです。

デメリット2.商品ごとの品質の差があまり無い

身もふたもないような言い方をするなら、NTT回線はどれを選んでも(通信品質は)大差ありません。

これも“道路とバス”をイメージすると解りやすいのですが、制限速度が決まっている以上、走行車ひとつひとつの速度はそれほど変わりませんよね。

「そうでもない」と思うかもしれませんが…
例えば最大速度400km/hを誇るスポーツカーに乗っていても、日本の高速道路で100km/hを大きく超えた走行は許されませんよね。

同じ道(回線)を走っている以上、バス(プロバイダ)ごとに速度の大きな違いは顕れようがないのです。

つまり、NTT回線という種類の中から具体的なサービスを選ぶとき、通信品質の違いまではこだわりようがないのです。

まとめると…
NTT系の光回線は「手っ取り早くネット環境を整えたい人」には最適ですが、「圧倒的な通信速度にこだわりたい人」には適さないということですね。

代表的なNTT回線一覧

サービス名最大速度平均速度
下り
平均速度
上り
反応速度月額料金初期費用
(最大)
契約期間
@nifty光
戸建てタイプ
1G396.31Mbps321.82Mbps14.54ms5,170円25,300円3年
ソフトバンク光
戸建てタイプ
1G381.4Mbps216.18Mbps20.86ms5,720円34,980円2年
ビッグローブ光
戸建てタイプ
1G365.32Mbps237.26Mbps17.7ms5,478円31,900円3年
ドコモ光
戸建てタイプ
1G393.14Mbps258.8Mbps24.09ms5,720円23,100円2年
楽天ひかり
戸建てタイプ
1G367.75Mbps260.93Mbps20.45ms5,280円22,880円2年
ソフトバンク光
マンションタイプ
1G376.22Mbps232.9Mbps17.05ms4,180円34,980円2年
@nifty光
マンションタイプ
1G322.49Mbps281.32Mbps12.69ms3,828円25,300円3年
ビッグローブ光
マンションタイプ
1G382.81Mbps284.4Mbps15.96ms4,378円31,900円3年
ドコモ光
マンションタイプ
1G378.78Mbps274.73Mbps18.96ms4,400円23,100円2年
楽天ひかり
マンションタイプ
1G344.56Mbps233.88Mbps16.66ms4,180円22,880円2年

種類2.独自回線

“独自”の回線ってどういうこと?

要するに、プロバイダが自社で持っている専用回線のこと。
例えば、auひかりやNURO光なんかも独自回線なのですよ。

独自回線は通信品質がとても良い。メリットは、混雑しにくいので安定した高速通信が可能なこと。デメリットは、申し込みから開通まで数ヶ月かかるケースがあること。

例えるなら、“特定の会社のバスしか走れない専用道路”のようなもの。

NTT回線と違い、全国展開されているわけではありませんが、同程度の価格ではるかに快適な通信環境が手に入ります。

そのため、コスパの良し悪しという点で回線選びをしたい人にとっては、これ以上なく適した種類と言えるのですね。

代表格はauひかりとNURO光。その他、一部の電力会社が提供しているサービスも、独自回線に類しています。

意外に思う人も多いでしょうが、三大キャリアの一角であるauが提供している“auひかり”は独自回線サービスです。

また、爆速回線の代名詞ともいえるNURO光。これも、auひかりと同じく独自の回線を用いてサービス提供しています。

電力会社が提供している光回線サービスの一部も、この種に該当するのですが…
「電力会社のサービスなら必ず独自回線」というわけではないので、ご留意ください。

たとえば、中京電力のコミュファ光は独自回線ですが、東京電力のTEPCOひかりはNTT回線なのです。

…つまり、「独自回線といえばauひかり・NURO光」と考えておいたほうが、回線選びに際しては無難かと思います。

独自回線のメリット

NTT回線と比べてコスパが高い…つまり、料金と通信品質のバランスがとても良いのです。

自社独自の光ファイバーを用いてサービスを提供していることが、この種の回線が持つ強固なメリットです。

メリット1.通信速度が常に安定している

通信不良が全くないとは言いませんが、NTT回線と比べると明確に安定しているのが独自回線。

比較対象として、先ほどご紹介したNTT回線を思い出してみましょう。
あちらは“ひとつの回線を色々なプロバイダが共有している”ので、混雑が生じやすいというデメリットを抱えています。

独自回線には、それが無いという話です。

実のところ、通信速度だけに着目するなら、この後に紹介する10ギガ回線には及びません。
こう言ってよければ、NTT回線よりもやや優秀といった程度かと。

ポイントは、混雑が発生しにくいことによる安定性です。

夕方以降や休日であっても、独自回線を使えば遅延やラグを感じることがほとんど無くなります。

「とても速い」と感じることより、「いつもこの時間になるとネットが重くなる」と感じなくなる…これが大きいのです。

メリット2.割高料金になっていない

先ほど「コスパが良い」と総評しましたが、具体的に言うと“通信品質はNTT回線より良いが、料金的にはほぼ同程度”というのが独自回線なのです。

10ギガ回線の場合は、圧倒的な通信品質の高さを誇る代わりに、料金が割増に設定されています。
一方で独自回線は、10ギガ回線ほどの速度は出ないにせよ、料金的にはかなり優位と言えます。

要するに、「この金額で、この通信品質はお得」というのが独自回線なのですね。

種類平均
月額料金
平均
下り速度
平均
上り速度
独自回線
4,859円

550Mbps

443Mbps
NTT回線
4,803円

381Mbps

271Mbps
10ギガ回線
6,374円

1,748Mbps

1,707Mbps

独自回線のデメリット

NTT回線と比べると導入ハードルが高い、というのが難点ですね。

独自の回線でサービスを提供している都合、この種の回線は「物理的に使えないケースもあるし、開通するにあたっては基本的に工事が避けられない」という問題を抱えています。

デメリット1.サービス提供されていない地域がある

独自回線は一部地域でしか利用できない。独自の回線が通っていないエリアでサービスは使えない。独自回線はその会社独自の光ファイバーを使っている。全国展開できていないので、一部地域限定になっている。

おさらいとなりますが、光回線というのは光ファイバーという物理的な設備をもちいて提供されているサービスです。

つまり、お住まいの地域に立っている電柱に通っている光ファイバーの種類によって、どのサービスが使えるのかが決まってくるわけですね。

そして独自回線の場合、その“光ファイバーが通っているエリア”が限定的なのです。

というのも…
設備を整えるにも資金・資材・人材が必要で、いち事業者が全国に光ファイバーを張り巡らせるのは至難の業。

NTTは長い年月をかけて全国に回線(昔は電話線)を整備できたので、この課題をクリアできているのですね。

独自回線という“その会社ならではの専用設備を用いている”という特性をもったサービスに、それは求めるべくもないということです。

デメリット2.開通まで1~2ヶ月以上かかる

つまり、独自回線というのは(基本的に)開通工事が避けられないし、人気も高いのですぐに施工してもらうのも難しい、ということ。

前提として、開通工事というのは“住宅に手を加える作業”が発生します。つまり、人の手による施工が避けられないわけですね。

そうなると、どうしても“工事日を事前予約して、家主(もしくは関係者・身内)による立ち合いのもと施工作業を実施する”という手順が避けられません。

要するに“工事日の日程調整”が肝となるのですが、そこに1~2ヶ月を要してしまうという話です。

まとめると…
独自回線は「さっさとネット環境を整えたい人」には不向きであるものの、そうでなければ「積極的に利用すべきサービスである」ということです。

代表的な独自回線一覧

サービス名提供エリア最大速度平均速度
下り
平均速度
上り
反応速度月額料金初期費用
(最大)
契約期間
auひかり
戸建てタイプ
北海道
東北地方
関東地方
甲信越地方(長野以外)
北陸地方
中国地方
四国地方
九州地方
1G/5G653.88Mbps612.57Mbps15.11ms5,720円44,550円3年
auひかり
マンションタイプ
沖縄を除く46都道府県485.67Mbps351.64Mbps14.17ms4,180円36,300円
NURO光
戸建てタイプ
北海道
関東地方
東海地方
関西地方
中国地方
九州地方
2G690.06Mbps569.62Mbps12.55ms5,200円47,300円3年
NURO光
マンションタイプ
882.84Mbps651.04Mbps13.44ms3,850円

種類3.10ギガ回線

これは他の回線とどう違うの?

端的に言うと、「料金が割増であること」「通信品質が圧倒的に高いこと」の2点が違います。
細かく言うと、NTT系の10ギガ回線・独自回線系の10ギガ回線とがありますが、ここでは敢えてひとまとまりに分類しています。

10ギガ回線は割増料金だが圧倒的に快適。メリットは、大人数で複数デバイスを同時にネット接続しても、快適さが損なわれないこと。デメリットは、通常より月額料金が1000円から3000円ほど割高になっていること。

例えるなら…
ここまでに紹介したNTT回線・独自回線が“特急電車”だとして、10ギガ回線は“新幹線”みたいなもの。

つまり、利用するには普通よりも高額な料金を支払う必要がありながら、スピードや快適さについては次元が違うと言って良いほど優れているわけです。

そもそも通常の回線は、最大速度が1~5ギガ程度しかないので、(日常生活を送るには十分すぎますが)どうしても出せるパフォーマンスに上限があるのですね。

10ギガ回線は、文字通り10倍のデータ通信に耐えうる設備になっているので、圧倒的な品質の高さを誇るのです。

10ギガ回線のメリット

単身世帯にはオーバースペック気味とも言えるぐらいに、とにかく高速・安定した回線です。

通常の光回線サービスは、最大速度が1ギガ。

単純に、その10倍である“最大速度10ギガ”を実現したことが、この種の光回線が持つ根本的なメリットです。

メリット1.データ通信量が膨大でも遅延・ラグが無い

さきほど10ギガ回線のことを“新幹線みたいなもの”と例えました。
そのイメージで考えてみてほしいのですが、新幹線には以下のような“普通電車との違い”があります。

  • 普通電車とは比べ物にならないほど高速
    普通電車は時速100km前後だが、新幹線は時速300km前後
  • 一度に移動させられる乗客数が多い
    普通電車のキャパは800名程度だが、新幹線は1,600名程度を乗せられる
  • トラブルによる遅延が少ない
    普通電車が事故等で遅延する頻度に対して、新幹線の遅延率は低い

言ってしまえば、これが10ギガ回線にも当てはまるのです。

より頑強な回線設備を用いてサービスを提供しているため、通常の光回線よりはるかに高速・安定したデータ通信ができる。

これが、10ギガ回線最大のメリットです。

メリット2.大人数で同時にネット利用しても快適

これは、水道をイメージすると解りやすいかと思います。
皆さんも、「風呂炊き中にキッチンで蛇口をひねったら、いつもより水の勢いが弱かった」という経験があるかと思います。

ネット通信も同じで、住宅内で複数のデバイス(スマホ・PC・ゲーム機器など)を同時利用すると、回線が重たくなったり遅延したりしやすくなるのですね。

10ギガ回線の場合、そもそも“住宅に引き込まれている回線そのものが頑強”なので、同時接続数が多くても快適さが損なわれません。

一人暮らしの方にとっては、あまり実感しにくいかと思いますが、4名以上で同居しているファミリー層の方々などにとっては、非常に大きなメリットであると言えるでしょう。

10ギガ回線のデメリット

一言にまとめるなら、“敷居の高さ”が10ギガ回線のデメリットです。

反対に“敷居が低い回線”というと、すでにご紹介したNTT回線が挙げられます。

そちらは「日本中どこでも・すぐに開通できて、コストも低い」という特徴がありますが、要はその逆の性質を持っているのが10ギガ回線なのですね。

デメリット1.月額料金が1,000~3,000円ほど高い

もちろんサービス別の差はありますが、平均して他の種類よりも月額料金が高いというのが難点です。

種類平均
月額料金
平均
下り速度
平均
上り速度
NTT回線
4,803円

381Mbps

271Mbps
独自回線
4,859円

550Mbps

443Mbps
10ギガ回線
6,374円

1,748Mbps

1,707Mbps

この通り、速度については他の追随を許さない10ギガ回線ですが、月額料金は平均1,500円ほど高くなっています。

要するに、リーズナブルさを重視しているお客様には不向きなのですね。

デメリット2.まだ全国展開されていない

正しくは「提供エリア拡大中」というのが、10ギガ回線。

前提として、10ギガ回線は通常の光回線とは異なる光ファイバーを用いて提供されています。

要は、今までと違う新しい設備を使っているので、既存設備(1ギガ回線)が整っているエリアであっても、10ギガ回線が使えるとは限らないのですね。

実際、NTT系の10ギガ回線も、現時点(2025年3月)では下記の都道府県でしかご利用いただけません。

地域都道府県
北海道・東北北海道・宮城県
関東東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
茨城県・栃木県・群馬県
中部新潟県・長野県
中部愛知県・静岡県・岐阜県
近畿京都府・大阪府・三重県・滋賀県
兵庫県・奈良県・和歌山県
中国・四国広島県・岡山県・愛媛県
九州福岡県・佐賀県・熊本県
鹿児島県・宮崎県

これだけご覧いただくと、「なかなか広範囲で使える」というイメージを抱くかもしれませんが、市区町村レベルで言うとまだまだ展開し切れていないのが実情。

つまり、独自回線と同じく「物理的に使えないエリアがある」というのが、10ギガ回線が抱えるデメリットのひとつなのです。

まとめると…
10ギガ回線は「とにかく通信品質・ネット環境の快適さにこだわりぬきたい人」には最適ですが、「リーズナブルな回線を、すぐに開通させたいという人」には不向きということですね。

代表的な10ギガ回線一覧

サービス名最大速度平均速度
下り
平均速度
上り
反応速度月額料金初期費用
(最大)
契約期間
フレッツ光クロス
戸建てタイプ
10G1,281.92Mbps1,414.95Mbps14.64ms8,250円25,300円2年
フレッツ光クロス
マンションタイプ
10G1,434.89Mbps1,613.19Mbps13.01ms7,095円25,300円2年
@nifty光
戸建てタイプ
10G1,540.06Mbps1,477.83Mbps7.85ms6,380円25,300円2年
ドコモ光
戸建てタイプ
10G1,245.25Mbps1,604.04Mbps16.51ms6,380円25,300円2年
ソフトバンク光
戸建てタイプ
10G901.1Mbps1,045.88Mbps15.55ms6,380円34,980円2年
ビッグローブ光
戸建てタイプ
10G766.7Mbps830.44Mbps18.54ms6,710円31,900円2年
ドコモ光
マンションタイプ
10G1,702.33Mbps1,661.54Mbps13.49ms6,380円25,300円2年
@nifty光
マンションタイプ
10G882.16Mbps1,285.29Mbps17.65ms6,380円25,300円2年
ソフトバンク光
マンションタイプ
10G933.34Mbps985.16Mbps14.57ms6,380円34,980円2年
ビッグローブ光
マンションタイプ
10G784.77Mbps901.39Mbps16.5ms6,710円31,900円2年
auひかり
戸建てタイプ
10G2,948.47Mbps3,018.9Mbps7.98ms7,128円44,550円3年
NURO光
戸建てタイプ
10G2,015.59Mbps1,490.48Mbps13.77ms5,700円47,300円3年
NURO光
マンションタイプ
10G1,199.33Mbps1,292.3Mbps14.74ms4,400円47,300円3年

乗り換える場合も“種類の違い”にご注意を

今つかっているネット回線を、別の光回線サービスに切り替えたいな。

乗り換えをご希望なのですね。
その場合、“どの種類の回線から、どの種類に乗り換えるのか”によって、とるべきアクション(手続き)が変わってきます。

たとえばソフトバンク光(NTT回線)からauひかり(独自回線)に切り替える場合と、ソフトバンク光(NTT回線)からドコモ光(NTT回線)に乗り換える場合とでは“異なる手続き”をとる必要があるのです。

実際イメージもしにくいでしょうから、以下パターンからお客様が必要とされている手続きを選んでください。

NTT回線同士で乗り換えるなら“事業者変更”

ソフトバンク光からドコモ光に乗り換える、といったパターンはこちらですね。

事業者変更とはNTT系の回線間で行う乗り換えのこと。例えるなら、同じ道を走る別のバスに乗り換えるイメージ。速度は大きく変わらない。料金や他サービスを変えたい人向けの手続き。

「事業者変更」とはNTT回線に関する専門用語で、厳密には“光コラボレーション回線同士の乗り換え手続き”を意味しています。

すでに説明した通り、NTT回線というのは“同じ道を色々な会社のバスが走っている”ような状態にあります。

その“同じ道”の上で、“違う会社のバスに乗り換える”という手続きをとるわけですね。

つまり、“プロバイダだけ変更する”ということ。

では、実際にはどんな手続きをとることになるのか?
具体的な流れは、下記の通りです。

事業者変更の手順

  • 現状のNTT回線から“事業者変更承諾番号”をもらう
  • 変更先に事業者変更を申し込む
  • 現状のNTT回線にレンタル機器を返却
  • 現状のNTT回線に事務手数料を支払う

ポイントは、あらかじめ“今つかっているNTT回線に問い合わせて、事業者変更承諾番号を発行してもらう必要がある”ということ。

各社の窓口に連絡すると、数日以内には番号が発行されますので、乗り換えを検討しているお客様は早めに問い合わせしておいてください。

ちなみに、事業者変更承諾番号には“発行日を含めて15日間”という利用期限があります。
手続きが滞ると、再発行が求められてしまうのでご注意ください。

違う種類に乗り換えるなら“いったん解約”

例えば、ソフトバンク光からauひかりに乗り換えるような場合、こちらの手続きが必要となります。

NTT系回線と独自回線の間では回線もプロバイダも乗り換える。例えるなら、違う道を走る別のバスに乗り換えるイメージ。速度が大きく変化する。乗り換え前の会社から解約手数料を請求される。

要するに、回線・プロバイダどちらも切り替える必要があるので、これまで使っていたサービスは“明確に解約手続きをとらなくてはいけない”のですね。

具体的な手続きの流れは、以下の通り。

乗り換えの手順

  • 乗り換え先に“新規開通のお申込み”をする
  • 乗り換え先の開通予定日を確認する(工事日含む)
  • 現状の回線に“解約の申し出”をする
  • 乗り換え先の開通工事に立ち会う(利用開始)
  • 現状の回線にレンタル機器を返却する

ここでご注意いただきたいのが、“現状の回線を解約するのは、乗り換え先の開通目処が立ってからにすること”です。

もし、乗り換え先の開通日が決まっていない状況で現状回線を解約してしまうと、ご自宅でオフライン期間(ネット回線が使えない期間)が発生しかねません。

工事日の予約が取りにくい独自回線に乗り換えようとしている場合などは、最悪の場合、2ヶ月以上のオフライン期間が生じる可能性も。

そうならないためにも、開通手続きと解約手続きのタイミングにはご注意ください。

1ギガ・10ギガ間はNTT回線でも“いったん解約”

例えば、ソフトバンク光1ギガからソフトバンク光10ギガに切り替える、といったケース。
根本的な回線設備が異なるので、こちらも“解約してから再契約”する必要があります。

10ギガ回線のデメリットとして「まだ全国展開されていない」という点を挙げた際、設備自体が通常の光回線とは異なるという話をしました。

つまり、たとえNTT系の10ギガ回線を使うとしても、1ギガ回線から乗り換えるときは“まったく別の回線に切り替える”のと同じ手続きが必要になるわけですね。

まとめ

ご状況に応じて最適な種類の光回線を選んでください

光ファイバーを用いてネット通信を可能とする、光回線サービス。

ほとんどのご家庭で導入されているサービスですが、その種類は設備の違いで「NTT回線」「独自回線」「10ギガ回線」の3つに別けられます。

当然、それぞれ異なった特徴がありますので、どれが最適な選択肢と言えるのかというのも、状況によって変わります。

最後に、その“状況”と“最適な種類”の組み合わせをまとめておくので、参考にしてくださいね。

状況最適な種類
すぐにでもネット回線が必要なときNTT回線
待てるけどコスパにこだわりたいとき独自回線
とにかく速度にこだわりたいとき10ギガ回線

光回線に関する質問と回答

光回線って3種類だけなの?4種類あるっていう話も聞くけど
区分の仕方が違うだけで、「3種類ある」も「4種類ある」も間違いではありません。

4種類と区分する場合は、「フレッツ光」「光コラボレーション」「ダークファイバー系」「電力会社系」に別けられます。

それも間違いではありませんが、性質が重複している(フレッツと光コラボはほぼ同じ)ので、お客様目線で考えるとあまり有意義ではないと思います。

そのため当サイトINEブロードバンドでは、お客様にとって意味がある(影響がある)切り口から「NTT回線」「独自回線」「10ギガ回線」の3種類に別けているのです。

結局1番人気の光回線はどれ?
それも種類によって違いますね。

単純な利用者数だけで言うなら、NTT回線のドコモ光・ソフトバンク光がトップクラスの人気を誇ります。

しかし、独自回線で言うならNURO光・auひかりの2強であり、速度重視というお客様からの根強い人気もあります。

このように、どういった観点から判断するかによって人気の高低も変わるため、一概には「この回線が1番」とは言えないのです。

回線とプロバイダってどう違うの?
例えるなら、“道”と“バス(走行車)”という関係にあります。

回線とはすなわち、光ファイバーのこと。

これはあくまでも“光信号を通すための道”でしかないので、単体でネット接続はできません。

一方のプロバイダは、その設備を使ってネット通信を可能にしてくれる業者のことです。

つまり、“光信号を通す道を使って、お客様をインターネットにお連れしているバス”という役割を担っているのですね。

丸山 和輝
記事の監修責任者
丸山 和輝

大学ではスポーツ科学部・競技スポーツ学科を専攻。陸上部に所属。長距離部門の選手として数々の大会に出場し、多くの功績を残すが、箱根駅伝メンバーにはあと1歩及ばず。その悔しさをバネに、個人の成果を重視する INEに新卒入社。電気・ガスなどの商材を扱う内勤営業で経験を積む。入社2年目の11月より通信回線を扱う部署のSmgrに昇格。現在に至る。