2024.01.29(更新:2025.04.23)

J:COMの通信速度は遅い!快適にネットは使えない

速度
丸山 和輝
記事の監修責任者
丸山 和輝

いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。

不動産屋からの紹介など、さまざまな機会でJ:COMのネットサービスをおすすめされることも多いでしょう。

J:COMはケーブルテレビの会社ですが、地デジやBS・専門チャンネルの他にもJ:COM NETというインターネットサービスも提供しています。

とはいえJ:COM NETを契約する前に「速度はどうなのか?」という点は気になるものです。

結論からお伝えしますとJ:COM NETの速度は遅く、おすすめできないネット回線です。

この記事ではJ:COMの速度に着目して解説していきますので、ご利用を検討している方は是非ご一読ください。

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J:COMの速度は基本的に遅い

J:COM NETの速度ってどうなの?

ケーブルテレビを見るための設備を使っているので、ネットの速度は遅いです。

J:COM NETはケーブルテレビ回線を使ったインターネットサービスです。

このケーブルテレビ回線というのが、ノイズの影響を受けやすく、同時に利用している人が増えるとJ:COM側の通信設備に負荷がかかり、通信速度が低下して安定しなくなってしまうという特徴があります。

そもそも、映像を届けるために開発された回線なので、インターネット用の回線としては光回線に及ばないのですね。

なので、J:COM NETの速度は“基本的には”遅いものとして考えてください。というのも、実はJ:COM NETには3つの種類があり、中には速くて快適に使えるものもあるのです。

少し話がややこしくなってきたかと思うので、その3種類をひとつずつ紹介していきますね。

1.J:COM NET:下りが遅い

一番メジャーなサービスです。
下りは悪くないのですが、上りが圧倒的に遅いです。

基本サービスであるJ:COM NETは、最大速度によってさらに2つのコースに分かれています。

まずは、コース別のスペックをご覧ください。

コース名下り最大速度上り最大速度
320Mコース320Mbps10Mbps
1Gコース1Gbps100Mbps

320Mコースでは、上りの最大速度が10Mbpsしかありません。1Gコースであっても、上りの速度は下りの1/10になっています。

一般的な光回線は上りも下りも同じくらいの速度が出るのですが、J:COM NETはケーブルテレビの回線を使っているがゆえに上りの速度がかなり遅くなってしまいます。

インターネット通信の仕組み。まずデバイスからホームルーター越しにリクエストが送信されて、それに応じてデータが受信される。

インターネットは上りと下りの双方向の通信で成り立っているので、どちらかが遅いと結局「速度が遅い」ということになります。だから「J:COM NETは遅い」というわけです。

なんで上りの最大速度はそんなに遅いの?

ケーブルテレビ回線の特徴で、下りに特化しているからです。

この「上りが遅い」というのがケーブルテレビ回線の特徴です。基本的にケーブルテレビの回線は映像を「ご家庭に届ける」のが主目的であるため、データを送信する下りの品質を重視しています。

上りの速度が遅くてもサービスとして成り立っているのは、昔は上り速度は重要ではなかったから。

そもそも、J:COMがケーブルテレビ回線を使ってインターネット回線事業を始めたのは20年以上も前。その当時は、一般家庭におけるアップロードの用途としては、検索したりメールを送ったりが主流でした。

現在のように動画を撮って送信したり、オンライン会議で自分の画像と音声をリアルタイムで送ったり、はたまたクラウド上に画像や動画のデータを保存する…といった、「ユーザーが相手にデータを送る」ために影響を与える上り速度はそれほど重要視されていなかったのです。

そう言った理由で、下りの速度の方が重視されていて、上りと下りの最大速度が異なる「非対称型」のケーブルテレビ回線でも問題なく利用ができたというわけですが…

これはつまり、ぶっちゃけて言うと現代のネットの用途はこなせないということ。

ビデオ会議やオンラインゲームなど、双方向の通信速度が必要とされる現代のネットとしては、時代遅れなのです。

2.J:COM In My Room:さらに遅い

賃貸マンション向けの「無料」インターネットです。
J:COM NETの下位互換と言えます。

J:COM In My Roomとは、賃貸マンションなどで、オーナーがJ:COMネットの月額料金を負担して、居住者に無料でインターネットを提供するプランです。

コースは、J:COM NET同様、最大速度別に5つ。120Mコースまではオーナー負担で「無料」になっていることが多く、320Mコース以上を使うなら+αでお客様自身で月額料金を払う必要があるという仕組みになっています。

コース名下り最大速度上り最大速度
12Mコース12Mbps2Mbps
40Mコース40Mbps2Mbps
120Mコース120Mbps10Mbps
320Mコース320Mbps10Mbps
1Gコース1Gbps100Mbps

J:COM NETと同じくケーブル回線を使ったサービスなので、上りが遅いのは言わずもがな。なおかつ、速度が速いコースになればなるほどオーナー負担が大きいので、基本的に120M以下のコースで契約されていることがほとんどです。

…が、ハッキリ言って、12M・40Mのコースは無料でも使う価値はありません。お持ちのスマホの方がよっぽど快適にネットが使えるレベルです。

J:COM NETと仕組みは同じでなおかつ速度の上限が段違いに遅い…J:COM NETの下位互換と言えるサービスがJ:COM In My Roomです。

3.J:COM NET光:それなりに速い

光ケーブルを使っている、唯一速いJ:COMのネットサービスです。

J:COM NET光はその名の通り、ケーブルテレビ回線ではなく光ケーブルを使ったサービスです。光回線はインターネットに特化した回線なので、上りの速度だけが著しく遅いということはありません。

ちなみに、J:COM NET光のコースはさらに3つの種類に分かれています。

J:COM NET光の種類

  • J:COM NET光
  • J:COM NET光 on auひかり
  • J:COM NET光(N)

なぜ3種類もあるのかというと…
J:COMが最初に始めた光回線サービス・J:COM NET光は提供エリアが狭く、J:COMのケーブルテレビのエリアしか提供できていなかったのですね。

そこから、J:COMのケーブルテレビのエリア外では「auひかり」や「NTT」の光回線を借りることでJ:COMネット光をよりさまざまな地域で提供できるようになっていったのです。

最大速度別でいくつかのコースがありますが、主要なコースには以下の3種類があります。

コース名下り最大速度上り最大速度
1Gコース1Gbps1Gbps
5Gコース5Gbps5Gbps
10Gコース10Gbps10Gbps

回線が光ケーブルなので当然と言えば当然ですが、スペックは一般的な光回線と変わりません。

上りも下りも快適に使える速度が出る…つまり使っていて「速い」と感じる唯一のサービスがこのJ:COM NET光です。

ただしどの速度のサービスにするかは選べない

じゃあ、J:COM NET 光を使えば問題ないってこと?

それが、地域ごとに利用可能サービスが決まっていて、お客様には選択肢がないことがほとんどなのです。

J:COM NETのすべてが遅いわけでなく、速い種類があるのならそれを選べば良いのでは…そう考えるお客様も多いと思いますが、基本的にJ:COMは使うJ:COM NETの種類をお客様ご自身で選ぶことはできません。

というのも、J:COM NET光とは、J:COMがケーブルテレビ回線のデメリットを解消すべく光回線でもネットを提供しようと始めたサービス。簡単に言うと、このJ:COM NET光は後から始まったサービスなので、まだまだ普及していないところが多いのです。

J:COM NET光 on auひかりもJ:COM NET光(N)も、主にJ:COMのエリア外で提供されるもの。だから、各地域で使えるサービスが限定されてしまうのです。

それに、J:COM In My Roomは、お客様ではなく物件のオーナーさんとJ:COMとで契約をするもの。物件一戸全体で、一定の最大速度のコースでJ:COMを使う契約がなされているので、お客様のお部屋だけ個別にJ:COM NET光や別サービスを選ぶことはできません。

  • J:COM NET光は後発サービスで普及していない
  • J:COM NET光 on auひかり・光(N)はJ:COMエリア外で提供されている
  • 必然的に、各地域で使えるサービスが限定されてしまう
  • In My Roomは物件オーナーとJ:COMとで契約されている
  • 結果的にお客様には選択肢が無くなる

だから、お客様にはサービスやコースの選択肢がないと言えるのです。

J:COM NET光は速度が速い分料金もかなり高い

使える地域ならJ:COM NET光を選んだらいいんだよね?

速度は速くても料金がかなり高いので、はっきり言っておすすめできません。

まずは1GコースのJ:COM NET光の料金を見てみましょう。

プラン名一戸建てマンション
J:COMネット光 1Gコース5,258~5,478円5,258円
J:COMネット光 1Gコースon auひかり5,478円提供無し
J:COMネット光 (N) 1Gコース5,808円5,258円

月額料金に関しては、どれも一戸建て・マンションにかかわらず月額5,000円を超えていますね。では、この月額料金は、他社の光回線と比較して高いのか安いのかというと…

戸建てはそれほど変わりませんが、マンションはかなり高いです。

実際に他社回線と比較してみたので、結果をご覧いただきましょう。

回線名一戸建てマンション
J:COM NET光5,258~5,478円5,258円
J:COM NET光 on auひかり5,478円
J:COM NET光(N)5,808円5,258円
auひかり5,610円4,180円
ドコモ光5,720円4,400円
ソフトバンク光5,720円4,180円
ビッグローブ光5,478円4,378円

一戸建ての月額料金はどこも同じくらいの料金帯ですよね。でも、マンションの月額料金は他社回線よりもJ:COM NET光のほうが1,000円以上も高いです。

基本的に、同じ光回線なので使い勝手はJ:COM NET光も他社光回線も変わりません。それなら、料金が低い回線を選んだほうがオトク。だから、J:COM NET光は速くてもおすすめできないのです。

速度を改善する方法はあるが根本から速くはならない

なんとかしてJ:COM NETを快適に使うことはできないの?

一応対処法はありますが、根本から速度が改善されるわけではありません。

J:COM NETのその遅さへの対処法はもちろんあって、その一例が“AI Wi-Fi”や“メッシュWi-Fi”というものです。

用語解説

メッシュWi-Fi
中継地点に機器(ポッド)を置くことで、電波が届きづらい場所にも電波を届かせ、どこでも快適にネットが使えるようにする機能

用語解説

AI Wi-Fi
メッシュWi-Fi機能に加え、
「障害物に弱いけど速い」「障害物に強いけど遅い」という特徴の違う2つの電波を、場所に応じて適宜切り替え、常に使いやすい状態を保つようにする機能

ただしこれらは、もともとのJ:COMの仕組みを改善して速度を上げる方法ではありません。あくまでも対処療法に過ぎず、病気で言うと完治はしないのと同じことだと考えてください。J:COMは結局遅い回線であることに変わりはないのです。

可能なら他社光回線を選ぶべき

結局J:COMの速度が遅いなら、じゃあどうするのが一番いいの?

他社の光回線か、コンセントを挿すだけで使えるホームルーターをご検討ください。

快適にインターネットを使うことを考えると、今のお住まいでJ:COM以外の光回線を選べる状況なのであれば、迷わずそちらを選ぶべきです。

理由は今ご説明した通りで、ケーブルテレビ回線より光回線の方が速いから。そしてJ:COMの光回線よりも料金が安いからです。

基本的には光回線であればどれでも、J:COMより快適に使えることは間違いありません。その中から「どの回線がいいか」は、正直なところお客様それぞれで変わってきます。ですので、もしよろしければ、当社までご相談ください。当社のコンシェルジュが、お客様のご状況を踏まえて最適な回線をご提案いたします。

反対に、たとえば「ご自宅がJ:COM In My Room」であるために、他社光回線が使えないという場合は、ホームルーターを使うことをおすすめします。ホームルーターはコンセントに挿すだけで使えるので、J:COMの回線がご自宅に通っていても問題なく使うことができます。

光回線には速度は劣りますが、J:COM回線を使うよりは安定した通信ができるサービスです。こちらも当社でお客様に合ったサービスをご提案可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

J:COMの速度は遅いので可能なら他社回線を選ぶべき

今回はJ:COMの速度について解説してきました。

J:COMの速度は基本的に遅いです。ケーブルテレビ回線を使っているがために、その特性上上りの速度が壊滅的に遅く、その結果通信が遅くなってしまっています。もちろんなんとか快適に使うための方法もありますが、速度の遅さを根本から解消する方法はありません。

一部光回線のコースは速度は速いものの、その分料金が他社と比較して割高です。速度は速くても次は「料金が高い」という不満を感じてしまう可能性が大。そういったことを踏まえると、J:COMはおすすめできるネット回線ではありません。

ご自身のお住まいの状況にもよりますが、J:COM以外を選べるのであれば他社の光回線を選んだほうが良いですよ。お選びの際は、お客様にもっとも合ったサービスを提案いたしますので、ぜひ当社までお問い合わせください。

J:COMの速度に関するQ&A

J:COMのWi-Fiがよく切れるんだけどどうしたらいいの?
Wi-Fiルーターに異常がなければ他社回線への乗り換えがおすすめです。

ご利用中のJ:COMがケーブルテレビ回線であれば、最大速度が低いため大きなデータ量の送受信をした場合、データが渋滞してWi-Fiルーターに不具合がでる可能性があります。

その場合は、J:COMネットのコースを速度が速いコースに変更するか、そもそもの回線を光回線に乗り換えることをおすすめします。

J:COMの320Mコースは遅いのですか?
複数人で使うには遅いです。

著者も一時期、最大320Mbpsのケーブルテレビ回線を利用していたのですが、1人で使っている分にはそれほど遅いといった感じはないものの、家族がそれぞれ同時にインターネットを利用すると途端にネットが重くなった…という経験があります。

特に、家族がボイスチャットをしながら、FPSのオンラインゲームを始めると、スマホでの検索ですらサクサク表示されなかったですね。

そのため、家族でインターネットを利用するのであればなおさら、下りだけでなく上りの速度も安定している光回線の方がおすすめです。

J:COM NETを使っていて突然速度が落ちることがあるのですが、これはなぜですか?
速度制限がかかっているかもしれません。

J:COM NETの100M以上のコースは、下りの使用にはデータの制限がないものの、1日に送信できる上りのデータ容量は30GBまでに制限されています。

基本的に普通に使っている分にはあまり心配しなくても良いのですが、以下のような用途で利用するのであれば注意が必要です。

使用用途の例

  • 動画配信、ライブ配信
  • icloud、Googleフォトなどのクラウドサービスの利用
  • WEBカメラ(24時間の防犯カメラなど)
  • NAS(ネットワークハードディスク)の利用

1日の使用量が30GBを超えた場合、上りの通信速度が“最大512kbps”まで制限され、J:COMから注意喚起の書面が配送されます。そのうえで改善がない場合は、サービス停止されるので注意してください。

ちなみに、光回線にはそのようなデータ容量の制限はありません。そういう意味でも、J:COM NETよりも光回線の方が使い勝手が良いと言えます。

丸山 和輝
記事の監修責任者
丸山 和輝

大学ではスポーツ科学部・競技スポーツ学科を専攻。陸上部に所属。長距離部門の選手として数々の大会に出場し、多くの功績を残すが、箱根駅伝メンバーにはあと1歩及ばず。その悔しさをバネに、個人の成果を重視する INEに新卒入社。電気・ガスなどの商材を扱う内勤営業で経験を積む。入社2年目の11月より通信回線を扱う部署のSmgrに昇格。現在に至る。