

- 記事の監修責任者
- 丸山 和輝
ドコモ光「新規工事料実質0円特典」の詳細

ドコモ光の工事費って無料なの?

はい、お客様の実質的な負担は0円です。
まず、ドコモ光の工事費に関する特典は、2025年3月31日までは「新規工事料無料特典」として提供されていました。
この期間は、新規でドコモ光を申し込む際の工事費が文字通り一切請求されない無料の状態でした。
初期費用を気にすることなく光回線を導入できるため、多くの方にとって非常に魅力的な特典だったと言えるでしょう。
しかし、2025年4月1日以降は「新規工事料実質0円特典」に変更となりました。

無料特典と実質0円特典は何が違うの?

完全無料から実質無料に変わったんですね。
以前は工事費の請求自体なかったのですが、2025年4月1日以降は最大22,000円の工事費が請求されるようになりました。
その工事費と同額相当の「dポイント」を24回に分けて毎月付与することで、お客様の実質的な負担を0円にするというのが、新たに始まった「新規工事料実質0円特典」です。
例えば、工事費が22,000円だった場合は、以下のような工事費請求とポイント付与となります。
「実質0円」の仕組みの例
項目 | 内訳 |
---|---|
工事費総額 | 22,000円 |
分割回数 | 24回 |
月々の工事費請求額 | 1回目:932円 2~24回目:916円 (合計:22,000円) |
月々の付与ポイント (dポイント) | 1回目:932pt 2~24回目:916pt (合計:22,000pt) |
実質的な負担 | 0円 |
このように、工事費と同額相当のdポイントが付与されるので、結果として工事費の支払いは相殺され、実質的な負担は発生しないという仕組みです。
なので、dアカウントを持っていない方は、ポイント受け取りのため、事前にdアカウントを作成しておきましょう。
この実質無料で注意が必要なのが、特典進呈期間中にドコモ光を解約した場合です。
もし特典進呈期間の途中で解約してしまうと、解約月の1ヵ月後からdポイントの付与は止まってしまい、残りの工事費は一括で請求されることになります。
例えば、工事費22,000円(24回払い)の契約内容で、12ヶ月目に解約した場合、残りの12ヶ月分の工事費(916円×12ヵ月=10,992円)が解約時に一括で請求されます。
この点は、契約前にしっかりと理解しておくべき重要なポイントです。
ドコモ光の工事は必要?不要?状況別の判断基準

工事って絶対に必要なの?

お住まいの状況や、過去の回線利用状況で工事の要否は変わります。
光回線の工事と聞くと、大掛かりな作業や費用を想像し、不安に感じるかもしれません。
しかし、実は工事が必要なケースと不要なケースがあり、それぞれによって開通までの流れや費用も大きく異なります。
ここでは、お客様の状況に合わせた判断基準と、それぞれの工事の流れについて詳しく解説します。
工事が必要な「派遣工事」の流れ

光回線がまだ宅内に引き込まれていない物件や、ケーブルテレビ回線など別のインターネット回線から乗り換える場合などは、「派遣工事」が必要になります。
これは、専門の工事業者が自宅を訪問し、光ファイバーケーブルを引き込んだり、光コンセントを設置したりする作業です。
光コンセントは、光回線を利用するために欠かせない設備で、電柱から自宅に引き込まれた光ファイバーケーブルの出口となります。

派遣工事の具体的な流れは以下の通りです。
「派遣工事」の流れ
- 光ファイバーケーブルの引き込み:電柱から光ファイバーケーブルを自宅の外壁に沿って引き込みます。
- 光コンセントの設置:引き込んだケーブルを屋内に引き込み、光コンセントを設置します。
- ONU(回線終端装置)の設置と接続:光コンセントから光信号をデジタル信号に変換するONUという機器を設置し、接続します。
- 通信確認:最後に、インターネットに接続できるかどうかの通信確認を行います。
工事の際の注意点としては、まず契約者本人または代理人の立ち会いが義務付けられています。
これは、工事業者が宅内で作業をするからです。作業中に工事担当者から質問があったり、設置場所の確認を求められたりすることがあるので、代理人であってもそれらに対応できる人にお願いしてください。
工事担当者とのコミュニケーションでは、光コンセントの設置場所や、配線のルートなど、希望があれば事前に伝えておくと良いでしょう。
立ち会い工事の所要時間は、一般的な戸建て住宅であれば1時間から2時間程度、マンションであれば30分から1時間程度、ただし建物の構造や環境によっては、さらに時間がかかる場合もあります。
工事が不要になる「無派遣工事」の条件

特定の条件を満たす場合は、「無派遣工事」でドコモ光を開通させることが可能です。
無派遣工事というのは、業者が自宅を訪問することなく、局舎内での切り替え作業のみで光回線が利用できるようになるケースを指します。
光コンセントが既に設置されている物件や、フレッツ光からの「転用」または他社光コラボからの「事業者変更」が主な対象となります。
用語解説
- 「転用」とは
- NTT東日本・西日本の提供する「フレッツ光」を利用している方が、光コラボ(ドコモ光)に乗り換えることを「転用」と呼びます。
用語解説
- 「事業者変更」とは
- ソフトバンク光やビッグローブ光など、現在使っている光コラボから別の光コラボ(ドコモ光)へ乗り換えることを「事業者変更」と呼びます。
フレッツ光や、ドコモ光も含めた光コラボは同じNTTの設備を共有しているため、基本的には新たに工事する必要がありません。
ただし、既存の光コンセントが老朽化している場合などは工事が必要になるので注意してください。
無派遣工事は、立ち会い工事の調整や実施が不要なため、申し込みからインターネット利用開始までの期間が大幅に短縮され、通常は1週間程度で開通することが多いです。
また、無派遣工事の工事費は3,300円の一括払いなので、万が一短期解約をすることになった場合も違約金のリスクが小さいのもメリットです。
他社光回線の工事費「実質無料」キャンペーン

ドコモ光以外にも工事費が実質無料になる光回線はある?

はい、主要な光回線の多くで、工事費が実質無料になるキャンペーンがあります。
ドコモ光が工事費「実質0円」を提供しているように、実は多くの他社光回線でも同様のキャンペーンを展開しています。
ここでは、主要な光回線の工事費キャンペーンを比較し、ドコモ光との違いや、あなたに最適な選択肢を見つけるためのポイントを解説します。
いくつか、工事費「実質0円」を謳っている主な光回線をいくつか見てみましょう。
工事費実質無料特典を実施している主な光回線
【auひかり】
工事費は最大41,250円ですが、月額料金からの割引で実質0円になるキャンペーン「初期費用相当額割引」を実施しています。
割引期間はドコモ光と同様に長期にわたる(最長34ヵ月)ので、途中解約時の残債には注意してください。
【ソフトバンク光】
工事費は最大31,680円ですが、月額料金からの割引「工事費サポート はじめて割」によって実質0円となります。
割引期間は派遣工事の場合24ヵ月、無派遣工事の場合4か月です。
【NURO光】
工事費は通常44,000円ですが、月額料金からの割引で実質0円になる特典が提供されています。
割引期間は36ヵ月です。
【ビッグローブ光】
工事費は最大28,600円ですが、月額料金からの割引「新規工事費実質無料特典」により実質0円になります。
割引期間は3年プランなら36ヵ月、2年プランなら24ヵ月の値引きとなります。
これらはドコモ光とは違い、月額割引によって「実質無料」としています。
このように月額料金割引で相殺するタイプが主流なので、ドコモ光のようにポイントで還元するタイプは珍しいと言えますね。
最終的には、工事費だけでなく、月額料金、スマホセット割、通信速度、サポート体制、契約期間、解約時の費用など、総合的なバランスで判断することをおすすめします。
お客様の利用状況や重視するポイントに合わせて、最適な光回線を選びましょう。
まとめ
ドコモ光の工事費はお客様負担ゼロ!
この記事では、ドコモ光の「新規工事料実質0円特典」について、徹底的に解説してきました。
2025年4月1日より「完全無料」から「実質無料」となりましたが、結果的にお客様の負担がゼロになるという点では変わりません。
実質無料の仕組みを理解し、割引期間中の解約時には工事費残債が発生する可能性がある点に注意することが重要です。
また、ドコモ光だけでなく、auひかりやソフトバンク光、NURO光など、他社光回線も工事費実質無料キャンペーンを実施しています。
なので、この特典だけでなく、お客様が重視するポイント(速度、料金、サポートなど)を考慮して光回線を選ぶことをおすすめします。
それでも、この記事を通じて、ドコモ光の工事費に関するあらゆる疑問が解消され、快適なインターネットライフを送るための一助となれば幸いです。
Q&A
ドコモ光の工事、工事費に関する“よくある質問と回答”
- ドコモ光の「新規工事費実質0円特典」は、どこで申し込んでも適用される?
- はい、「新規工事料実質0円特典」は公式キャンペーンなので、どの窓口から申し込んでも適用されます。
ドコモ光Web公式サイト、ドコモショップ、家電量販店、Web代理店サイトなど、どの申し込み窓口から申し込んでも適用されます。
ただし、各窓口が独自に提供しているキャッシュバックキャンペーンや割引などは、窓口によって内容が異なります。
- ドコモ光の工事は土日祝や夜間でも可能?
- 可能ですが追加料金が発生します。これは「新規工事料実質0円特典」の対象外です。
ドコモ光の工事を土日祝日に行う場合、追加料金(3,300円)が発生します。
土日祝日は申し込みが集中しやすく、希望する工事日が取りにくい場合があるので、早めの予約をおすすめします。
ちなみに、現在のところ夜間工事は受け付けていません。
- 光電話の工事費も実質無料になるの?
- いいえ、光電話などのオプションは「新規工事料実質0円特典」の対象外です。
光電話や光テレビなど、オプションの工事費用は「新規工事料実質0円特典」対象外になります。
あくまでも、光回線の基本工事にかかる費用のみ、特典の対象だと覚えておいてください。
- 賃貸物件でドコモ光の工事をする際、管理会社や大家さんの許可は必要?
- マンションタイプなら工事を行うことだけ伝えておけばOKです。
もしもマンションに戸建てタイプを導入する場合は、壁に穴を開けたり配線を固定するなど、建物の構造に影響を与える可能性があるので、必ず事前に管理会社や大家さんに連絡し、工事内容を伝えて許可を得るようにしてください。
トラブルを避けるためにも、書面での許可をもらうことをおすすめします。
退居する際の原状回復義務についても確認しておくと安心です。
いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。
ドコモ光の導入を検討中であれば、工事費が“無料”になるのか知りたい方もいらっしゃいますよね。
結論から言ってしまうと、ドコモ光の工事費は2025年4月1日から“無料”から“実質無料”に変更になりましたが、お客様の実質的な負担は“0円”のまま変わっていません。
とは言っても、内容の変更によって「本当に工事費がかからないの?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
なのでこの記事では、ドコモ光の「新規工事料実質0円特典」の仕組みから、適用条件、そして注意点まで徹底的に解説します。
詳しくは本文で解説していきますので、ドコモ光を検討している方はぜひ最後までご一読ください。