
au・UQモバイル・povoそれぞれの違い
 
    UQモバイルとpovoはどう違うの?
 
    どちらも、KDDI系列の格安SIMですね。UQモバイルはスタンダードな格安SIMですが、povoは一風変わったサービス形態が特徴です。お使いのauと比較しながら見ていきましょう。
UQモバイルかpovo、どちらに乗り換えるかを決めるために、まずはそれぞれがどんなサービスか理解するところから始めましょう。
どちらもKDDI系列の格安SIMではありますが、その性質は大きく違っています。
今お使いのauと比較しながら、どちらがどんなサービスかをご説明しますね。
auは“容量・オプション等が充実したサービス”
 
    auは、使っていて困ることがないサービス。データ量は無制限で・オプションも豊富に取り揃えてあります。
現在お使いのauは、データ量もオプションも非常に充実したサービスです。
データ量は無制限で使えるので、容量不足に悩まされることはありません。
電話やメール・SMSに関するセキュリティ対策も、万が一スマホを故障・紛失させてしまったときの補償サービスも万全に整えられています。またインターネットとの併用割や家族割等の割引や特典も豊富。
また、スマホ代とNetflix等人気のサブスクリプションサービスの利用料金とがセットでオトクになるプランも用意されています。
このような豊富なサービスとプランで、使っていて困ることがないのがauの特徴。ただそれゆえに、料金もそれなりに高くなってしまうのがネックポイントと言えるかもしれませんね。
UQモバイルは“シンプルで安心感があるサービス”
 
    UQモバイルは、格安SIMの代表格ともいえるサービス。ただ、速度やサポートなどの点は大手並みで、安心感があります。
UQモバイルは、スタンダードな格安SIMで、非常にわかりやすいサービス。プランは以下の2つです。
UQモバイルのプラン
- コミコミプランバリュー
 最大容量は35GBで一律。ここに通話料(10分以内の電話かけ放題)とPontaパス料が含まれる。
 格安SIMでありながら充実したサービスとデータ量を兼ね備えたプラン
- トクトクプラン2
 最大容量は30GBだが、
 月々のデータの利用量に応じて料金が変動するプラン。通話料等は別途発生する
 不要なものはカット&使った分だけ料金を支払うという、コスパに特化したプラン
UQモバイルの特徴であり強みは、プランはスタンダードな格安SIMでありながら、通信速度やサポートについては大手並みの安心感を誇るところ。
格安SIMには、「安いけど通信が良くない」「安い分すべてがオンライン対応」というイメージを持っている方も多いと思います。
しかしUQモバイルは、KDDI直営の通信ブランドなので、auと同じ回線を使っています。つまり、理論上は通信品質(速度・安定性)もauと同水準ということ。
また、UQモバイルは申し込みから使用中のトラブルまで、すべてのサポートを全国各地のauショップで受けることが可能。これもUQモバイルがauのサブブランドだからできることですね。
基本的に格安SIMは、極限まで料金を安くするために、人件費を削減しサポートはすべてオンラインで行うところがほとんど。
困った時は自力で解決するしかないのに対し、UQモバイルでは、ショップスタッフに助けを求めることができるのです。
格安でシンプルなプランなのに、使っていて安心感のあるサービス。これがUQモバイルです。
povoは“プラン設計の自由度が高い玄人向けサービス”
 
    povoの最大の特徴は「トッピング制」というところ。基本料金は0円で、ギガやオプションを好きなだけトッピングすることで料金が変わります。
auには「使い放題MAX+プラン」、UQモバイルには「トクトクプラン2」等のプランがあるのに対し、povoにはプランがありません。
povoは、自分でプラン設計をするサービスだからです。
povoは、データ容量や電話かけ放題等の“トッピング”を、自分に必要な分だけ選んで購入する仕様になっています。トッピングの例としては、以下のようなものがあります。
| トッピング例 | 金額 | 
|---|---|
| 1GB/7日間 | 390円 | 
| 30GB/30日間 | 2,780円 | 
| 3GB/30日間 | 990円 | 
| 300GB/90日間 | 9,834円 | 
| 240GB/365日間 | 23,700円 | 
| 5分以内通話かけ放題/1ヶ月 | 550円 | 
| 留守番電話/1ヶ月 | 330円 | 
これらの“トッピング”を、ご自身のニーズに応じて自由に選び・購入して、自分だけのプランを自分で設計していくこととなります。
実際、当社のスタッフは、以下のようにpovoを使っていました。
使い方の例
- 月に2回ほど「3GB/30日間」トッピングを購入。月々のスマホ代は約1,980円
 自宅にWi-Fiがあるため、ギガ数が10GB以内で事足りる。不足時は、同じトッピングを再度購入(※30日以内に月末を迎えた場合、翌月も使用可能)。
 また通話は特にしないためトッピング購入はなし
- 年に一度「240GB/365日間」トッピングを購入
 1ヶ月あたり20GB使える計算。一度に払う金額が23,700円でかなり大きいが、一度購入してしまえば月々の支払いは実質発生していないようなものとなる
povoの少し難しいところが、データ容量が月で切り替わるのではなく日で切り替わることです。毎回「30GB/30日間」トッピングを購入するなら、以下のようなスケジュールとなります。
| 日付 | 【povo】データ容量の購入タイミング | 
|---|---|
| 1月1日 | 「30GB/30日間」購入 | 
| 1月30日 | 1月1日に購入したデータの 有効期限 | 
| 1月31日 | 新たに「30GB/30日間」購入 | 
| 3月1日 | 1月31日に購入したデータの 有効期限 | 
| 3月2日 | 新たに「30GB/30日間」購入 | 
1ヶ月単位で自動的にギガが復活するauやUQモバイルと違い、使用期限ごとに自分でギガを購入しなければなりません。また、日数で期限が決まっているため、仮にデータ量が余っても繰り越しはできません。
そのためデータ容量を無駄にしないよう、“購入するトッピング”と“購入タイミング”は、あらかじめ確認・管理しておく必要があります。
自由度が高い反面、人によっては使うのが難しいサービスとも言えるでしょう。
その他、同じKDDI系列ということもあり通信品質はauと変わりません。安心してお使いいただけます。が、サポートに関しては他格安SIMと同じように、完全オンライン対応となります。
auを使い続けるという選択肢も念頭に
 
    UQモバイルとpovo、どちらもauとの違いがあります。その違いに対応するのが難しい場合は、むしろauから乗り換えないほうがストレスはないかもしれません。
ここまでのお話をまとめて、UQモバイル・povoとauとの違いをわかりやすく表すと、以下のようになります。
| UQモバイル | povo | |
|---|---|---|
| au | ・容量を無制限では使えない ・オプション数は少なくなる | ・プランの設計が難しい ・サポートがオンライン限定 | 
UQモバイルもpovoも魅力的なサービスではありますが、auに比べるとできなくなることも増えます。
UQモバイルは容量の上限が最大でも35GB。月々の使用データ量がそれを超えている人は、速度制限に陥ってしまう可能性が高いです。
povoはご自身でプラン設計とギガ数の管理をしなければならないので、人によってはその管理が難しく、逆に使いづらいかもしれません。
料金が安いことがスマホ選びのすべてではありません。
料金だけでなく、サービスそのものとご自身の使い方とを見たうえで、一番使いやすいのがauなのであれば、乗り換えないほうが良いこともありますよ。
【フローチャート】UQモバイル・povo・auのどれが最適か判定
 
    自分にはどのブランドが合っているのか、それとも全部ミスマッチなのか、どう判断すればいいの?
 
    困ったときどうしていたのか、日常的にどれくらいスマホを使っているのか、といった点からご判断ください。わかりやすく、フローチャートにまとめてご説明しますね。
ここまでにご説明した通り、KDDIの通信ブランドはいずれもサービスの性質が違います。
そのため、各ブランドの“もっともマッチする人”を理解したうえで、お客様自身がどれに該当するのかを目安に「どれに乗り換えるべきか、auを使い続けるべきか」をご判断ください。
下記のフローチャートを活用いただくと、スムーズにご判断できますよ。

“UQモバイルに切り替え”が適する方はこちら
 
    サポートと料金の安さ、どちらもバランスよく両立させたいなら“UQモバイル”を選んでください。
UQモバイルは、安さと質の良さを両立させたサービス。「料金は安くしたいけど使いにくいのは嫌だ」、そんな願いをお持ちの方にぴったりなのがUQモバイルです。
UQモバイルが適している理由
 
    サポートが欲しいならauかUQモバイルを選ぶべき。そのうえでデータ使用量が35GBで収まるなら断然UQがおすすめです。
「これまでスマホのトラブルは、直接店舗へ行ってスタッフに対応してもらっていた」という方の場合、サポート体制が大きく変わる格安SIMへ乗り換えるのは少し危険です。
なぜなら、これまで誰かにやってもらっていたものを、急に自分ですべてを対処するようになるのは難しいと考えられるから。
そのため、完全オンライン対応のpovoではなく今まで通り全国の店舗で手厚いサポートを受けられるauやUQモバイルを選ぶのが安心といえます。
そのうえで、ご利用データ量が35GBで安定した月がほとんどならUQモバイルでOKです。
auとUQモバイルはサービスの質に大差はなく、違いはデータ量のみだからです。使用量が少ない方はUQモバイルを使うことで、“安くて質の良い”スマホ生活を実現できますよ。
auからUQモバイルに乗り換える手順
 
    UQモバイルへの乗り換え方も併せてご説明しますね。auからの乗り換えだと、かなり簡単に済ませられます。
auからUQモバイルへの乗り換えは、単純に「UQモバイルにお申し込みをするだけ」でOK。
大概の乗り換えでは「携帯番号を引き継ぐための作業」が必須になります。しかし、UQモバイルはauのサブブランドという立ち位置であるが故に、このステップを飛ばすことが可能です。
auからUQモバイルに乗り換える手順
- オンラインで申し込む
 「au/povo1.0から乗りかえ」を選択。
 My auにログインしておくと、氏名や住所などの入力が省略できてスムーズ
- SIMを挿し替える
 Wi-Fiを接続しWeb上で回線の切り替え手続きを行う。
 その後スマホの電源を切り、auのSIMからUQのSIMに差し替える
- 切替が正常に完了したか確認する
 電源を入れ、「111」に電話をかける。
 その後Wi-Fiを切り、モバイルデータ通信ができるか確認する
“povoに切り替え”が適する方はこちら
 
    データ容量の差に応じて柔軟な使い方ができるpovo。コスパよくスマホを使いたい方におすすめです。
フローチャートでpovoが適していると判定された方は、こちらをご覧ください。
プラン設計から何かあった時のトラブル対応まで自分で行える方なら、povoはもっともコスパ良く使えるサービスです。
povoが適している理由
 
    データ使用量に差があるのなら、使用する分だけギガが購入できるpovoが最適。トッピングという形式も、ネットリテラシーがあればすぐ使いこなせるはずです。
まず大前提、povoはオンライン完結型のサービス。
なので、申し込みから移行、そして何かあった時のトラブル対処まですべてを自力でできる人でないと、料金以外の点でストレスを感じてしまうことがあると思います。
そのようなITリテラシーがあることを前提として、月々の使用データ量に差があるのならpovoがおすすめ。
月単位で決まった量のギガを使うのではなく、必要な時に必要な分だけトッピングをすれば良いpovoは、この中でもっともコスパ良く使えるサービスです。
auからpovoに乗り換える手順
 
    povoへの乗り換え方も併せてご説明しますね。アプリをダウンロードして、そこですべての手続きを済ませられます。
povoへの乗り換え方も、UQモバイルと同じくらい簡単に済みます。アプリをダウンロードして、そこですべての手続きをすすめればOKです。
auからpovoに乗り換える手順
- povo2.0のアプリをダウンロードし、申し込む
 申し込みは必ずアプリから行う。
 メールアドレスを登録し、アカウントの作成と本人確認を行う
- SIMを挿し替え、利用できるか確認する
 アプリの「SIMカードを有効化する」をタップ。
 SIMカードをスマホに挿し、Wi-Fiを切ってモバイルデータ通信ができるか確認する
- トッピングを購入する
 利用したいデータ量のトッピングを購入すると使えるようになる
“au継続利用”が適する方はこちら
 
    手厚いサポートや割引、そして大容量プランが必要なあなたには、格安SIMよりもauを使い続けたほうがストレスないはずです。
先ほどもお伝えした通り、スマホを使うにあたってストレスとなり得ることは“料金”だけではありません。
料金の安さだけを重要視した結果、「容量が足りない」「プランが使いにくい」というストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
料金は確かに割高かもしれません。
が、フローチャートでここにたどり着いたということは、膨大な容量と豊富なサービスを取りそろえたauをそのまま継続することが、お客様にとっての最善の選択だということです。
auが適している理由
 
    そもそも容量が不足してしまえば、容量超過で速度が落ちてストレスに感じるはず。ギガの追加購入の可能性もあるでしょう。データ量が35GBで収まらないならau一択です。
まず、「これまでスマホのトラブルがあった際には店舗でショップスタッフに対応してもらっていた」という方の場合、そのサポート体制は変えないほうが良いです。
「今後は全部自分でやるように」といわれても、正直なところ難しいと思います。この時点で、すべてがオンライン対応のpovoは向いていません。
なおかつ、月々の使用データ量が35GBを超えている方は、データ容量が無制限のauが最善の選択です。
UQモバイルは最大でも35GBまでしか使えないので、速度制限に陥りストレスを感じてしまう可能性が高いからです。
サポート等の各種サービスはauと遜色ありませんが、容量という点でauに軍配が上がるというわけです。
まとめ
au・UQモバイル・povo各々の性質を踏まえて“トラブル時の対処法とスマホ利用状況”から最適解を見つけよう
今回はUQモバイルとpovoのどちらを使うべきか迷う方に向けて解説をしてきました。
結論、UQモバイルとpovoは性質が大きく異なるサービスなので、「それぞれのサービスにはどんな人が向いているのか」を理解することが重要となります。
そのうえで、UQモバイルにするかpovoにするか、はたまた現在ご利用中のauを継続すべきかを判断してください。
本記事では、それが一発で判断できるよう、フローチャートを用意しています。ぜひ、最適な決断をするために、このフローチャートをお役立てくださいね。
UQモバイルとpovoに関して
よくある質問
- UQモバイルやpovoへ乗り換えるときに、違約金や手数料はかかりますか?
- auから乗り換える場合はかかりません。auからUQモバイルまたはpovoへ乗り換える際は、違約金や契約事務手数料は一切かかりません。費用を気にせず、無料で乗り換えられます。 ほかのキャリアから乗り換える際は、事務手数料が3,300円ほどかかる場合がほとんどです。また違約金については、乗り換え元のキャリアとの契約内容を確認してみてください。 
- 今auで使っているスマホは、そのままUQモバイルやpovoでも使えますか?
- はい、使えます。auで販売されたスマートフォンであれば、同じKDDI系列のためSIMロック解除不要でそのまま使える場合がほとんどです。 ただし、一部の古い機種などは対応していない可能性もあるため、念のため乗り換え前に各公式サイトの「対応端末一覧」で確認しておくと安心です。 
- 家族がauを使っていますが、自分が乗り換えることで家族の割引などに影響はありますか?
- 影響がある場合もあります。お客様がauから抜けることで、ご家族内の「家族割」対象回線数が減ってしまうと、割引額が少なくなる場合があります。 具体的には、お客様が抜けることで残りのau回線数が“2回線”になってしまうと、おひとりあたりの割引額が1,100円から550円に減ってしまいます。 上記に該当する場合は、乗り換え前に一度ご家族に相談しておきましょう。 
いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。
KDDIのスマホキャリアであるau、UQモバイル、そしてpovo。
現在auのスマホをご利用している方の中には、「スマホ代が高いから、UQモバイルかpovoに乗り換えようか」と検討している人もいらっしゃると思います。
そんなお客様には、まず
これら4つの選択肢がある、ということをご理解ください。
というのも…
KDDIが展開する各ブランドはそれぞれ性質が全く違うので、必然的に“どんな人にとって最適なのか”という点も異なります。
そのため、ご自身にマッチするブランドはどれなのかを見極めつつ、乗り換えない・まったく違うサービスに目を向けるといった選択肢も視野に入れておく必要があるのですね。
そんなわけで、今回はau・UQモバイル・povoそれぞれの本質的なサービス価値と“どんな人にマッチするか”を、わかりやすく順序だててご説明します。