
UQmobileからY!mobileへの乗り換え判断基準
auひかりとのセット割引が無くなるなら、乗り換えた方がいい?
原則としてはそうですね。特に、ご自宅の回線がソフトバンク光になるなら、Y!mobileにした方が料金的にお得です。
ご自宅でauひかりをご利用であれば、スマホにUQmobileを選ぶのは最も良い選択です。“自宅割”の発生により月額料金がかなりお安くなるからですね。
ただ、auひかりを解約し新しくソフトバンク光を契約したのなら、スマホもUQmobileからY!mobileにするほうが賢い選択と言えます。割引がなくなり、UQmobileの料金が上がってしまうからです。
割引適用後の金額は基本的にY!mobileが優位
やっぱりY!mobileにした方が安くなるのかな?
その通りです!ソフトバンク光とY!mobileを一緒に使うと、Y!mobileには大きな割引が発生します。
Y!mobileにしてソフトバンク光とのセット割“おうち割”を適用させると、月々の料金が安くなります。どのプランにおいても、割引のないUQmobileを使い続けるよりもオトクです。
| データ量の目安 | UQmobile (割引なし) | Y!mobile (割引あり) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 4GB程度 | 2,948円 (トクトクプラン2) | 1,265円 (シンプル2 S) | ー1,683円 |
| 30GB程度 | 4,048円 (トクトクプラン2) | 2,365円 (シンプル2 M) | ー1,683円 |
| 35GB程度 | 3,828円 (コミコミプランバリュー) | 3,465円 (シンプル2 L) | ー363円 |
※auPAY割、PayPayカード割は含まない
特に使用ギガが30GB以内で収まる方であれば、その差額はかなり大きくなりますね。年間で考えると、約20,000円ほどオトクになります。
店舗サポートが受けられる点もメリット
Y!mobileもUQmobile同様に、店舗サポートを受けることが可能です。この点は変わらないメリットですね。
また、Y!mobileにしても、全国のソフトバンクショップでの対面サポートを受けることが可能。
UQmobileも、全国のauショップやUQスポットで、対面サポートを受けられたと思います。「何かあった時にショップスタッフに頼れる」という安心感は、Y!mobileにしても変わらず享受できますよ。
Y!mobileはデータ繰り越しもできる
さらにY!mobileもデータの繰り越しが可能です。こちらもUQmobileとは変わらないメリットで安心です。
さらにY!mobileではデータの繰り越しも可能です。こちらもUQmobileとは変わらない仕様になっているので、Y!mobileに乗り換えても使い勝手に困ることがありません。
「たまにギガ数が上限を超える程度だけど、基本はそんなに使わない」そんな使い方をしている人にピッタリです。
ただしUQmobileの継続利用が最適なパターンもあり
家の回線がauひかりじゃなくなるなら乗り換えるべき、ということでいいの?
基本的にはそうですね。ただし、コスト面でのメリットを享受できなかったり、UQmobile解約によって失われるメリットに価値を感じていたりなど、例外的に乗り換えない方がいいケースもあります。
ここまでの解説の通り、ご自宅の回線をauひかりからソフトバンク光にしたのなら、原則はY!mobileへの乗り換えがオトク。
ですが、ご利用状況によってはUQmobileを使い続けた方が、総合的なメリットが大きくなるケースも存在します。
具体的に3つの例外パターンを見ていきましょう。ご自身が当てはまるか、ぜひチェックしてみてください。
例外1.auでんきに加入できる
auでんきを使える場合は、これまでのUQmobaileの割引を享受し続けられます。この場合は、スマホの乗り換えの手間を踏まえると乗り換えなくても良いかもしれません。
これまでお客様が受けていたUQmobileの割引は、「auひかり+auでんわ」を使うことで発生していたと思います。なので、auひかりを解約したことで割引がなくなったわけですね。
しかし、この割引の発生条件はこれだけでなく、“auでんき”の利用でもOKです。
つまり、スマホではなく電気を“auでんき”に変えることで、これまでと変わらない割引を受け続けられるということ。
もしauでんきへの加入が可能なら、かかる手間を考えると、わざわざY!mobileに乗り換えずにUQmobileを使い続けた方が良いと言えます。
例外2.乗り換えると実額が高くなる
Y!mobileに乗り換えると割引は発生しますが、それなのにもかかわらず逆に世帯全体の通信費が上がってしまうことも。その場合はもちろん乗り換えないほうが良いです。
Y!mobileの“おうち割”は非常に魅力的ですが、ご家族の契約状況や通話オプションの利用によっては「UQmobileを続けた方が世帯全体の通信費(実額)が安く収まる」という逆転現象が起こります。
ご自身の使い方だと本当に安くなるのか、以下の具体例を参考に一度考えてみましょう。
家族割適用時の金額
状況
- 家族2回線のみ
- 各人のデータ量が少~中程度
- 支払いはau PAYなのでUQmobileのauPAY割は発生している
| 夫婦でUQmobileを使い続ける | 夫だけY!mobileに乗り換える | |
|---|---|---|
| 夫 | 2,728円 (トクトクプラン) | 2,365円 (シンプル2 M、おうち割適用) |
| 妻 | 2,728円 (トクトクプラン) | 3,278円 (トクトクプラン) |
| 世帯合計 | 5,456円 | 5,643円 |
UQmobileを利用し続ける場合、割引は“自宅割”から“家族セット割”に代わります。支払いでauPAYを利用していると、カード割も適用されるので割引額はそれぞれ770円。
Y!mobileはおうち割と家族割が併用不可で、ソフトバンク光のご利用者であれば基本的におうち割が適用されます。が、この場合の妻はUQmobileの家族割がなくなるので、その分料金が上がります。
その結果、Y!mobileに乗り換えたほうが、世帯全体の支払額が微量ながらも高くなってしまうことに。
このように、ご自身の料金だけではなく、世帯全体で通信費が高くなってしまう場合があります。この場合は、乗り換えしないほうがオトクです。
通話料・留守電サービス料込みの金額
データ通信だけでなく、音声通話や留守番電話サービスを頻繁に利用する方も、オプション料金まで含めた総額で比較する必要があります。
特にUQmobileの「コミコミプラン」「コミコミプランバリュー」は、10分かけ放題が基本料金に含まれているため、通話が多い方にとっては非常にコストパフォーマンスが高いプランです。
| UQmobile | Y!mobile | |
|---|---|---|
| 基本プラン | 3,278円 (コミコミプラン) | 4,015円 (シンプル2 M) |
| 10分かけ放題 | 0円 (プランに込み) | 880円 (だれとでも定額+) |
| 留守番電話 | 0円 (無料で使える) | 330円 (留守番電話プラス) |
| 各種割引 | ー | ー1,650円 (おうち割) |
| 合計金額 | 3,278円 | 3,575円 |
このように、よく電話をする方からすると、実額はUQの方が安くつくパターンもあるのです。
加えて、ソフトバンク光では、おうち割を適用させるためにはとあるオプションパックに加入する必要があります。このオプションは月々550円ほど。
こちらはインターネット料金とともに請求されるので、スマホ代には影響を及ぼしません。が、通信費全体で見ると、ある意味“余計なオプション”が加算されるので、Y!mobileに乗り換えるほうが割高になるのです。
例外3.独自サービスを失いたくない
UQmobileのプランに付随しているPontaパスを使い続けたい等、auに関連するサービスの恩恵を受けている方は、UQmobileのままの方がトータルでオトクです。
UQmobileやauならではの独自サービスを利用しており、その恩恵を受けている方は、無理にUQmobileから乗り換える必要はありません。
乗り換えて、スマホ代は安くできてもその分余計な料金がかかるようになれば、それはトータルで見たときの料金は変わっていません。
サービスが使えなくなれば、料金は安くなれども生活における使い勝手は悪くなるでしょう。
Ponta・au経済圏を常用している
「コミコミプランバリュー」の料金には、Pontaパスの料金も含まれています。つまり、コミコミプランバリュー利用のお客様であれば、Pontaパスが実質無料で使えるということですね。
用語解説
- Pontaパス(旧:auスマートパスプレミアム)
- ローソンで毎週使用できる無料・割引クーポン「ウィークリーLAWSON」、ローソンでau PAYを利用して支払いをするとPontaポイント還元率が通常の最大14倍になるなど、LAWSONでのお買い物がさらにおトクになる。
そのほかTOHOで映画を安く見られたり、セキュリティ対策オプションもついてくる
こちらを利用していた方がUQmobileを解約すると、Pontaパスを使い続けるのなら月々548円を払うこととなります。Y!mobileにすることで安くなった分が、ちょうど上乗せされてしまうかたちです。
またこのPontaパスでも、UQmobileの料金でも、auPAYをお持ちの方にはポイント還元や割引等の“オトク”が生まれます。
普段からau PAYを常用しているという方も、UQmobileを使い続けるほうがトータルで見るとオトクです。
au Starlink Directを利用し続けたい
用語解説
- au Starlink Direct
- Starlink衛星とスマートフォンが直接通信できるサービス。
空が見える環境であれば、通信が衛星モードに自動で切り替わり、テキストメッセージやGeminiとのチャットといったメッセージサービスが使える
空が見える環境であれば自動的に衛星との通信に切り替わるこのau Starlink Direct。
地震等の震災時に、スマホが圏外になり誰とも連絡が取れなくなった…。そんな経験をした人もいると思いますが、au Starlink Directが使えると、その事態には陥りません。
空が見えている状態であれば、あくまでもiOSメッセージアプリやGoogleメッセージアプリ上にはなりますが、テキストメッセージ送受信が可能となります。
このようなサービスも、UQmobileならではのサービス。これを手放したくないなら、Y!mobileへは乗り換えないのが賢明です。
Y!mobileに乗り換えるときの基本知識
そしたら自分はY!mobileにしようかな。どうやって乗り換え手続きをすすめたらいいの?
乗り換えの場合、料金や割引適用時期等の面で注意すべきことがあります。もっともオトクに、かつ漏れなくY!mobileを使えるように、きちんと確認しておきましょう。
ここからは、ご自身の利用状況を踏まえてY!mobileへの乗り換えを決めた方へ向けてご説明をしていきます。
Y!mobileへの乗り換え手続きを始める前に、いくつか知っておくべき重要なポイントがあるのでご紹介しますね。
乗り換えてから「あれ?」と困ってしまうことがないように、そしてオトクにY!mobileを使い始められるように、乗り換えの基本知識をしっかり確認しておきましょう。
おうち割光セットへの申し込みをお忘れなく
大前提、申し込みをしなければおうち割が発生しません。そして、割引が適用されるのは“お申し込みの翌月”からです。お申し込みのタイミングが重要になります。
ソフトバンク光ユーザーがY!mobileにして、割引という大きな恩恵を受けるためには“おうち割 光セット”が最重要。
ですが、これはY!mobileを契約するだけでは自動で適用されません。別途申し込みが必要となります。
申し込みを忘れると、月々の割引が一切受けられず、かえってUQmobileより料金が高くなるのでご注意ください。
また先ほども少し触れましたが、割引を適用するためには、“ソフトバンク光”側でも以下のオプションに加入することが必須となります。
ソフトバンク光 オプションパック(550円/月)
- 光BBユニットレンタル
- Wi-Fiマルチパック
- 光電話サービス いずれか1つ
(ホワイト光電話・光電話(N)+BBフォン・BBフォン)
加えて、Y!mobileの“おうち割 光セット”と“家族割引サービス”は併用できない点にもご注意ください。
ご家族でY!mobileを利用する場合、2回線目以降は家族割により月々1,100円の割引が発生しますが、おうち割が適用されているご家族の場合、自動的に家族割ではなくおうち割が適用されることになります。
契約者名義の確認も必須
おうち割適用のためには、ソフトバンク光の契約者とY!mobileの契約書が同じでないといけません。違っていると、オンラインの申し込みがエラーになります。
おうち割を申し込む際、Y!mobileの契約者名義と、ソフトバンク光の契約者名義が同一である必要があります。
たとえば「スマホの名義は自分だが、ソフトバンク光の名義は親になっている」といったケースでは、原則としておうち割を申し込むことができません。
そのままオンラインで手続きを進めるとエラーになってしまいます。
そのため、おうち割を適用させるには、事前に名義を統一するか、Y!mobileショップの店頭に行き、ショップスタッフと相談のうえで手続きを進めるようにしてください。
割引適用は翌月から
おうち割の適用は、申し込み月の次の月からです。月初に申し込み・乗り換えを済ませてしまうと、その月は割引がない料金が請求額となります。
おうち割の割引は、適用条件を満たした月の翌月から開始されます。つまり、初月の料金は「割引なし」ということですね。
たとえば、8月10日にY!mobileの利用を開始し、同月中におうち割の申し込みも完了した場合。この場合、割引が実際に適用されるのは9月分の料金からとなります。
もし、Y!mobileへの乗り換えのタイミングで申し込むのを忘れてしまい、おうち割の申し込みは9月にしたとすると、適用されるのは10月からです。
Y!mobileの場合、乗り換え初月は料金が日割りで請求されますが、この場合9月分は割引なしの満額が請求されます。言ってしまえば損になります。
だからこそ、お申し込み時に「おうち割光セットへの申込をお忘れなく」ということです。
まとめ
UQmobileからY!mobileへの乗り換えは“コスト面の優位性”と“失われるメリット”を天秤にかけてご判断を
お引越し等で、インターネットをauひかりからソフトバンク光に乗り換えたお客様。もし今インターネットに合わせて、スマホもUQmobileからY!mobileに乗り換えを検討しているのなら、それは基本的には最善の選択肢です。
ソフトバンク光とY!mobileを併せて使うと、スマホ代に大きな割引が発生します。もっともオトクにスマホを使える方法と言っていいでしょう。
ただし、場合によってはUQmobileを使い続けたほうが良いことも。ご自身の生活スタイルを踏まえて、どちらのほうが総合的にオトクかを考えて、乗り換えるか判断してくださいね。
UQmobileからY!mobileへの乗り換えで
よくある質問
- UQmobileからY!mobileに乗り換える手続きは難しいですか?
- 特に難しいことはありません。
Y!mobileはMNPワンストップに対応しているので、乗り換えの際はY!mobileにお申し込みをするだけでOKです。UQmobile側で何か手続きをすることはありません。
その後はSIMカードもしくはeSIMを使って開通手続きをすれば、すぐに使えるようになります。
- UQmobileのメールアドレスは引き継げる?
- 月額330円かかりますが、引き継ぐことはできます。
UQmobileで、月額330円の“メールアドレス持ち運び”サービスに申し込むことで、“@uqmobile.jp”のメールアドレスを引き続き利用できます。
ただし、引き継ぎたい場合は、UQmobileの解約後31日以内に申し込む必要があるのでご注意ください。
また、Y!mobileにも“@ymobile.ne.jp”というキャリアメールがあります。アドレス変更の手間はありますが、キャリアメールを使いたいのであれば、こちらを使うようにするのでも良いでしょう。
- UQmobileからY!mobileに乗り換えるとPontaポイントはどうなりますか?
- Pontaポイントが失効することはありません。
Pontaポイントはau IDに紐づいているため、au IDを削除しない限りポイントは維持されます。乗り換え後も、これまで通り貯めたり使ったりすることが可能です。
ただし、Pontaパスを利用していた方は、今後Pontaポイントの還元率が下がることは把握しておいてください。
いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。
ご自宅のネット環境が変化したことで、スマホの乗り換えを検討する方は少なくありません。
なぜなら、昨今ネットとスマホは密接に結びついており、生活費にも大きな影響を及ぼすからです。たとえばauひかりをご利用中なら、auのスマホやUQmobileが得策でした。
そんな方がネット回線を“ソフトバンク光”に切り替えた場合、基本的にはスマホもUQmobileからY!mobileにしてしまうことをおすすめします。
その理由は単純で、ネットとのセット割が発生するから。
この記事では、UQmobileを利用中のソフトバンク光ユーザーがY!mobileに乗り換えるべき理由をより詳しく説明します。
一部、“逆に乗り換えないほうがいい”というパターンも存在するので、こちらも併せて解説しますね。ぜひ最後までお読みください。