ソフトバンク光でIPv6を使うには「光BBユニット」が必須！Wi-Fiルーターの要/不要も解説

【結論】ソフトバンク光でIPv6を使うには「光BBユニット」が必須

結論として、ソフトバンク光でIPv6を使うためには光BBユニットのレンタルが絶対に欠かせません。

ソフトバンク光のIPv6は、この機器が接続されて初めて利用できる仕組みであり、市販ルーターのみをつないでもIPv6には切り替わらないためです。

まず押さえるべき前提は、IPv6の利用自体は無料であるものの、IPv6で接続するための“鍵”として光BBユニットが必要になるという点です。

この機器があることで、IPv6とIPv4の両方を安定したルートで通信できるようになります。

ただし、光BBユニットのレンタル料金は、利用しているスマホのキャリアによって異なるので、キャリア別の最安な使い方を詳しく解説していきますね。

ソフトバンク・ワイモバイルユーザーが最安かつ確実にIPv6を使う方法

ソフトバンク・ワイモバイルのスマホユーザーは「光BBユニット＋Wi-Fi」がまとめて使えるオプションパック（月額550円）を選ぶのが最適です。

これは「おうち割 光セット」の対象となるため、必要な機器と割引条件がすべて揃い、最も安く・最も確実にIPv6環境が整う組み合わせになります。

オプションパックには光BBユニットとWi-Fi機能が含まれているため、自分で市販ルーターを用意したり、複雑な設定を行う必要はありません。

申し込み後に届いた機器をONU（回線終端装置）に接続するだけで、IPv6が自動で有効になるため、初心者でも迷わず利用開始できるのが大きなメリットです。

さらに、ソフトバンク・ワイモバイルのスマホ料金側で、毎月1,100円の割引が受けられるため、オプションパックの月額550円を差し引いても実質的には通信費全体が下がる構造になっています。

つまり、ソフトバンク・ワイモバイルのスマホユーザーが「最安」「最速」「最もシンプル」な方法でIPv6を使うなら、光BBユニットを含むオプションパック一択です。

スマホ割限定・オプションパックのメリット

オプションパックでは、IPv6と日常的に使うWi-Fiを「光BBユニット」にまとめられる点にあります。

個別に機能を選ばずとも、ソフトバンク光での利用を前提に構成された“必要最小限かつ最適なセット”として提供されているのが特徴です。

具体的には、オプションパックには次の3つが含まれています。

重要なのは、光BBユニットを接続すればIPv6が自動で有効になる仕組みで、Wi-Fiマルチパックを組み合わせることで、設定不要で宅内のWi-Fi環境まで完成するという点です。

さらに、これらの内容は個別契約すると1,600円以上になりますが、ソフトバンク・ワイモバイルのスマホユーザーであれば「おうち割 光セット」の適用により月額550円に圧縮される特別価格で利用できます。

つまり、オプションパックは必要なものがすべてそろい、設定も不要で、料金面でも最も効率が良いという構成になっています。

ソフトバンク以外のスマホユーザーが最小限の費用でIPv6を使う方法

ソフトバンク・ワイモバイル以外のスマホを利用している場合、まず押さえるべき点はオプションパック（月額550円）が適用されないことです。

この割引が受けられないため、同じ構成を選んだとしても月額料金が一気に高くなる仕組みになっています。

そのうえで、IPv6通信を利用するために必ず必要なのは光BBユニットのレンタル（513円）です。

この機器が接続されていることが、ソフトバンク光のIPv6通信が成立する前提のため、他社スマホユーザーでもここだけは共通で必要になります。

問題になるのは、Wi-Fiを使うための「Wi-Fiマルチパック」です。

このオプションの月額は1,089円と高く、光BBユニット本体のWi-Fi機能を“有効化するための利用権”に過ぎません。

Wi-Fiの性能は市販ルーターより低く、長期的に見ても1,089円を払い続ける価値には乏しいのが実情です。

一方で、市販ルーターを自分で用意した場合は

といったメリットがあり、費用面でも品質面でも圧倒的に合理的です。

Wi-Fiマルチパックに毎月支払う料金を考えれば、1〜2年のスパンで市販ルーターの購入費は十分に回収できます。

つまり、ソフトバンク以外のスマホユーザーが最小限の費用でIPv6を使うための最適な構成は、
「光BBユニットのレンタル」＋「Wi-Fiは市販ルーター」です。

必要な部分にだけコストをかけ、無駄なオプションを選ばずに安定したIPv6環境を用意できる実用的な方法です。

ソフトバンク光以外の回線の方が安くIPv6が使える

ソフトバンク光は「光BBユニットが必須」という独自仕様のため、他社スマホユーザーにとってはIPv6利用の費用が割高になりやすい特徴があります。

そのため、スマホキャリアに合わせて光回線を利用した方が、月額料金が安くなり、IPv6も追加費用なしで利用できるケースが多いのが実情です。

代表的な例として、以下のような組み合わせがあります。

ドコモスマホの場合：ドコモ光

ソフトバンク光と異なり、特定機器の購入やレンタルは不要で、市販ルーターと同じ仕組みでIPv6が使える点が最大のメリットです。
　　

auスマホの場合：ビッグローブ光

ソフトバンク光と違い、IPv6を利用するための専用機器が必要でなく、キャッシュバックもあるのでランニングコストを抑えたい人に向いています。

楽天モバイルの場合：楽天ひかり

特に、ポイント還元とSPU倍率アップが組み合わさることで、“楽天経済圏”利用者との相性が非常に良い光回線になっています。

光BBユニットのような専用機器も不要で、市販ルーターを接続すれば即IPv6が使える点も強みです。

このように、スマホキャリアに合わせて光回線を選ぶだけで、ソフトバンク光で発生する「光BBユニット必須」「Wi-Fiは月額オプション」などの追加コストを丸ごと回避できます。

そのため、ソフトバンク以外のスマホユーザーにとっては、スマホキャリアと揃えた光回線の方が総額を抑えながらIPv6を簡単に利用できるケースが多いと言えます。

IPv6が速い理由・従来規格IPv4との速度比較

IPv6が速いといわれる理由は、混雑しやすい古い通信経路（IPv4の経路）を避けられるためです。

夜の時間帯に動画やアプリの通信が集中すると、従来のIPv4では混雑が起きやすく、速度が大きく落ちるケースがあります。

一方でIPv6は、より余裕のある新しい経路を使うことで、混雑の影響を受けづらいという特性があります。

ソフトバンク光でもこの仕組みを採用しており、IPv6を使うことで夜でも速度が安定しやすいというメリットがあります。

実際の平均速度を比較すると、その差は歴然です。

	IPv6	IPv4
下り平均速度	502Mbps	199Mbps
上り平均速度	446Mbps	180Mbps
Ping値	16.9ms	29.4ms

※参照：みんなのネット回線速度

インターネットを快適に利用するうえで重要な“下り速度”も倍以上になり、応答速度（Ping値）も大幅に改善しています。

特に、YouTube・Netflix・オンラインゲーム・テレワークなど、リアルタイム性や高画質通信が必要な利用では、体感できる差が出やすいです。

ただし、ソフトバンク光は一般的な光回線とは異なり、IPv6を使うために光BBユニットを接続することが前提になっています。

市販ルーターだけではIPv6に切り替わらず、従来のIPv4経路のままになるため、夜間の速度が十分に改善されないケースが起きます。

つまり、IPv6の速度メリットを最大限活かすためには、以下の2点が重要です。

これらがそろえば、混雑しやすい時間帯でも快適に利用できる通信環境が実現します。

IPv6高速ハイブリッドとv6プラスの違い

ソフトバンク光のIPv6（IPv6高速ハイブリッド）は、他社で一般的な「v6プラス」と仕組みが大きく異なります。

特に初心者がつまずきやすいのは、必要な機器が全く違う点です。

以下に、利用者が判断するうえで最も重要な違いだけを抽出して整理します。

比較項目	ソフトバンク光 （IPv6高速ハイブリッド）	v6プラス （ドコモ光・ビッグローブ光など）
必要機器	光BBユニットが必須 （市販ルーターだけでは使えない）	市販のIPv6対応ルーターのみ で利用可能
準備の手間	機器レンタル＋接続で自動適用	ルーターを接続すれば 自動適用
機器選択	光BBユニット固定	市販ルーターを選べる
追加費用	光BBユニットの月額が必要	月額追加費用なし
Wi-Fi環境	光BBユニットのWi-Fiを使う or 市販ルーターを併用	市販ルーター標準でOK

初心者にとって最も重要なのは、ソフトバンク光だけは“市販ルーター単体ではIPv6にならない”という点です。

これはソフトバンク光が独自の認証方式を採用しており、光BBユニットを接続したときに初めてIPv6が有効になる仕組みだからです。

一方で、ドコモ光やビッグローブ光などで採用される v6プラス は、市販ルーターがそのまま使える標準的な方式で、機器の選択肢が広く、IPv6利用のハードルが非常に低いという特徴があります。

この違いを理解しておくことで、自分に合った回線・最適な構成を判断しやすくなります。

IPv6を申し込んだのに速度が出ないときのチェックポイント

最初に確認すべきことは、今つながっている通信が本当にIPv6になっているかどうか です。

申込直後や機器接続のタイミングによっては、IPv6への切り替えがまだ反映されていないケースがあります。

確認方法は以下のソフトバンク光公式サイトから行うのがおすすめです。

IPv6が有効になっていない場合は、光BBユニットの接続状態・再起動・設置位置などを見直すことで
問題が解消するケースが多くあります。

IPv6が有効であるにもかかわらず速度が出ない場合は、回線側ではなく 宅内環境に別のボトルネックが存在する可能性 が高くなります。

具体的には次の5つが原因として考えられます。

これらの原因は、IPv6であっても速度を大きく落とすため、それぞれの改善方法を具体的に解説します。

IPv6でも速度が出ない主な原因と対処法

IPv6が正しく有効になっていても速度が伸びない場合は、回線そのものよりも 宅内環境にボトルネックがある ことがほとんどです。

ここでは、日常的に発生しやすい原因と、すぐに実行できる改善策を整理します。

Wi-Fiの混雑・電波干渉

電子レンジ・Bluetooth・近隣のWi-Fiなどの電波と干渉し、速度が大きく低下することがあります。
特に 2.4GHz帯 は干渉に弱く、通信が不安定になりやすい傾向があります。

Wi-Fiは通常 2.4GHz／5GHz の2つの周波数帯を発しています。

2.4GHzは遠距離に強い一方で混雑に弱く、速度が出にくい傾向があります。そのため、可能な限り 5GHz帯を使うことが最も効果的です。

また、ルーターの位置を変えるだけでも電波干渉が減り、速度が向上することがあります。

端末側の性能不足

古いスマホやPCはWi-Fi規格が低く、IPv6を使っても上限速度が頭打ちになります。

Wi-Fi 4 / Wi-Fi 5世代の端末は、通信上限が数百Mbps程度のことも多く、回線の性能を十分に活かせません。

まずは 有線LANで速度をテストし、端末側か回線側かを切り分けるのが確実です。

VDSL（マンション配線方式）の速度上限

マンションが VDSL方式（電話線を利用） の場合、物理的に最大速度が100Mbps前後に制限されます。

VDSLは“建物内の配線方式そのもの”が速度の上限を決めているため、IPv6の設定だけで劇的に改善することはありません。

auひかりやNURO光、ケーブルテレビのネット回線など、光配線方式で提供しているサービスが利用できないか、エリア検索等で確認するのがおすすめです。

LANケーブルの規格不足

CAT5（100Mbps対応） など古い規格のケーブルでは、光回線の速度を活かしきれません。

LANケーブルは地味ですが速度を大きく左右します。

とくに古いルーター付属のケーブルはCAT5であることが多く、ケーブル交換だけで速度が倍になるケースもあります。

長いことLANケーブルを変えていないという方は、ケーブルに印字されているカテゴリ表記を確認し、適宜交換しましょう。

二重ルーターによる速度低下

光BBユニットと市販ルーターを 両方ルーターモード で使っている場合、通信が2重に処理されるため、速度低下や接続不安定が起こります。

“ルーターが2台で競合してしまう（二重ルーター）” ことによって通信処理が二重化し、速度や安定性が大きく低下する点です。

加えて、光BBユニットと市販ルーターの両方でWi-Fiが有効になっている場合は、SSIDが複数重なり、電波が干渉することで、速度が落ちる原因にもなります。

そのため、ルーター機能とWi-Fi電波の両方を整理して、役割を“どちらか一方に統一する”ことが重要です。

これらの原因は、専門的な設定が不要なものがほとんどで、Wi-Fi → 端末 → 配線方式 → ケーブル → 機器設定 の順で確認すると、効率よく改善点を特定できます。

ソフトバンク光でIPv6を始める際の最も重要なポイントは、「光BBユニットのレンタル」を契約することです。

ただし、そのレンタル料金は使っているスマホのキャリアで異なります。

新規申し込み時にこの選び方さえ押さえておけば、IPv6の高速・安定した通信を最小限の出費で利用できる環境が完成します。

この記事が、最適な回線構成の判断にお役立ちできれば幸いです。