おうち割 光セットの条件と割引額を徹底解説｜ソフトバンク・ワイモバイルユーザーが損をしないための必須知識

おうち割 光セットのサービス内容と特徴

「おうち割 光セット」とは、ソフトバンクやワイモバイルのスマートフォンと、対象のインターネット回線（ソフトバンク光やソフトバンクAirなど）をセットで契約することで、スマホの月額料金が永年割引になるサービスです。

このサービスの最大の特徴は、契約者本人だけでなく、家族や同居人も割引の対象になるという点です。

一緒に住んでいる家族はもちろん、離れて暮らしている家族や、シェアハウスなどで同居している友人も含め、最大10回線まで割引が適用されます。

つまり、対象となる家族が多ければ多いほど、家計全体の通信費削減効果が大きくなる、非常に強力な割引サービスなのです。

おうち割 光セットの割引額と対象プラン

おうち割 光セットの割引額は、契約している携帯電話会社（キャリア）とその料金プランによって決まります。

ここでは、ソフトバンクとワイモバイル、それぞれの最新プランにおける割引額について解説します。

ソフトバンクユーザーの割引額

ソフトバンクユーザーの場合、現在主流となっているプランの多くで月額1,100円の割引が適用されます。

データ容量無制限のプランだけでなく、使った分だけ支払う従量制プランも割引対象に含まれています。

ソフトバンクの対象プランと割引額

対象プラン	割引額（月額）
ペイトク無制限 / 50 / 30	-1,100円
メリハリ無制限＋	-1,100円
ミニフィットプラン＋	-1,100円

なお、過去に契約した古いプラン（「データ定額 5GB」など）を利用している場合は、割引額が550円になるケースや、逆にプランによっては対象外となることもあります。

ご自身の正確な割引額を知りたい場合は、「My SoftBank」で契約内容を確認することをおすすめします。

ワイモバイルユーザーの割引額

ワイモバイルユーザーの場合、最新プランである「シンプル2」では、データ容量の大きさによって割引額が異なります。

特に注目すべきは、MプランとLプランの割引額が1,650円と非常に大きい点です。

ワイモバイル（シンプル2）の割引額

対象プラン（シンプル2）	割引額（月額）
シンプル2 S（4GB）	-1,100円
シンプル2 M（20GB）	-1,650円
シンプル2 L（30GB）	-1,650円

ソフトバンクの割引額（1,100円）と比較しても、ワイモバイルのM/Lプランならさらに550円も多く割引されるため、家計への節約効果は絶大です。

おうち割 光セットの適用条件と対象ネット回線

おうち割 光セットを適用するためには、ソフトバンクが指定するインターネット回線を契約し、さらに特定の条件（オプション加入）を満たす必要があります。

ここでは、対象となる回線と、多くの人が利用する「ソフトバンク光」での必須オプションについて詳しく解説します。

対象となるインターネット回線

おうち割 光セットの対象となる主なインターネット回線は以下の通りです。

特に利用者が多いのは「SoftBank 光」と「SoftBank Air」ですが、高速回線として人気の「NURO 光」も、電話オプションをつけることで割引の対象になります。

指定オプションパックへの加入が必須条件

ソフトバンク光でおうち割 光セットを適用するためには、以下の3つのオプション（オプションパック）への加入が必須です。

ソフトバンク光の必須オプション（オプションパック）

オプション名	内容	通常料金（月額）
光BBユニットレンタル	高性能なWi-Fiルーターのレンタル	513円
Wi-Fiマルチパック	光BBユニットでWi-Fiを使えるようにする機能	1,089円
電話サービス （3つから1つ選択）	① ホワイト光電話 ② 光電話（N）＋BBフォン ③ BBフォン	513円〜
合計（個別契約の場合）		2,115円〜
セット割引後の価格（パック料金）		550円

これら3つのオプションを個別に契約すると月額2,000円以上かかりますが、おうち割 光セットを適用することで、3つまとめて月額550円で利用できるようになります。

固定電話を使わないなら「BBフォン」がおすすめ

電話サービスは3種類から選べますが、固定電話を設置する予定がない場合は「BBフォン」を選択するのが一般的です。

理由は、他の2つの電話サービス（ホワイト光電話、光電話(N)）を選ぶと、工事費などの初期費用がかかる場合があるからです。

「BBフォン」であれば初期費用がかからず、電話機をつながなくても割引の対象になるため、固定電話不要派の方のほとんどがBBフォンを選択しています。

なお、NURO光の場合は「NURO 光 でんわ」への加入が条件となり、月額料金は北海道・関東エリアで550円、それ以外のエリア（東海・関西・中国・九州）では330円となります。

ソフトバンクAirならオプション加入なしで割引対象

工事不要で利用できるホームルーター「SoftBank Air（ソフトバンクエアー）」は、オプション加入なしで「おうち割 光セット」の対象になります。

ソフトバンク光のように月額550円のオプションパックに入る必要がないため、Airの基本料金だけでスマホの割引を受けることができます。

「固定電話は絶対にいらない」「オプション料金を払いたくない」という方にとっては、ソフトバンクAirを選ぶことが最もコストを抑える選択肢となるでしょう。

固定電話不要でもオプション代550円を払うべき理由

「固定電話は必要ないから、月額550円のオプションパックには加入したくない」と考えるのは自然なことです。

しかし、おうち割 光セットに関しては、固定電話を使わなくてもオプションに加入するのが正解です。

その理由は単純で、「支払うオプション代」よりも「割り引かれるスマホ代」の方が大きいからです。

ここでは、具体的な収支をシミュレーションして解説します。

【シミュレーション】割引額とオプション代の収支

実際に、オプション代550円を支払って割引を受けた場合、手元にいくら残るのかを計算してみましょう。

オプション加入による収支シミュレーション（スマホ1台あたり）

スマホキャリア / プラン	スマホ割引額	オプション代	毎月の収支（黒字額）
ソフトバンク （ペイトク/メリハリ無制限＋など）	-1,100円	+550円	550円 お得
ワイモバイル （シンプル2 M/L）	-1,650円	+550円	1,100円 お得
ワイモバイル （シンプル2 S）	-1,100円	+550円	550円 お得

このように、どのプランであってもオプション代を支払った方が、最終的な通信費は安くなることがわかります。

「固定電話の契約」は、あくまで「割引を受けるための切符」と割り切って考えていただくのがおすすめです。

単身（1人）でも元が取れる

「家族が多いならお得だけど、一人暮らしだと意味がないのでは？」という疑問もよく耳にします。

しかし、上記のシミュレーションの通り、スマホ1台契約の単身者であっても毎月550円〜1,100円の節約になります。

さらに、オプションパックには「光BBユニット（高性能Wi-Fiルーター）」のレンタルが含まれています。

通常、IPv6対応の高性能なルーターを自分で購入すると5,000円〜10,000円程度かかりますが、この費用が浮くことを考えると、一人暮らしの方にとってもメリットは非常に大きいと言えます。

家族で使えば割引効果は絶大

おうち割 光セットの真価は、家族で利用した時に発揮されます。

必須オプションの料金（月額550円）は、インターネット回線1契約に対してかかる費用なので、家族が何人いても550円のまま変わりません。

一方で、スマホの割引は家族全員（最大10回線）に適用されます。

ソフトバンク4人家族のシミュレーション

スマホ割引総額 （1,100円 × 4人）	-4,400円
オプション代 （一家で1契約分）	+550円
一家全体の節約額：毎月 3,850円 の黒字！

このように、家族の人数が増えれば増えるほど、オプション代の負担感はなくなり、割引のメリットが圧倒的に大きくなります。

オプションパック加入の隠れたメリット

「固定電話はいらないから、オプションパックは割引のためだけの出費」と考えてしまうのは少しもったいないです。

実は、このオプションパック（月額550円）は、ソフトバンク光を快適に利用するために必要不可欠な装備がすべて詰まった「最強セット」なのです。

ここでは、割引以外の「通信品質」に関わる重要なメリットについて解説します。

高性能Wi-Fiルーター「光BBユニット」が使える

オプションパックに加入すると、ソフトバンク光専用のルーター「光BBユニット」がレンタルできます。

通常、このルーターでWi-Fiを使うには、レンタル料（513円）とWi-Fi機能利用料（1,089円）で合計1,602円もかかりますが、オプションパックならセットで550円に含まれます。

つまり、わざわざ市販のWi-Fiルーター（5,000円〜1万円程度）を自分で購入する必要がありません。

届いた機器を接続するだけで、すぐに自宅でWi-Fiが使えるようになるため、設定の手間も省けて一石二鳥です。

IPv6高速ハイブリッド通信で速度が安定する

ソフトバンク光を快適な速度で利用するためには、「IPv6高速ハイブリッド」という通信方式を使うことが鉄則です。

この方式を使うと、インターネット利用者が増える夜間や休日でも、回線の混雑を避けてスムーズに通信ができます。

しかし、このIPv6高速ハイブリッドを利用するには、「光BBユニット」の接続が必須という条件があります。

市販のルーターではこの機能を利用することができないため、せっかくの光回線なのに「夜になると遅い」という事態になりかねません。

つまり、オプションパックへの加入は、単なるスマホ代の割引だけでなく、「高速で安定したインターネット環境を買う」という意味でも、非常にコストパフォーマンスが高い選択なのです。

おうち割 光セットの対象外ケースと併用ルール

非常にお得な「おうち割 光セット」ですが、利用しているスマホプランや他の割引サービスとの兼ね合いで、適用外になったり併用できなかったりするケースがあります。

ここでは、契約前に知っておくべき重要な注意点を4つ解説します。

LINEMO（ラインモ）は割引対象外

ソフトバンクのオンライン専用ブランド「LINEMO」は、おうち割 光セットの対象外です。

そのため、現在ソフトバンクやワイモバイルでおうち割を適用している方がLINEMOに乗り換えると、セット割引は消滅してしまいます。

ただし、家族がソフトバンクやワイモバイルを使っている場合、その家族の割引には影響しません（LINEMOユーザーだけが割引を受けられない状態になります）。

ワイモバイルの「家族割引サービス」とは併用不可

ワイモバイルには、2回線目以降の月額料金が安くなる「家族割引サービス」がありますが、これと「おうち割 光セット（A）」は併用できません。

どちらか一方しか適用できないため、割引額が大きい方を選ぶ必要があります。

ワイモバイルの割引比較（シンプル2 M/Lの場合）

割引サービス	割引額	適用条件
おうち割 光セット（A）	1,650円	1回線目から全員
家族割引サービス	1,100円	2回線目以降のみ

ご覧の通り、主力プランである「シンプル2 M/L」の場合、おうち割の方が割引額が大きく、さらに1回線目から割引が適用されるため、迷わず「おうち割 光セット」を選ぶべきです。

「新みんな家族割」とおうち割は併用可能

ワイモバイルとは異なり、ソフトバンクの「新みんな家族割」と「おうち割 光セット」は併用が可能です。

例えば、家族3人で「メリハリ無制限＋」を利用している場合、それぞれの割引が合算され、驚くほど安くなります。

ソフトバンク家族3人の割引合算例（メリハリ無制限＋）

新みんな家族割（3人以上）	-1,210円
おうち割 光セット	-1,100円
合計割引額：月額 最大2,310円割引

このように、ソフトバンクユーザーは条件が揃えば大幅な通信費削減が可能です。

NURO光の場合は地域によってオプション代が異なる

ネット回線に「NURO 光」を選び、セット割を受けるために「NURO 光 でんわ」に加入する場合、お住まいの地域によって月額料金が異なります。

NURO 光 でんわの月額基本料

エリア	月額料金
北海道・東北・関東	550円
東海・関西・中国・九州	330円

東海・関西・中国・九州エリアにお住まいの方は、オプション代の負担がさらに軽く（月額330円）、おうち割の恩恵をより大きく受けることができます。

おうち割 光セットの申し込み方法と適用タイミング

おうち割 光セットの適用には、必ず申し込み手続きが必要です。

条件を満たしていても、自動的には適用されませんのでご注意ください。

ここでは、スムーズな申し込み方法と、割引が開始されるタイミングについて解説します。

Web（My SoftBank / My Y!mobile）での申し込み

インターネット回線とスマホの契約者名義が同一の場合、または既に「家族割引」のグループに入っている場合は、Webのマイページから簡単に手続きが可能です。

ログイン後、「契約・オプション管理」などのメニューから「おうち割 光セット」を選択し、画面の指示に従ってソフトバンク光などの「S-ID（認証ID）」を入力すれば完了です。

ショップ（店舗）での申し込みが必要なケース

以下のようなケースでは、家族関係の証明が必要になるため、お近くのソフトバンクショップやワイモバイルショップでの手続きが必要です。

来店時には、それぞれの「本人確認書類」に加え、戸籍謄本や住民票などの「家族確認書類」、および「専用同意書」が必要になります。

ショップは混雑しやすいため、事前に必要書類を確認し、来店予約をしてから向かうとスムーズです。

割引適用のタイミングは「翌請求月」からが目安

申し込みが完了してから実際に割引が始まるタイミングは、キャリアや締め日によって異なります。

割引適用の開始タイミング

キャリア	適用開始日
ソフトバンク	「請求締め日」の翌日から （例：末日締めなら、申込翌月1日から）
ワイモバイル	「申し込み翌月」のご利用分から （ネットの開通が確認できた翌月）

基本的には、「手続きをした翌月分の請求から安くなる」と考えておけば間違いありません。

手続きが遅れると割引開始も1ヶ月遅れてしまうため、ネットが開通したら忘れないうちに早めに申し込むことを強くおすすめします。

今回は、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーにとって必須級のサービス「おうち割 光セット」について徹底解説しました。

結論として、固定電話を使わない場合であっても、この割引サービスには申し込むべきです。

なぜなら、月額550円のオプション料金を支払っても、スマホ代の割引額（1,100円〜）の方が大きいため、毎月の通信費は確実に安くなるからです。

さらに、オプションパックに含まれる高性能ルーター「光BBユニット」を利用することで、IPv6高速通信が可能になり、快適なインターネット環境も手に入ります。

また、同居家族だけでなく、離れて暮らす家族や同居中のパートナーも含め最大10回線まで割引が適用されるため、家族の人数が多いほど節約効果は絶大です。

「固定電話のオプション」は単なる出費ではなく、ソフトバンク光をお得かつ快適に使うための「必須チケット」と言えます。

まだ適用されていない方は、ぜひこの機会に申し込みをして、無駄な通信費を削減しましょう。