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【結論】おすすめモバイルルーターの選び方:一人暮らしテレワーク向け4タイプ早見表
モバイルルーター選びでは、まず何から考えればいいですか?
まずは解約しやすいプランで試し、その結果を見て長期契約や海外向けの回線へ段階的に切り替える流れが合理的です。4つの型に分けて考えると判断しやすくなります。
最初に、この記事全体の結論となる「一人暮らしテレワーク向けの4タイプ」を一覧にします。
細かなデータ量や料金の話には踏み込まず、それぞれのタイプの役割と立ち位置だけをコンパクトに押さえます。
| タイプ | 回線タイプ例 | 役割イメージ | 解約リスク | 海外対応 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 低コスト 検証タイプ | 楽天モバイル+テザリング Rakuten WiFi Pocket | お試し 検証用 | かなり 小さい | 海外は軽めの 利用向き | まず最小コストで 動作確認したい人 |
| ② 品質重視 短期タイプ | 縛りなしレンタル WiMAXなど | 短期でも 安定重視 | 小さい〜 中くらい | 国内専用 | 数ヶ月〜1年程度の テレワーク基盤を作りたい人 |
| ③ 長期 コスパ重視タイプ | WiMAX+5G長期契約 (購入型) | 長期前提の メイン回線 | 中〜大きい | 国内専用 | 1〜3年以上同じエリアで 在宅中心の人 |
| ④ 海外 ヘビーユースタイプ | クラウドSIM SIMフリールーター +海外SIM・eSIM | 国内外を またいだ利用 | 小さい サービスも多い | 海外利用 が強み | 海外出張・長期滞在 が多い人 |
この表で押さえたいポイントは三つです。
- タイプごとに「何を優先するか」
費用を抑えたいなら①、短期でも品質を優先するなら②、長期のコスパ重視なら③、海外も含めた柔軟さを重視するなら④が起点になります。 - 解約リスクが段階的に上がっていく構造
①・②はいつでもやめやすい「試しやすいゾーン」です。③は長く使うほどお得になる代わりに、途中でやめると負担が大きくなりやすいゾーンです。 - 海外対応をどこまで求めるかで役割が分かれる
①〜③は国内利用が中心で、海外は別サービスを組み合わせる想定です。
一方で④は「国内は別回線、海外はこの端末でカバーする」といった補完的な位置づけになりやすいです。
一人暮らしテレワーカーにとっては、① → ② → ③/④という順番でステップアップするイメージが基本的な考え方です。
最初から高額な長期契約を選ぶのではなく、まずは①や②で「自分の働き方とエリアで問題なく使えるか」を確かめる。
そのうえで、在宅比率や海外利用の有無に応じて、③や④に切り替えていくと、大きな失敗を避けやすくなります。
一人暮らしテレワーク向けの利用量と予算の目安
テレワーク中心の一人暮らしだと、月どれくらいギガと通信費があれば足りますか?
在宅メインなら月80〜120GB前後と、スマホと合わせた通信費7,000〜9,000円程度を一つの基準にすると考えやすいです。そこから働き方に応じて少し上下させるイメージですね。
ここでは、モバイルルーター選びの前提となる「だいたいどれくらい使うのか」と「毎月いくらまで許容できるか」をざっくり把握するための目安を整理します。
まずはデータ利用量の感覚です。
- Web会議(ビデオあり):1時間あたり約1〜1.5GB
- 動画視聴(フルHD):1時間あたり約1〜2GB
この二つだけでも、月のイメージはだいたいつかめます。
たとえば次のようなゾーンに分けると、必要なボリュームが見えやすくなります。
月間データ使用量の目安
- 月30〜50GB程度
週数回のWeb会議と、動画は短時間中心。
「軽めのテレワーク」で、やや節約を意識すれば収まる量です。 - 月80〜120GB程度
平日ほぼ毎日テレワークで、会議もそこそこある標準パターン。
仕事後の動画視聴も含めて、快適さと余裕のバランスが取りやすいゾーンです。 - 月150GB以上
長時間の会議や大容量ファイルのやり取りが多く、プライベートでも動画や配信をよく見る「ヘビーユーザー」です。
次に、通信費の「許容ライン」です。一人暮らしなら、スマホ+モバイルルーターの合計額で考えると整理しやすくなります。
月間の通信量の目安
- 〜6,000円台
格安SIMや単体回線中心のミニマム構成。 - 7,000〜9,000円台
テレワーク用途でも実用的なボリュームゾーン。 - 1万円超
品質や余裕を優先し、固定費はやや高めでも許容するゾーン。
まずは「自分の使い方はどの利用量ゾーンに近いか」と「合計いくらまでなら毎月の通信費として納得できるか」を決めておきましょう。
このあと各回線タイプの候補を絞り込む際の物差しとして役立ちます。
モバイルルーターの契約前に確認する通信手段と向き不向き
モバイルルーターを検討していますが、その前に他の回線も含めて何を確認しておくべきですか?
「光回線」「ホームルーター」「スマホテザリング」と比べて、モバイルルーターが自分の使い方に本当に合うかを整理することが重要です。ここを外すと、そもそも選ぶ土俵を間違えやすくなります。
モバイルルーターの比較に入る前に、そもそもどの通信方式がベースとして適しているかを押さえておく必要があります。
一人暮らしテレワークで候補になるのは、大きく分けて次の四つです。
- 光回線
- ホームルーター(据え置き型の工事不要WiFi)
- スマホテザリング
- モバイルルーター(ポケット型WiFi系)
どれも「ネットが使える」という意味では同じですが、工事の有無や最大速度、設置場所の自由度、解約のしやすさが異なります。
この違いを整理せずにモバイルルーターだけを見比べても、そもそも光回線にすべきケースや、テザリングで十分なケースを見落としがちです。
一人暮らしでテレワークを行う場合、「在宅中心か、外出と半々か」「引っ越しが多いかどうか」で、最適な方式は大きく変わります。
在宅中心で会議も多いなら光回線が最有力になりやすく、反対にカフェやコワーキングを行き来するなら、工事不要で持ち運べる手段の方が現実的になります。
※自宅のネットを光回線で固めたい方は、▶︎光回線の選び方・おすすめ比較記事 もあわせてご覧ください。
モバイルルーターをあえておすすめしないケース
例えば、データ使用量が少なく、在宅もそれほど多くない場合は、スマホの大容量プラン+テザリングの方がシンプルで安く収まることもあります。
こうしたケースを先に切り分けておくと、「とりあえずモバイルルーターを契約したが、ほとんど使わなかった」という失敗を防ぎやすくなります。
この章では、次の二つの視点で整理していきます。
1つ目は、各方式の役割と基本スペックの違いです。
光回線・ホームルーター・スマホテザリング・モバイルルーターを同じ土俵で並べて、どこが強みでどこが弱いのかをコンパクトに比較します。
2つ目は、モバイルルーターが向いているケースと向いていないケースです。
一人暮らしテレワーカーの具体的な生活パターンを例に、どの条件ならモバイルルーターが候補に残るのか、どの条件なら別の手段を優先すべきかをはっきりさせます。
この整理を経て、「自分はモバイルルーターを軸に考えるべきか」が明確になると、以降の章で扱う回線タイプ別の比較や、利用期間別の選び方も理解しやすくなります。
光回線・ホームルーター・テザリング・モバイルルーターの役割
光回線やホームルーターなどと比べて、モバイルルーターはどんな位置づけになりますか?
光回線は「自宅の安定回線」、モバイルルーターは「自宅と外出先を両立する中間」と考えると整理しやすいです。ホームルーターとテザリングも含めて役割を切り分けることが大事ですね。
まずは「仕組みとして動かせない前提」を押さえます。一人暮らしテレワークで候補になるのは、次の4方式です。それぞれの役割を、コンパクトな比較表で整理します。
| 方式 | 工事 | 速度・安定性 | 移動の自由度 | 初期費用・解約 | テレワーク向きな場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| 光回線 | 必要 | 最も安定 | 自宅のみ | 工事費あり 解約手続きやや重め | 在宅中心・会議が 多い長期利用 |
| ホームルーター | 不要 | エリア内なら まずまず安定 | 自宅のみ | 端末代が主 解約は中程度 | 工事不可物件や 転居予定あり |
| スマホテザリング | 不要 | スマホ回線の 状況次第 | 高い (スマホと一緒に移動) | 追加コスト小 やめやすい | 利用量が少ない ライトテレワーク |
| モバイルルーター | 不要 | 中〜高 (機種と回線次第) | 高い (端末1台でPCも接続) | 端末代が中心 | 自宅と外出先の 両方でPC作業 |
この表から分かるポイントは三つです。
一つ目は、最も安定するのは光回線だということです。
長時間のオンライン会議や大容量のやり取りが日常的なら、まず光回線を検討するのが筋になります。
二つ目は、「工事の有無」と「移動の自由度」がトレードオフになっていることです。
光回線は工事が必要な代わりに、自宅では最も安定します。ホームルーターとモバイルルーター、テザリングは工事不要ですが、そのぶん電波状況や時間帯の影響を受けやすくなります。
三つ目は、モバイルルーターが中間的なポジションにあることです。
テザリングよりバッテリーや同時接続に余裕があり、ホームルーターよりも外出先へ持ち出しやすいのが特徴です。「自宅とカフェを行き来する働き方」に向いた方式といえます。
この整理を踏まえると、在宅フルタイム+会議多めなら光回線が第一候補、工事が難しい・転居前提ならホームルーターかモバイルルーター、利用量が少なければテザリングだけで済む場合もある、という大まかな線引きが見えてきます。
次の見出しでは、このうちモバイルルーターが「向いているケース」と「向いていないケース」を具体的な条件で切り分けます。
モバイルルーターが向いているケースと向いていないケース
自分の働き方だと、モバイルルーターは合うのか合わないのかを判断したいです。
「自宅と外出先のどちらをどれくらい使うか」と「引っ越しの頻度」で線引きすると分かりやすいです。移動が多い人ほどモバイルルーターと相性が良くなりますね。
ここでは、モバイルルーターが候補に残るパターンと別の回線を優先した方がよいパターンを切り分けます。
モバイルルーターが向いているケース
- 自宅とカフェやコワーキングを行き来して仕事をする
- 半年〜1年以内に引っ越しや転勤の可能性がある
- 賃貸で工事の許可が出にくい、または工事を避けたい
- ノートPC・仕事用スマホ・タブレットなど複数台を外でもつなげたい
- とりあえず光回線は後回しにして、まず工事不要で環境を整えたい
このような場合は、工事不要で持ち運べるモバイルルーターが「身軽さ」と「安定性」のバランスを取りやすい選択肢になります。
モバイルルーターが向いていないケース
- 平日はほぼ在宅で、オンライン会議が長時間続く
- すでに光回線を安く利用できており、不満が少ない
- データ利用量が少なく、スマホの大容量プラン+テザリングで足りている
- 大容量のファイルを頻繁に送受信し、速度の変動を極力避けたい
こうした条件に当てはまる場合は、モバイルルーターよりも光回線やテザリングを優先した方が、コストや安定性の面で合理的です。
まとめると、「移動の多さ」「工事のしやすさ」「必要な安定度」の三つで考えたとき、モバイルルーターが残る読者をこの先の対象とします。
次の章からは、その前提で具体的な回線タイプ別の特徴を見ていきます。
【回線タイプ別】おすすめモバイルルーターの特徴
WiMAXやクラウドSIMなど種類が多いですが、一人暮らしテレワークではどの回線タイプを軸に考えればいいですか?
在宅中心ならWiMAX系、低コスト検証なら楽天、海外重視ならクラウドSIMやSIMフリールーター、スマホとまとめたい場合はキャリア系を軸に考えると整理しやすいです。
ここからは「モバイルルーターで使う回線タイプ」の違いを整理します。
同じモバイルルーターでも、中で使っている回線は大きく分けて次の四つです。
- WiMAX+5G系
- クラウドSIM系
- キャリア系(ドコモ・au・ソフトバンクのデータプラン)
- 楽天モバイル系
見た目は似ていますが、速度の出やすさ、エリア、海外の使いやすさ、料金の考え方がそれぞれ異なります。
一人暮らしテレワークという前提でまとめると、役割分担は次のようなイメージです。
- WiMAX+5G
在宅テレワーク中心で、月100GB前後しっかり使いたい人向け。
「光回線の一歩手前」のメイン回線候補になります。 - クラウドSIM
国内はエリアの広さ、海外ではそのまま使える手軽さが強み。
安定性よりも「どこでもそこそこつながる」ことを重視する人向けです。 - キャリア系モバイルルーター
ドコモ/au/ソフトバンクのスマホを大容量で使っていて、そのデータを「2台目回線」として共有する構成が中心です。
光回線+スマホのような大きなセット割はありませんが、追加料金を払ってもシンプルにまとめたい人向けの選択肢になります。 - 楽天モバイル系
契約縛りが小さく、料金体系もシンプルで、まず低コストで自宅やよく使う場所の電波状況を試す用途に向きます。
この章では、次の四つの小見出しでそれぞれの特徴とおすすめの使い方を解説します。
WiMAX+5Gモバイルルーターの特徴とおすすめの使い方
テレワーク用にWiMAX+5Gのモバイルルーターを選ぶと、どんな点がメリットになりますか?
工事なしで「ほぼ容量を気にせず高速通信できる在宅メイン回線」になるのがWiMAX+5Gの強みです。
結論から言うと、WiMAX+5Gは「光回線は引きたくないが、テレワーク用にしっかり速い回線が欲しい人向け」の選択肢です。
WiMAX+5Gであれば、月間のデータ容量制限がないため、日常的なテレワーク利用で月間容量を気にせず使えます。
オンライン会議やクラウドストレージの同期、動画視聴を組み合わせても「ギガが足りない」という不安がないのがポイントです。
もう一つの大きな特徴が、5Gによる速度面の余裕です。
5Gエリア内であれば、4G中心のモバイル回線より高いピーク速度と余裕のある帯域を期待しやすく、画面共有を伴う会議や資料の一括ダウンロードでも待ち時間を抑えやすくなります。
一方で、エリアと建物環境の影響は受けます。
5Gエリア外では4Gと同程度の感覚になり、鉄筋コンクリートの奥まった部屋などでは速度が落ちることもあります。
利用予定の住所が対応エリア内かどうか、公式のエリアマップで事前に確認しておくことは必須です。
WiMAX+5Gが向いているケース
- 在宅勤務がメインで、平日にオンライン会議をよく行う
- 将来は光回線を引くかもしれないが、今すぐ工事はしたくない
- 転勤や引っ越しの可能性があり、回線も一緒に持ち運びたい
こうした条件に当てはまる場合、WiMAX+5Gは「光回線の一歩手前」を担うメイン回線候補として優先的に検討する価値が高い回線タイプと言えます。
※WiMAXの月額料金については、▶︎WiMAX 料金ランキングTOP8記事 もあわせてご覧ください。
クラウドSIMモバイルルーターの特徴と海外利用のポイント
クラウドSIMタイプのモバイルルーターは、普通のモバイルルーターと何が違うんですか?
クラウド側で複数キャリアを切り替えて使える仕組みで、4G中心・5G非対応の代わりに「国内外どこでもそこそこつながる」のが特徴です。
クラウドSIMは、端末側ではなくクラウド上で複数キャリアのSIM契約を持ち、場所に応じて使う回線を自動で切り替える仕組みです。
ユーザーは1台の端末を持ち歩くだけで、国内外のさまざまなエリアで接続できます。
重要な前提として、現状主流のクラウドSIMルーターは4G/LTE対応が中心で、5Gには基本的に対応していません。
そのため、「最大速度」よりも「圏外になりにくさ」や「国・エリアをまたいだ使いやすさ」を重視する方向けのサービスです。
海外では、対応国であれば現地でSIMを買わなくてもそのまま使えるのがメリットです。
一方で、国ごとの料金や高速通信の上限量は事業者ごとに差が大きいため、よく行く国がカバーされているかどうかだけは契約前に必ず確認しておく必要があります。
クラウドSIMが向いているケース
- 国内外を含め、移動先が頻繁に変わる
- 出張や旅行で複数の国に行く機会がある
- 自宅のメイン回線は別にあり、クラウドSIMはサブ回線ポジションでよい
- 「とにかく速い回線」よりも「どこでも一定レベルでつながること」を優先したい
一人暮らしテレワークの文脈では、自宅の主力回線というより、移動用・海外用の補助回線として検討するイメージが現実的です。
特に、WiMAXのようなモバイルルーターは国内専用となっているので、海外に持ち出すならクラウドSIMを使ったモバイルルーターがおすすめです。
キャリア系モバイルルーターの特徴
ドコモやauのスマホを使っていますが、データ専用SIMをルーターに入れて使うのと、テザリングだけで使うのは何が違いますか?
追加のデータ専用SIMを専用ルーターに入れると、テザリングよりバッテリーと同時接続に余裕が出ますが、そのぶん月額コストは高くなりやすいです。
キャリア系の「モバイルルーター用途の回線」は、実際には データ専用SIM や 既存スマホ回線にぶら下がる追加SIM(データプラス系) が中心です。
最近は「ルーター本体セット」の専用プランは少なく、回線だけ契約して、端末は自分で用意する 形が基本になります。
典型的な使い方は次のような流れになります。
- スマホ側で大容量プランを契約し、そこにタブレット・ルーター向けの追加SIMを一枚追加契約
- ユーザー側で5G対応のSIMフリーモバイルルーターを購入
- その追加SIMを挿してPCやタブレットを接続
テレワーク目線のメリットは分かりやすく、スマホと同じキャリア網・同じエリアで使えること、5Gエリア内ならモバイルルーター側でも5G通信が使えること、そしてテザリングのようにスマホのバッテリーを気にしなくてよいことです。
自宅ではモバイルルーターを常時オンにしておき、外出時はスマホと一緒に持ち出す、といった運用もしやすくなります。
一方で、回線は「ほぼスマホと同じものをもう一台分買う」イメージになるため、楽天やWiMAXなどと比べると月額は高くなりがちです。
モバイルルーター本体も自費購入になるので、初期費用とランニングコストの両方を見ておく必要があります。
そのため一人暮らしテレワークでは、すでに特定キャリアの大容量プランを使っており、「テザリングだとスマホの電池が厳しいので、別端末に分けたい」という人がキャリア系を検討する、くらいの位置づけが現実的です。
料金を抑えたい、回線だけ柔軟に乗り換えたい場合は、楽天やWiMAXなど他の回線タイプから優先的に検討した方が整理しやすくなります。
楽天モバイルとRakuten WiFi Pocketの活用パターン
テレワーク用に楽天モバイルをテザリングやRakuten WiFi Pocketで使うのはアリですか?
エリアさえ問題なければ「低コストで試せて、やめやすいテレワーク向け回線」としてかなり使いやすい選択肢です。
楽天モバイルは、モバイル回線の中でも料金体系がシンプルで契約縛りが小さいことが大きな特徴です。
使ったデータ量に応じて段階的に料金が決まり、たくさん使っても上限が決まっている設計なので、「どれだけテレワークで使うか読みにくい段階」でも始めやすい仕組みになっています。
一人暮らしテレワークでの基本パターンは二つです。
- スマホの楽天回線をテザリングで使う
- Rakuten WiFi Pocketに楽天SIMを入れてPCをつなぐ
テザリングだけで足りるなら、追加のルーター本体代がかからず、通信費をかなり抑えた構成にできます。
一方で、会議時間が長くスマホのバッテリーが不安な場合は、Rakuten WiFi Pocketを1台用意してPC用に分けると運用が楽になります。
メリットは、「低コスト+やめやすさ」です。
契約期間の縛りが緩く、解約時の負担も比較的小さいため、「まず数ヶ月使ってみて、足りなければWiMAXや光回線に乗り換える」という二段構えの戦略が取りやすくなります。
一方で、エリアと建物内の電波状況には差があります。
特にマンションの高層階や鉄筋コンクリートの奥まった部屋では、時間帯によって速度が落ちるケースもあるため、自宅・よく使うカフェ・実家など、テレワーク候補地で実測しておくことが必須です。
海外ローミングは、あくまで「短時間の補助」程度と考えておくのが安全です。
ちょっとしたメール確認やチャットには便利ですが、長時間のWeb会議や大容量のやり取りを前提にするなら、別途クラウドSIMや現地eSIMを組み合わせた方が現実的です。
まとめると楽天系は、
- まず低コストでテレワーク環境を試したい
- エリアが合うかどうかを確認したうえで、次の選択肢を考えたい
という段階で使う「入り口回線」として非常に相性が良いタイプです。
ここで問題なく使えることが確認できればそのまま継続し、不足を感じたらWiMAXや光回線へのステップアップを検討する、という流れが組みやすくなります。
利用期間別モバイルルーター:短期〜長期おすすめプラン
モバイルルーターって、どれくらい使うつもりかで選ぶプランは変わりますか?
利用期間によって「総額」と「解約リスク」が大きく変わるので、まず何年使う前提かを決めてからプランを選ぶのが重要です。
ここからは、「どれくらいの期間使うか」を軸に、モバイルルーターの選び方を整理していきます。
同じサービスでも、1年未満で解約するのか、3年以上じっくり使うのかで、支払う総額と解約時の負担は大きく変わります。
月額料金だけを見て決めてしまうと、途中で環境が変わったときに、思った以上の残債や違約金が発生しやすくなります。
ポイントになるのは、次の二つです。
1つ目は、「利用期間で割った総額」を見ることです。
事務手数料・端末代・解約金なども含めて「トータルいくら払うか」を出し、それを予定利用期間の月数で割ると、短期プランと長期プランの損得が比較しやすくなります。
2つ目は、「途中でやめる可能性」を正直に見積もることです。
引っ越しや勤務形態の変更がありそうなら、あえて月額が少し高くても縛りの弱いプランを選ぶ方が、結果として安く済むケースも少なくありません。
この章のあとの小見出しでは、
という三つの期間に分けて、それぞれどのような回線タイプ・契約形態が合理的かを具体的に見ていきます。
1年未満の短期利用:レンタルと残債なしで選ぶのがおすすめ
引っ越しまでの半年だけテレワークで使いたい場合、どんなモバイルルーターを選ぶのがいいですか?
1年未満なら「レンタル型」や楽天モバイルなど、解約しても端末残債が出ない回線を優先するのが安全です。
いまのWiMAXは「契約期間の縛り」は緩くなっていますが、端末を分割購入する形が多く、1年以内にやめると端末残債が重く残りがちです。
そのため「1年未満前提」なら、購入型WiMAXは基本的に候補から外した方が無難です。
短期利用で現実的なのは、次のようなモバイルルーターです。
| サービス名 | タイプ | データ量 | 月額料金 | 初期費用の目安 | 特徴・短期向きポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| レンタルWiMAX FreeMax+5G | WiMAX | 無制限 | 4,800円 | 3,300円 | 端末レンタルで残債なし。1年未満でも解約リスクが小さい |
| 短期レンタルWiFi ZEUS WiFi(100GB) | クラウドWi-Fi | 100GB | 1,980円~ ※ | 3,300円 | 同じく端末レンタル型。海外利用オプションを足しやすい |
| 楽天モバイルルーター Rakuten Wi-Fi Pocket | 楽天回線 | 無制限 | 3,278円 | 1円 | ルーター代込みでも総額が安く、お試し用途に向く |
※ZEUS WiFi:スタンダードプラン・割引適用時の月額料金
短期利用で重視すべきポイント
1年未満では、月額の細かな差よりも次が重要です。
- 解約金が発生しないか
- 端末がレンタルか(買い取り・分割ではないか)
- 返却ルールや故障時の弁償条件が明確か
「端末レンタル+解約金なし」と明記されているタイプを選ぶと、数ヶ月でやめてもダメージが小さく済みます。
利用イメージ別のおすすめ
- 半年〜1年くらい使うが、その後は未定
→ 「FreeMax+5G」のようなレンタルWiMAXが最適 - 数日~数週間の海外旅行・出張などごく短期間の利用
→ 「ZEUS WiFi」といった海外に対応したクラウドWi-Fiがおすすめ - まずエリアと速度を試したいだけ
→ 「Rakuten Wi-Fi Pocket」、または1〜2ヶ月のレンタルで実測確認
この期間帯は、「次の住まいや働き方が固まったタイミングで、WiMAX長期契約や光回線に乗り換える」ためのつなぎ期間と割り切って、いつでも手放せる構成にしておくのがポイントです。
1〜2年程度の中期利用:総額比較で選ぶ
テレワークがしばらく続きそうで、1〜2年くらい使う前提なら、どんなモバイルルーターを選ぶのがいいでしょうか?
今の部屋で1〜2年以上テレワークが続きそうならWiMAX長期契約、先行きが読めないならレンタルや楽天を続けて柔軟性を優先するのが現実的です。
1〜3年程度を見込んでいる場合は、短期レンタルだけでは割高になりやすく、逆に「一生ここに住む」ほどは固まっていない微妙なゾーンです。
この期間では、次の2パターンを比べるイメージで考えると整理しやすくなります。
- 2年程度の利用が見込まれる:通信速度は安定した「WiMAX」がおすすめ
- 転勤・引っ越しなど環境の変化もあり得る:コスパと辞めやすさから「Rakuten Wi-Fi Pocket」がおすすめ
「2年間の料金(合計)」「月額換算」を見ると、中期利用でコスパが良いのはおおむね次の3つです。
| サービス名 | データ量 | 月額料金 | 端末代 | キャンペーン | 平均月額 (2年) | 特徴・中期向き ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| BIGLOBE WiMAX+5G | 無制限 | 3,278円~ | 27,720円 →実質無料 | ・24か月割引 ・キャッシュバック 11,500円 | 3,886円 | 24か月の割引とキャッシュバック でWiMAXの中では最安級 |
| Rakuten Wi-Fi Pocket | 無制限 | 3,278円 | 1円 | なし | 3,278円 | キャンペーンはないが ランニングコストは格安 |
このパターンは、「完璧なコスパ」よりも途中で光回線や別のモバイル回線に乗り換えたくなったときに身動きが取りやすいことを優先する考え方です。
まとめると、1〜3年の中期利用では、
- 今の住まいと働き方がしばらく変わらなさそう
→ 「BIGLOBE WiMAX+5G」のようなWiMAX長期契約でコスパ重視 - 環境が変わる可能性が高い
→ 「Rakuten Wi-Fi Pocket」で柔軟性重視
という分け方で方向性を決めておくと、その後の具体的なプラン比較がしやすくなります。
2年以上の長期利用:モバイルルーターと光回線の切り替え検討
これから2年以上は同じ部屋でテレワークが続きそうですが、最初から光回線にした方がいいのか、モバイルルーターのままでも大丈夫なのか悩んでいます。
在宅中心なら最終的な本命は光回線、外でもPCをよく使うならモバイルルーターを軸にしつつ2年ほど様子を見る二段構えがおすすめです。
2年以上の長期利用を前提にモバイルルーターを利用するのであれば、
添付データ上は エコスマWiMAX と BIGLOBE WiMAX の2社を比較しておくとイメージがつかみやすくなります。
| サービス名 | データ量 | 月額料金 | 端末代 | キャンペーン | 平均月額 (2年) | 平均月額 (3年) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| エコスマWiMAX | 無制限 | 3,750円 | 27,720円 | ・初月割引 | 4,943円 | 4,545円 |
| BIGLOBE WiMAX+5G | 無制限 | 3,278円~ ※ | 27,720円 →実質無料 | ・24か月割引 ・キャッシュバック 11,500円 | 3,886円 | 4,233円 |
※BIGLOBE WiMAX+5G:25か月以降は月額4,928円
2〜3年きっちり使うつもりで、とにかく総額を抑えたい人には、BIGLOBE WiMAX が有力候補です。
月額基本料金は4,928円とやや高めですが、キャンペーンや割引が効いた結果、エコスマWiMAXよりもトータルで安くなります。
「2年以上は確実に使う」「キャンペーンの適用条件(CB受け取りなど)もこなせる」という人なら、
長期利用のコスパはBIGLOBE側に分があります。
一方、シンプルな料金で、キャンペーン前提で考えたくない人には、エコスマWiMAX が候補になります。
基本料金は約3,750円と安く、条件自体は分かりやすい反面、端末代の実質無料やキャンペーンがほぼない分だけ、長期で見るとBIGLOBEよりやや割高です。
ただし「キャッシュバックの申請を忘れて損するのが怖い」「複雑な条件は避けたい」という人にとっては、“読んだままの金額でほぼそのまま”という安心感があります。
おすすめは、モバイル → 光回線への二段構え
最初の2年は、上記のようなWiMAXや楽天モバイル系のモバイルルーターを使い、実際の在宅比率・外出先での利用頻度・データ量・転勤の可能性などを体感ベースで把握します。
2年ほど運用してみて、「ほとんど在宅で、外でPCを使う機会は少ない」と分かれば、2年目以降に光回線へ切り替え、モバイルルーターはサブ回線に回す。
逆に「外でPCを使う日が多い」「将来も住まいや働き方が変わりやすい」と感じれば、光回線は見送り、モバイルルーターを主力のまま使い続ける。
このように、3年以上を見据える場合は、最初からどちらかに決め打ちする必要はありません。
1年目で自分の働き方を確認 → 2年目以降に光回線かモバイル軸かをはっきり決めるというステップで考えておくと、後戻りしやすくなります。
光回線の工事ができないといった事情がある方は、工事不要の置き型Wi-Fi「ホームルーター」も選択市のひとつに上がります。
ホームルーターについては、▶︎ホームルーターおすすめ10選の記事 もあわせてご覧ください。
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在宅テレワークに強いモバイルルーターの条件と選び方
テレワーク用にモバイルルーターを選ぶとき、何を基準に「仕事で使えるかどうか」を判断すればいいですか?
オンライン会議が安定するだけの速度と遅延、同時接続台数、セキュリティの4点を満たせるかどうかで判断するのがおすすめです。
ここまでで「どの回線タイプを軸にするか」「利用期間ごとの選び方」は整理できました。
この章では一歩踏み込んで、在宅テレワークで快適に仕事ができるモバイルルーターの条件をまとめます。
仕事で使う回線に求められるのは、単なる「速さ」ではなく、次のようなポイントです。
- オンライン会議が途切れずに行えるだけの下り・上り速度と、安定した回線品質
- 画面共有やVPN接続時にもストレスが出にくい「遅延(PING)の小ささ」
- 仕事用PC・スマホ・タブレットなど、複数台を同時につないでも破綻しない同時接続性能
- 社外秘データを扱う前提で、暗号化方式やパスワード管理など最低限のセキュリティ水準を満たしていること
カタログ上の「最大速度」はあくまで理論値なので、テレワークではベストエフォート値よりも、実際に出ている速度と安定性が重要になります。
また、同じ回線でも端末スペック(Wi-Fi規格・アンテナ性能・バッテリー)によって体感が変わるため、「回線選び」と「端末選び」はセットで考える必要があります。
このあと、以下の順番で、テレワーク視点のチェックポイントを具体的に見ていきます。
・オンライン会議に必要な速度と安定性の目安
・実測値や口コミのチェックの仕方
・モバイルルーター端末のスペックを見るときのポイント
自分の働き方に対して、どこまでの品質が必要かをイメージしながら読み進めてみてください。
オンライン会議に必要な回線速度と安定性の目安
Zoomがときどき固まるのですが、テレワーク用には下り・上りどれくらい出ていれば安心と考えればいいですか?
目安としては「下り・上りとも5Mbps以上+PING50ms前後まで」がオンライン会議を安定させる一つのラインです。
テレワーク向けのモバイルルーターでは、下り・上りの実測速度に加えて、PING値がどこまで小さいかが会議の快適さを左右します。
最大◯Gbpsといったカタログ値ではなく、「会議をする時間帯にどれくらい出ているか」を基準に見るのがおすすめです。
用語解説
- PING値とは?
- 自分の端末から相手(サーバー)までデータが往復する時間を表す指標で、単位はms(ミリ秒)です。
数値が小さいほど反応が速く、オンライン会議での話し声のズレや操作の遅れが少なくなります。
まず、1対1のビデオ会議が多い場合の目安です。
- 下り:3〜5Mbps以上
上り:3〜5Mbps以上
PING:50ms前後まで(100msを超えると会話のラグを感じやすい)
複数人での会議や画面共有が多いなら、少し余裕を見ておくと安心です。
- 下り:10Mbps以上
上り:5Mbps以上
PING:できれば30〜50ms程度
また、自分以外の機器(家のテレビ・他のスマホなど)が同時に通信していると、一人あたりに使える帯域はその分だけ減ります。
在宅中に常に複数台つながる前提なら、上の目安にもう一段階余裕を持たせておくと安全です。
モバイルルーターを選んだら、実際に使う時間帯にスピードテストアプリで数回計測してみて、「会議中にこの数値を下回らないか」を一つの判断材料にすると失敗しにくくなります。
実測値と口コミのチェック方法 回線選びの指標
契約前に実際の速度を確認するにはどうしたらいいですか?
契約前は「みんそく」などの実測データ、契約後は利用する環境にて、スピードテストを実施することで確認できます。
まず、この記事で何度も出てきた代表的な3サービス(WiMAX/ZEUS WiFi/楽天モバイル) の「平均的な実測イメージ」をつかんでおきましょう。
| 回線名 | 区分 | 平均下り速度 | 平均上り速度 | 平均Ping値 |
|---|---|---|---|---|
| WiMAX系全体 | モバイル系 | 約135Mbps | 約25Mbps | 約47ms |
| ZEUS WiFi | クラウドSIM系 | 約30Mbps | 約12Mbps | 約42ms |
| 楽天モバイル | キャリア系 | 約80Mbps | 約25Mbps | 約50ms |
※いずれも直近3か月の「みんなのネット回線速度(みんそく)」の平均値をもとにした目安です
ざっくりした位置づけとしては、在宅テレワークの主力候補としては WiMAXが最適解です。
次いで、楽天エリア内なら、 楽天モバイルはテレワークにも十分使える中間的な速さと言えます。
最後にクラウドSIMのZEUS WiFiは、速度は控えめだがエリアや海外対応に強みがあります。
この「平均実測のポジション」を頭に入れたうえで、自分の環境での速度をチェックしていきます。
契約前にできるチェック
契約前に「その回線が自分のエリアでどれくらい出ているか」を外部の情報で確認します。
- 公式サイトのエリアマップで、自宅やよく使う場所がサービスエリア内かを確認する
- みんそく(みんなのネット回線速度)などの実測サイトで「回線名(例:WiMAX+5G、楽天モバイル)」+「市区」といったキーワードで検索し、平均の下り・上り・PING値をざっくり把握する
この時点で「平均でも常に遅いエリア」の回線は、テレワーク用の本命からは外しておくと安心です。
契約後に必ずやっておきたいチェック
実際に契約したら、今度は自分の作業環境での実測を確認します。
- 自宅のデスク付近で、スピードテストアプリ(Speedtestなど)を利用する
- 平日昼・夕方〜夜など、オンライン会議が多くなりそうな時間帯にそれぞれ数回計測する
- 「下り・上り・PING値」が前の見出しで示した目安を大きく下回っていないかを見る
ルーターの置き場所を少し動かすだけで速度が改善することも多いので、窓際・部屋の中央寄り・少し高い位置など、いくつかの位置で試してみると傾向がつかみやすくなります。
契約前は「みんそく+エリアマップ」で候補を絞り込み、契約後は「自分の部屋での実測値」を基準に、継続するか・別回線に切り替えるかを判断する、という順番で見ると失敗しにくくなります。
モバイルルーター端末スペック選び バッテリー 同時接続台数 アンテナ性能
同じ回線でもモバイルルーター本体で何が変わるんですか?バッテリーや同時接続台数はどれくらい見ておくべきでしょうか?
一人暮らしテレワークなら「バッテリー8時間以上・同時接続10台前後・Wi-Fi 5以上」の3つを目安にすると選びやすいです。
回線タイプだけでなく、モバイルルーター本体のスペックもテレワークの快適さに直結します。
ここでは、一人暮らしの在宅+たまの外出を想定して、最低限チェックしたいポイントを絞って整理します。
バッテリー容量と連続使用時間
在宅メインでも、停電時や外出先での作業を考えると、公称の連続通信時間8時間以上を一つの目安にしておくと安心です。
- 自宅では基本コンセント接続で使用
- 外出時だけバッテリー駆動に切り替える
- 出先で半日作業することがあるなら、10時間クラスのモデルを優先
モバイルバッテリーから給電できるか(USB給電の可否)も、念のため確認しておくと安心材料になります。
同時接続台数とWi-Fi規格
一人暮らしでも、実際につなぐ機器は意外と多くなります。
仕事用PC・スマホ・タブレット・ゲーム機・スマート家電などを考えると、同時接続10台前後をカバーできる機種を選んでおくと余裕があります。
用語解説
- Wi-Fi規格とは?
- Wi-Fi 4(11n)、Wi-Fi 5(11ac)、Wi-Fi 6(11ax)などの世代を指し、新しいほど同時接続や速度面で優れています。
テレワーク用途では、以下を目安にすると判断しやすくなります。
- Wi-Fi 5対応以上(11acまたは11ax)
- 2.4GHz/5GHzの両方に対応していること(電子レンジなどの干渉を避けやすい)
在宅時に複数台つないでも会議が不安定になりにくく、将来機器が増えたときも買い替えまでの寿命を伸ばしやすくなります。
アンテナ性能と対応バンド
同じ回線でも「電波のつかみ方」は端末によって差があります。
- 5G/4Gのどの周波数帯(バンド)に対応しているか
- 屋内での受信感度が意識されたモデルかどうか
といった点を、カタログの「対応バンド」「対応周波数」の欄で軽く確認しておくと安心です。
特に、鉄筋コンクリートのマンションで奥まった部屋を使う場合は、最新のルーター世代(新しい型番)の方が電波をつかみやすい傾向があります。
同じ回線を契約する場合でも、できるだけ新しめの機種を選ぶ方が無難です。
まとめると、一人暮らしテレワーク向けのモバイルルーターは、
- バッテリー:連続通信8時間以上(できれば10時間前後)
- 同時接続台数:10台前後
- Wi-Fi規格:Wi-Fi 5以上、2.4GHz/5GHz両対応
このあたりを満たしているかをざっと確認しておくと、「スペック不足で仕事に支障が出る」リスクをかなり減らせます。
海外利用に強いモバイルルーター おすすめ戦略
海外出張や旅行もあるので、国内用モバイルルーターと海外用の回線をどう組み合わせればいいか悩んでいます。
「国内は安定重視・海外は頻度に合わせて最小限」という方針で、回線を分けて考えるのが失敗しにくいです。
海外利用を考えるときは、国内用のモバイルルーター(もしくは光回線)と、海外用の通信手段をどう分担するかがポイントになります。
選択肢としては、おおまかに次のようなものがあります。
- クラウドSIM型モバイルルーター
- SIMフリールーター+現地SIM/グローバルeSIM
- 空港などで借りる海外WiFiレンタル
- スマホやモバイルルーターの国際ローミング(海外パックなど)
どれが向いているかは、海外に行く頻度や、滞在期間、行き先の国によって大きく変わります。
一人暮らしテレワークの場合は、国内の仕事環境を支える回線は「日本で契約したモバイルルーター/光回線」に任せ、海外は頻度に応じて「そのときに最適な手段を足す」という考え方が基本です。
このあと、以下の順番で、海外利用のパターン別にモバイルルーターの使い方を整理していきます。
- 海外旅行が年1回程度の場合の、コストを抑えた組み合わせ方
- 海外出張が多い場合の、クラウドSIMやSIMフリールーターの活用法
- 国内でも海外でも同じ端末を使いたい場合の契約パターンと注意点
海外旅行が年1回程度の場合のコストを抑えた選び方
年に1回くらい海外旅行に行く程度なら、わざわざ海外対応のモバイルルーターを契約した方がいいんでしょうか?
その頻度なら、日本の回線はそのままにして、海外は毎回レンタルやeSIMなどのスポット利用で済ませる方がコスパは良いです。
海外旅行が「年1回・数日〜1週間程度」であれば、クラウドSIMを通年契約したり、海外専用の回線を持ち続ける必要はほとんどありません。
基本の考え方はシンプルで、国内は今の回線のまま・海外はその都度一番ラクな手段を足す、です。
代表的な選択肢は次の3つです。
空港などで借りる海外WiFiレンタル
短期旅行との相性が一番分かりやすいのがレンタルWiFiです。
- 出発前に空港や宅配で受け取り、帰国時に返却するだけ
- 料金は「1日いくら」で計算しやすい
- ノートPCもつなぎたいときは、このルーターに接続すればOK
「旅行中は常にPCもスマホもオンラインでいたい」というタイプなら、まずここを起点に料金を比較するとイメージがつかみやすいです。
現地SIM・eSIMをスマホに入れてテザリング
観光メインで、PCはほとんど使わない場合は、スマホだけ現地回線に切り替える方法がコスパ重視でおすすめです。
- 空港や街中でプリペイドSIM/eSIMを購入
- スマホを現地回線に切り替え、必要なときだけPCをテザリングでつなぐ
最近はeSIMのオンライン販売も増えているので、出発前に日本語サイトで購入→現地到着後にオン、という流れも取りやすくなっています。
スマホの国際ローミング(海外パック)
「仕事のチャット確認が少しできれば十分」「地図とメッセージ程度」という使い方なら、キャリアの海外パックを短期間だけ有効にするのも一案です。
- 手続きが簡単で、SIMの入れ替えが不要
- その代わり、長時間のWeb会議や大容量通信には向かない
テレワークで本格的にPCを使う前提ならローミング一本では足りませんが、あくまで「緊急時の保険」として割り切るなら使いやすい手段です。
まとめると、年1回程度の海外旅行なら、専用の海外対応モバイルルーターを通年契約する必要はありません。
その都度「レンタルWiFi」か「現地SIM/eSIM+テザリング」を組み合わせる方が、 コストも手間も小さく収めやすいと考えておくと判断しやすくなります。
海外出張が多い場合のクラウドSIMとSIMフリールーター活用
海外出張が年に何回もある場合、日本のモバイルルーターとは別にクラウドSIMやSIMフリールーターを用意した方がいいですか?
行き先が毎回バラバラならクラウドSIM、同じ国に長く滞在することが多いならSIMフリールーター+現地SIM/eSIMが候補になります。
海外出張が年に数回以上あり、現地でもPCで仕事をする前提なら、「その都度レンタルする」より、自分専用の海外用ルーターを持っていた方が運用は楽になります。
ここでは、前述したクラウドSIMとSIMフリールーターを、海外ヘビーユース視点でどう使い分けるかに絞って整理します。
行き先がバラバラならクラウドSIM中心
訪問国が毎回変わる・複数国をまたぐ出張が多い場合は、対応国が広いクラウドSIM型ルーターが便利です。
- 1台で複数国に対応しやすく、「国ごとにSIMを探す手間」を減らせる
- 測定値はほどほど(4G中心)だが、メール・チャット・Web会議ライト利用なら実用的なことが多い
- データは「◯日◯GB」「◯日使い放題」など、国ごとのパックをチャージして使うイメージ
料金は事業者と国ごとにかなり差が出るので、よく行くエリア(アジア/北米/欧州など)の単価は事前に確認しておくと安心です。
同じ国に長めに滞在するならSIMフリールーター+現地SIM/eSIM
「毎回同じ国に出張する」「1回の滞在が数週間〜数ヶ月になる」といった場合は、SIMフリールーター+現地SIM/グローバルeSIMの方が、トータルでは安くて速いことが多くなります。
- SIMフリーのモバイルルーター本体を1台用意しておく
- 現地のプリペイドSIMや、対象国に強いグローバルeSIMを購入して挿し替える
- 滞在国・期間に合わせてプランを選べるので、長期ほど単価が下がりやすい
クラウドSIMよりひと手間かかりますが、「毎回同じ国」「ある程度まとまった日数」という条件なら、速度・コストのバランスは取りやすくなります。
セキュリティ面のメリット
どちらの方式でも、自分専用ルーター経由でPCをつなぐことで、カフェやホテルのフリーWi-Fiに直接つなぐよりは盗聴リスクを下げられるのもポイントです。
仕事で機密性のある資料を扱うなら、海外では「会社PCは必ず自前ルーター経由」、フリーWi-Fiはスマホのちょっとした調べ物だけ、といった線引きをしておくと安心です。
海外でも国内でも使う場合の契約パターンと注意点
普段は日本でテレワークですが、海外出張や旅行もそこそこあります。国内用と海外用を分けた方がいいのか、1台で両方こなすべきか迷います。
基本は国内用と海外用に役割を分け、頻度や滞在日数に応じて「どこまでを1台にまとめるか」を決めると失敗しにくいです。
「日本でのテレワーク」と「海外での一時的な利用」は、求めるものが少し違います。
国内は安定性とコスパ、海外は「その期間だけ不便なくつながること」が優先されやすいので、まずはこの二つを切り分けて考えると整理しやすくなります。
現実的な契約パターンは、次のどちらかに収まることが多いです。
パターン1:国内専用回線+海外は都度手配
国内では、光回線やWiMAX+5G・楽天モバイルなどをテレワーク用のメイン回線として使い、海外は頻度に応じて…
- 海外WiFiレンタル
- 現地SIM/eSIM+スマホテザリング
- 必要に応じてクラウドSIM
といった手段を「行くたびに足す」パターンです。
国内の品質はしっかり確保しつつ、海外は行き先・滞在日数ごとに一番コスパの良い手段を選べるので、海外渡航が「年に数回〜たまに」の人にはこの構成が扱いやすくなります。
パターン2:クラウドSIMなどで国内外兼用(+必要ならサブ回線)
海外出張が多く、「とにかく端末は最小限にしたい」という場合は、クラウドSIM型やSIMフリールーター+グローバルeSIMを軸にして国内外を1台でまとめるパターンもあります。
この場合は、
- 国内の速度・安定性は「そこそこ」で手を打つ
- 海外での設定やSIMの入れ替え手間を最小限にする
という割り切りが必要です。在宅テレワークの比重が高い人は、国内は別回線(WiMAXや光回線)をメインにし、クラウドSIM端末はあくまで海外・移動用のサブに回す形の方が安心です。
契約前に確認しておきたいポイント
海外も視野に入れてモバイルルーターを選ぶときは、次の点を事前にチェックしておくと失敗を減らせます。
- よく行く国・地域がプランの対象になっているか
- 1日・1ヶ月あたりの高速通信量と、その超過後の速度
- 国際ローミングの上限額や、料金が跳ね上がる条件
- 出張の場合、明細や領収書を出しやすいか(経費精算に使えるか)
海外利用の頻度が減ってきたら、「国内は専用回線に切り替え、海外は都度eSIMやレンタルにする」など、契約をシンプルな形に戻すタイミングも意識しておくと、長期的な通信費を抑えやすくなります。
モバイルルーター契約前の最終チェックポイント
モバイルルーターを契約する前に注意すべきことは何ですか?
「端末代の残り」「速度制限の中身」「エリア」の3つをチェックしてから申し込んでください。
モバイルルーターは、今や「契約期間の縛り」よりも端末代の分割・速度制限・エリアで失敗しやすいサービスになっています。
ここでは、申し込み直前にこれだけ見ておけば大きくハズさないというポイントを、1つのチェックリストにまとめます。
公式サイトを開いたら、次の3点だけ必ずチェックします。
①端末代と分割回数
「端末代◯円を◯回払い」と書かれている箇所を見て、1年・2年でやめたときにどれくらい残りそうかをざっくりイメージしておきます。
モバイルルーターはホームルーターほど高額ではありませんが、「完全に0円でやめられる」と思い込まない方が安全です。
特にWiMAXは端末“実質無料”の特典を行っているプロバイダ(販売会社)が多く、無料と誤認されがちです。
これは、分割払いと同額を毎月割引することで、支払期間の2年や3年間使って初めて無料になる仕組みをとっています。
つまり、分割払いの途中で解約すると端末残債が発生し、一括で請求されるということです。
端末レンタルではなく、購入タイプのモバイルルーターを利用する際は、機器代がどうなっているのか?ということに気を付けましょう。
②速度制限の内容
モバイルサービスの中には、月間で利用できるデータ量(GB)が定められており、規定量以上を利用した場合、通信速度が制限されます。
月間データ量は契約プランによって異なり料金ページで確認ができます。
また、注意事項の中に制限がかかったときの速度(何Mbpsか)も記載されているので「制限時の速度でも最低限の仕事(メール・チャット)ができそうか」をイメージしておきましょう。
なお、制限がかかった場合は有料でギガを追加購入できるかどうかも、サービスによって異なります。
場合によっては翌月まで待たないと速度が復旧しないというサービスも存在するため、事前に確認をしておきましょう。
③電波のエリア情報
どんなにお得なモバイルルーターであって電波状況が悪いのでは、無用の長物になってしまいます。
特に、自宅でもメインのネット回線としてモバイルルーターを利用する場合、自宅の電波状況を確認してから契約することが重要です。
WiMAXやRakuten WiFi Pocketを検討している場合、地域によっては5G回線が受信できないことも多いです。
公式サイトのエリアマップで、自宅・よく使うカフェ・実家など、実際にテレワークに使いそうな場所が5Gのサービスエリア内かどうかを確認しておきましょう。
この3点を押さえたうえで、「どれくらいの期間使うつもりか」「途中でやめる可能性はどれくらいか」を重ねて考えると、そのモバイルルーターが自分にとって“無理なく続けられるかどうか”が判断しやすくなります。
まとめ
モバイルルーターは利用スタイルから選ぶことが重要
一人暮らしのテレワーカーにとって大事なのは、「最安プラン」や「最大速度」ではなく、自分の利用スタイルに合った4タイプから選ぶことです。
在宅と外出のバランス、利用期間、海外利用の有無によって最適解は変わります。
本記事で提案した基本の4タイプは次のとおりです。
- 短期利用(〜1年):レンタルWiMAX
例:FreeMax+5GのWiMAXレンタル など
→ 引っ越しまでのつなぎや、エリア・速度を数ヶ月だけ試したい人向け - 低コストでまず試したい:楽天モバイル系+モバイルルーター
例:Rakuten WiFi Pocketなど
→ 月額を抑えつつ、自宅やよく使う場所での実測を確認したい人向け - 在宅テレワークの長期メイン回線:WiMAX+5G長期契約
例:エコスマWiMAX、BIGLOBE WiMAX+5Gなど
→ 3年以上同じ部屋でテレワークが続きそうな人向け - 海外出張・旅行が多い:クラウドSIM/SIMフリールーター+海外SIM・eSIM
例:ZEUS Wi-Fi、Rakuten WiFi Pocketなど
→ 複数の国や地域でPCを使う機会が多い人向け
短期利用やお試し段階では、レンタルWiMAXや楽天モバイル系のような解約しやすい回線から始めると、失敗したときのダメージを小さくできます。
そのうえで、「在宅中心ならWiMAX長期契約」「海外が多いならクラウドSIMやSIMフリールーター」と、
必要に応じて上位の選択肢へ段階的に移行していくイメージです。
申し込み前には、どのタイプを選ぶ場合でも端末代の残債・速度制限の内容・エリアだけは必ず公式サイトで確認しておくこと。
このチェックをしておけば、数ヶ月〜数年続くテレワーク環境で「こんなはずじゃなかった…」という後悔をかなり減らせます。
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Q&A
モバイルルーターに関するよくある質問
- モバイルルーターとスマホテザリングはどちらがおすすめ?
- ライトな使い方ならテザリング、テレワークでPCを長時間使うならモバイルルーターがおすすめです。
テザリングは「スマホ1台で完結する」「追加機器がいらない」点が強みです。
メールやチャット中心で、オンライン会議もたまにしか行わない程度なら、大容量プラン+テザリングだけで十分まかなうこともできます。
一方で、オンライン会議が多い・PCを長時間つなぎっぱなしにする場合は、スマホのバッテリー消耗やテザリング上限がネックになりやすくなります。
そうなってきたら、テザリングで様子を見る → 物足りなくなったらモバイルルーターを追加する
という順番で考えると、ムダな出費を抑えやすくなります。 - 一人暮らしでテレワーク中心ならモバイルルーターだけで十分?
- 在宅時間とオンライン会議の多さ次第で、光回線も併用した方が安心なケースがあります。
在宅時間がそこまで長くなく、会議も1日1〜2本程度であれば、WiMAX+5Gなどのモバイルルーターをメイン回線にしても十分こなせることが多いです。
外でもPCを使う機会があるなら、そのまま一本化した方が身軽です。
逆に、フルリモートで平日ほぼ自宅・会議も多いという働き方なら、長期的には光回線の方が安定性とコスパで有利になりやすくなります。
この場合は、最初の1年はモバイルルーターで様子を見る →問題なければ継続、物足りなければ光回線を追加して自宅専用にする、という二段構えで考えるのが現実的です。
- 海外出張や旅行が多い場合のモバイルルーターの選び方は?
- 海外利用は頻度と滞在日数に応じてクラウドSIM・レンタルWiFiなどを使い分けるのが効率的です。
海外に年に数回以上行き、現地でもPCで仕事をするなら、国内はWiMAXや光回線など「安定重視」で固め、海外は別途クラウドSIMやSIMフリールーター+現地SIMを組み合わせる形が扱いやすくなります。
行き先が毎回バラバラなら、1台で多くの国に対応できるクラウドSIM型が便利です。
一方、同じ国への長期出張が多いなら、SIMフリールーター+現地SIM/eSIMの方が速度・料金のバランスが取りやすいこともあります。
いずれの場合も、海外用と国内用を無理に1台で完結させようとしないことがポイントです。
国内は「テレワークの安定」、海外は「渡航頻度に合わせた最小限」を意識して、役割を分けて考えると選びやすくなります。
いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。
「一人暮らしでテレワークするなら、結局どのネット環境が一番ラクなんだろう?」と感じる人は多いと思います。
オンライン会議中のカクつきや、スマホギガの消費、引っ越しのたびに工事が必要かどうかなど、気になるポイントもいくつかありますよね。
世の中には「モバイルルーター」「ポケット型WiFi」「工事不要WiFi」「スマホテザリング」など、似たような言葉やサービスがたくさんあります。
名前は聞いたことがあっても、自分の働き方や生活スタイルに合うのはどれかまでは、ひと目では判断しづらい構造になっています。
この記事では、こうした選択肢を一度フラットに整理したうえで、一人暮らしテレワーカー向けのおすすめ4タイプを軸に考え方をまとめます。
短期利用か長期利用か、国内中心か海外利用もしたいかといった違いに応じて、「通信品質」「総コスト」「解約リスク」「海外対応」のバランスをどう最適化するかを具体的に解説していきます。
一人暮らしでテレワーク用のネット環境を見直したい方は、自分に近いパターンを探すつもりで読み進めてみてください。