ドコモ光セット割は最大1,210円！適用条件とahamo・irumoの注意点を解説

ドコモ光セット割の対象となるインターネット回線

具体的な割引額のお話をする前に、まずは「ドコモのスマホと何をセットにすれば割引になるのか」という前提条件を整理しておきましょう。

ドコモ光セット割の対象となるのは、主に以下の3つのインターネットサービスです。

これら3つのうち、いずれかの契約があれば、スマホ側の割引（ドコモ光セット割、またはhome 5G セット割）が適用されます。

ご自宅の環境やライフスタイルに合わせて、最適な回線を選んでいただければ問題ありません。

ドコモ光セット割の割引額はプランによって異なる

ドコモ光セット割の割引額は、以前は「一律1,100円」という認識が一般的でしたが、新プランの登場により現在は少し複雑になっています。

契約しているプランによって、割引額は「1,210円」「1,100円」「550円～」「対象外」の4つのパターンに分かれます。

まずは、ご自身のプランがどこに当てはまるか、以下の早見表で確認してみましょう。

全プラン対応 割引額早見表

対象プラン	割引額
ドコモ MAX ドコモ ポイ活 MAX ドコモ ポイ活 20 ドコモ mini	−1,210円
eximo irumo（3GB / 6GB / 9GB） 5Gギガホ プレミア / ギガホ プレミア	−1,100円
5Gギガライト / ギガライト ※データ使用量（ステップ）による	−550円 ～ −1,100円
ahamo irumo（0.5GB） ギガライト（ステップ1）	対象外

それでは、それぞれの割引額について詳しく見ていきましょう。

【1,210円割引】ドコモ MAX・ポイ活プランなど新プラン

2025年以降の主力となる「ドコモ MAX」や「ドコモ ポイ活プラン」、「ドコモ mini」などの新プランは、セット割の割引額が強化されています。

従来プランとの差は月額110円ですが、これは年間で1,320円の差になります。

もし家族4人で契約していれば、年間5,280円もの違いが生まれるため、決して無視できない金額です。

最新プランへの変更を検討している方は、この「割引額アップ」も判断材料にしてみてください。

【1,100円割引】eximo・irumo（3GB以上）・旧ギガホ

データ無制限の「eximo」や、低価格プランの「irumo（3GB以上のコース）」を利用している場合、割引額は月額1,100円となります。

また、新規受付は終了していますが、「5Gギガホ プレミア」や「ギガホ プレミア」といった旧大容量プランも、この1,100円割引のグループに含まれます。

これらのプランをご利用中の方は、ドコモ光を契約することで確実に通信費を下げることができます。

【550円〜1,100円割引】ギガライトなど旧プラン

現在、新規受付は終了していますが、根強い人気がある「5Gギガライト」や「ギガライト」。

これらのプランは、毎月のデータ使用量に応じて料金が段階的に変わる仕組みですが、ドコモ光セット割の割引額もそのステップ（データ量）に連動して変動します。

ご自身の利用状況と照らし合わせて、いくら割引されるのか確認してみましょう。

ギガライト・5Gギガライト 割引額一覧

ステップ	データ使用量	割引額
ステップ1	～1GB	割引なし
ステップ2	～3GB	-550円
ステップ3	～5GB	-1,100円
ステップ4	～7GB	-1,100円

注意が必要なのは、データ使用量が1GB未満の「ステップ1」では、セット割が適用されない（0円）という点です。

Wi-Fi環境下での利用がメインで、モバイルデータ通信をほとんど使わない月は、割引が発生しない可能性があります。

逆に、毎月3GB以上（ステップ3〜）コンスタントに使う方であれば、主力プランと同じく満額の1,100円割引が適用されるため、ドコモ光を契約するメリットは非常に大きくなります。

【割引対象外】ahamo・irumo（0.5GB）の注意点

「ドコモなら全て安くなる」というわけではありません。

オンライン専用プランの「ahamo」や、irumoの最安プランである「0.5GBプラン」は、ドコモ光セット割の割引対象外です。

そのため、ご自身がこれらのプランを利用している場合、光回線を契約してもご自身のスマホ代は安くなりません。

ただし、割引対象外であっても「家族の回線数カウント」には含まれるなど、間接的なメリットは存在します。この点については後ほど詳しく解説します。

家族全員がお得に！ドコモ光セット割の適用範囲と条件

ドコモ光セット割の最大のメリットは、ネット回線を契約した本人だけでなく、「家族全員」のスマホ代が永年割引になる点です。

ドコモの「ファミリー割引」グループに入っていれば、なんと最大20回線までこの割引が適用されます。

例えば、4人家族全員が「eximo」や「irumo（3GB以上）」などの対象プランを使っていれば、毎月4,400円、年間で52,800円も家計が浮くことになります。

この「家族丸ごと安くなる」というパワーこそが、ドコモ光セット割を選ぶ最大の理由と言えます。

離れて暮らす家族も対象「ファミリー割引」の仕組み

ドコモの「ファミリー割引」は、適用範囲が非常に広いのが特徴です。

主回線から三親等以内の家族・親族であれば、同居・別居を問わずグループを組むことができます。

例えば、実家で暮らすご両親や、進学のために一人暮らしをしているお子様、さらには事実婚や同性パートナーの方も対象になります。

住所が異なる家族をグループに追加する場合、電話による同意確認や同意書の提出といった手続きが必要になることがありますが、一度設定してしまえば永続的に割引が続くため、手間をかける価値は十分にあります。

必須条件となる「ペア回線」の設定方法

ドコモ光セット割を適用させるための最も重要な条件が、「ペア回線」の設定です。

これは、「ドコモ光（またはhome 5G）の契約」と「ドコモスマホの契約」をシステム上で紐付ける手続きのことです。

原則として、ネット回線の契約者とスマホの契約者の名義は同一である必要があります。もし「夫がネット契約、妻がスマホ契約」のように名義が異なる場合は、名義変更や統合の手続きが必要になる点にご注意ください。

ドコモ光セット割はオプション加入不要で適用される

auやソフトバンクのセット割では、適用条件として月額550円程度の「光電話」オプションへの加入が必須となるケースが一般的です。

しかし、ドコモ光セット割にはオプション加入の条件がありません。

固定電話を使わないご家庭にとっては、無駄なオプション費用がかからず、ネットとスマホの契約だけで割引を受けられるため、他社と比較しても非常に良心的な設計と言えます。

ahamo・irumoユーザー必見！セット割の落とし穴と対策

月額料金の安さで人気の「ahamo」や「irumo」ですが、ドコモ光セット割に関しては少し注意が必要です。

「自分は対象外だから、ネットは何でもいいや」と安易に決めてしまうと、実は家族全体で見ると損をしてしまうケースがあります。

ここでは、割引対象外のプランを利用している方が、どのようにドコモ光を活用すべきか、その「賢い活用ポイント」を解説します。

ahamoユーザーは「ペア回線」の親になれば家族を救える

ahamo契約者ご本人のスマホ代は、残念ながらドコモ光セット割の対象外です。

しかし、ahamo契約者がドコモ光の「ペア回線（契約者）」になることは可能です。ここが重要なポイントです。

お客様がahamoを使っていてドコモ光を契約し、ペア回線の親になったとします。

すると、同じ「ファミリー割引」グループに入っているご家族（ご両親やお子様など）が対象プランを使っていれば、ご家族のスマホ代にはしっかりとセット割が適用されます。

つまり、お客様の契約によって、家族全員を安くすることができるのです。

逆に言えば、「自分はahamoだから」といって他社の光回線に変えてしまうと、家族全員のセット割が消滅し、家計全体の通信費が跳ね上がってしまうリスクがあるので注意しましょう。

irumo 0.5GBプランは割引なし！3GB以上との分岐点

irumoの最安プランである「0.5GB（月額550円）」は、セット割の対象外です。

しかし、一つ上の「3GB（月額2,167円）」プランなら、1,100円のセット割が適用されます。

さらに「dカードお支払割（-187円）」も併用すれば、月額880円まで下がります。

irumoの実質負担額比較（各種割引適用後）

プラン	実質月額	備考
0.5GBプラン	550円	割引なし 速度最大3Mbps
3GBプラン	880円	セット割＋dカード割適用 高速通信

その差額はわずか330円です。もし0.5GBプランで「データ量が足りない」「通信速度が遅い」とストレスを感じているなら、ドコモ光の導入を機に3GBプランへアップグレードするのも賢い選択です。

ahamo光とドコモ光セット割の比較と選び方

ahamoユーザーには、専用の格安光回線「ahamo光」という選択肢もあります。

ahamo光は月額料金がドコモ光よりも安く設定されていますが、その代わり「セット割」が一切適用されないという特徴があります。

具体的な金額で比較してみましょう。

ahamo光 vs ドコモ光 料金比較表

項目	ahamo光 (2年定期契約)	ドコモ光 (1ギガ タイプA)
マンション 月額料金	3,630円	4,400円
戸建て 月額料金	4,950円	5,720円
セット割	なし	あり (−1,100円〜1,210円/台)

※2025年12月時点の税込料金

結論として、どちらがお得かは「家族構成」で判断します。

もしお客様が一人暮らしで、ご自身だけがahamoを利用しているなら、迷わず「ahamo光」を選びましょう。

セット割を気にする必要がないため、単純に月額料金が毎月770円安いahamo光の方が、年間で約9,000円も節約になります。

一方で、ご家族の中にeximoやirumoなどを利用しているドコモユーザーがいる場合は、「ドコモ光」がおすすめです。

ドコモ光の方が基本料金は高くなりますが、家族のスマホ代に入るセット割の効果がその差額を大きく上回るため、世帯全体で支払う通信費はドコモ光の方が圧倒的に安くなるからです。

ドコモ光セット割の申し込みから適用までの手順

「セット割の手続きは複雑そう……」と不安に思う方もいるかもしれませんが、実際の手順は非常にシンプルです。

重要なのは、ドコモ光を申し込む際に「スマホとネットを紐付ける（ペア回線）」ことと、「家族をグループにまとめる」ことの2点だけです。

ここでは、申し込みから割引が適用されるまでの流れを、失敗しないためのポイントと合わせて3ステップで解説します。

手順1：ドコモ光をお得なプロバイダ窓口から申し込む

セット割を受けるための大前提として、まずは「ドコモ光（またはhome 5G）」を契約する必要があります。

この時、ドコモショップや公式サイトから申し込むことも可能ですが、少しでもお得に契約したいなら「プロバイダのキャンペーン窓口」経由が圧倒的におすすめです。

例えば、「GMOとくとくBB」のようなプロバイダ独自のキャンペーン窓口から申し込めば、ドコモ公式の特典（工事費無料など）に加えて、「数万円の高額キャッシュバック」や「高性能Wi-Fiルーターの無料レンタル」といった独自の特典が上乗せされます。

どこから申し込んでも、月額料金や通信品質、そして「セット割の条件」は一切変わりません。入り口を賢く選ぶことが、通信費節約の第一歩です。

手順2：ペア回線の設定とファミリー割引のグループ組み

ドコモ光の申し込み時に、ドコモの携帯電話番号を伝えて「ペア回線」の設定を依頼しましょう。

ネットとスマホの名義が同じであれば、申し込みと同時に紐付けが完了することがほとんどです。

次に、家族のスマホも割引にするために、全員が同じ「ファミリー割引」のグループに入っているかを確認します。

もしグループに入っていない家族がいれば、追加の手続きが必要です。これは「My docomo（Web）」、「電話（151）」、または「ドコモショップ」で行えます。

特に離れて暮らす家族を追加する場合は、主回線の方から電話で手続きをするのが最も手軽でスムーズです。

手順3：適用開始のタイミングと確認方法

ドコモ光の工事が完了し、無事に開通（利用開始）すると、その月（日割りではなく満額）からスマホ代のセット割が適用されるのが一般的です。

ただし、月末ギリギリに開通した場合など、手続きのタイミングによっては翌月からの適用になるケースもあります。

割引が正しく適用されているかどうかは、毎月の請求確定後に「My docomo」や「請求書」で確認できます。

利用内訳の欄に「ドコモ光セット割 -1,100円」（または-1,210円など）という記載があれば、無事に手続き完了です。毎月必ず引かれているか、一度は目で見て確かめておきましょう。

ここまで「ドコモ光セット割」の仕組みやメリット、注意点について詳しく解説してきました。

ドコモ光セット割の最大の魅力は、やはりその「割引効果」と「条件の緩さ」にあります。

ネット回線をドコモ光にするだけで、他社のような有料オプションへの加入を一切することなく、毎月のスマホ代が永年最大1,210円も安くなり続けます。

しかも、その恩恵は契約者本人だけにとどまりません。離れて暮らす両親や子供を含め、最大20回線まで家族全員が割引の対象となるため、世帯全体で見れば年間数万円、あるいは十数万円もの節約が自動的に実現します。

たとえご自身がahamoを利用していたとしても、ペア回線の「親」になることで家族のスマホ代を下げるという重要な役割を果たすことができます。

「通信費が高いな」と感じているドコモユーザーの方は、ぜひこの機会にドコモ光への切り替えを検討してみてください。

毎月の支払額を確実に減らすことができるので、家計の負担を少しでも軽くしたいと考えているなら、最適な選択肢になるはずです。