2025.12.18(更新:2025.12.19)

IPv4 IPv6 の違いとは?平均400Mbps超の「速さの理由」と知っておくべき注意点

速度
記事の監修責任者
丸山 和輝

いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。

「夜になると動画が止まってしまう」「Web会議で音声が途切れて気まずい思いをした」
このような経験、ありませんか?

高画質な動画や大容量のデータ通信が当たり前になった今、インターネットの「遅さ」にストレスを感じる方は非常に増えています。

結論からお伝えすると、新しい接続方式「IPoE(IPv4 over IPv6)」を利用するだけで、通信速度は劇的に向上します。

実際、直近3ヶ月の集計では、従来の方式に比べて平均ダウンロード速度が約1.5倍(平均430Mbps超)も速いという結果が出ています。(参照:みんなのネット回線速度

単に回線を変えるのではなく、「接続の仕組み」を変えることが、混雑を解消する最も確実な近道です。

この記事では、なぜ「IPv6」にするだけで速度が劇的に改善するのか、その「混雑を避ける仕組み」、IPv6のデメリットなどを解説します。

「今のネット環境、このままでいいのかな?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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IPv4とIPv6の違いとは?その仕組みと速度比較

IPv6って、要するに「速いインターネット」のことですよね?

厳密には違います。IPv6とは「インターネット上の住所(IPアドレス)」の新しいルールのことです。

「IPv4」と「IPv6」の決定的な違い。それは通信速度ではなく、インターネットに接続できる「住所(IPアドレス)の在庫数」にあります。

インターネットに接続するすべてのパソコンやスマホには、識別番号としての「IPアドレス」が割り振られています。

これまで主流だった「IPv4」は、約43億個までしか住所を作ることができませんでした。

しかし、世界中でスマホやIoT機器が急増した結果、この43億個の住所はすでに枯渇(在庫切れ)してしまっています。

そこで、「事実上の無限」に近い住所を作れるように開発された新しい規格が「IPv6」です。

つまり、本来の違いは「古い枯渇したシステム(IPv4)」か、「新しい無限のシステム(IPv6)」かという、「規模」の違いでしかありません。

なぜ「規模」が違うだけなのに、速度が変わるの?

IPv6にすると、IPoE(アイ・ピー・オー・イー)という新しい通信方式が利用できるようになるからです。

では、なぜ「IPv6にすると速くなる」というイメージが定着しているのでしょうか。

それは、新しいIPv6という規格に合わせて、「IPoE」という新しい通信方式(道路)が整備されたからです。

ここが多くの人が誤解しやすいポイントですが、「IPv6という住所そのものが速い」わけではありません。

  • IPv4の場合:
    古い規格なので、データを通すための設備も設計が古く、利用者が増えすぎて「渋滞している旧道(PPPoE)」を通らざるを得ません。
  • IPv6の場合:
    新しい規格なので、現代の大量通信に耐えられるよう設計された「広くて空いている新道(IPoE)」を通ることができます。

要するに、IPv6に切り替えるメリットは、無限の住所が手に入ることよりも、「IPv6契約者だけが通れる、空いている専用道路(IPoE)への通行権が手に入る」という点にあるのです。

次章では、この「道路の違い(PPPoEとIPoE)」について、料金所を例にしてわかりやすく解説します。

【仕組みの違い】「料金所」を通るか「迂回路」を使うか

なぜ、道路を変えるだけで速くなるのですか?

IPv4は必ず混雑する「料金所」を通る必要があるからです。一方、IPv6はその料金所を通らず、「迂回路」を使って混雑をバイパス(回避)できるからです。

速度差が生まれる根本的な原因は、NTT東西の回線網からインターネット(プロバイダ)へ接続する点に設置された、「網終端装置(NTE)」という設備の混雑にあります。

少し専門的な話になりますが、従来の方式では、すべての通信がこの装置を通過しなければならず、ここがボトルネック(詰まりの原因)となっているのです。

イメージしやすくするために、これを「高速道路の料金所」に例えて解説しましょう。

従来の通信規格IPv4(PPPoE方式)は混雑から通信速度が遅くなりやすいうえに、プロバイダ認証が高速道路の料金所のようにボトルネックとなります。一方IPv6(IPoE方式)は迂回路のようなものでプロバイダ認証がないため混雑を回避することができます。

1. 従来のIPv4(PPPoE方式)= 混雑した料金所

「PPPoE」とは、電話回線の時代から使われている古い接続ルールのことです。

インターネットという高速道路に乗るために、必ず「IDとパスワード」を確認する料金所(網終端装置)を通過しなければなりません。

しかし、この料金所はゲートの数が限られており、夕方や夜間(20時〜24時)に利用者が集中すると、入り口で大渋滞が発生します。

道路自体(プロバイダの回線)は空いているのに、入り口の処理が追いつかないせいで進めない。これが「夜にネットが重い」現象の正体です。

2. 新しいIPv6(IPoE方式)= 混雑を避ける「迂回路」

対して「IPoE」は、LANケーブル(イーサネット)の仕組みをそのまま使った新しい接続ルールです。こちらは、混雑している従来の料金所(網終端装置)を通りません

渋滞している料金所の横にある、スムーズに流れる「迂回路」を使って、混雑ポイントを完全にバイパス(回避)します。

この迂回路は、広大な帯域を持つ「VNE事業者」のネットワークに直結しているため、利用者が増える時間帯でも速度が落ちにくいのです。

つまり、IPv6(IPoE)に切り替えるということは、「渋滞している料金所の手前でハンドルを切り、空いている迂回路へルート変更する」ことと同じ意味を持つのです。

用語解説

VNE事業者とは?
インターネット接続において、プロバイダの代わりに「高速道路(バックボーンネットワーク)」を提供している事業者のことです。

代表的なものに「v6プラス」を提供するJPNEや、「transix」を提供するインターネットマルチフィードなどがあり、IPoE接続の裏側で通信を支えています。

【実測データ】平均400Mbps超の速度と「ラグ」の改善

IPv6にすると、速度はどれくらい変わりますか?

ダウンロード速度で約1.5倍の差が出ています。また、操作の反応速度(Ping値)も良くなるため、体感的な「サクサク感」が向上します。

この「迂回路(IPoE)」を使うことで、実際の数値はどれほど変わるのでしょうか。最新の計測データを見ると、その差は歴然です。

以下の表は、2025年12月時点における3か月以内の、国内主要光回線のパフォーマンスデータを集計したものです。

従来の接続方式(PPPoE)と、新しい接続方式(IPoE)で、明確な性能差が出ていることが分かります。

接続方式別 平均通信速度比較(2025年12月時点)

測定項目IPv4 (PPPoE)IPv6 (IPoE)改善のポイント
下り速度
(ダウンロード)
283 Mbps431 Mbps約 1.52倍
動画視聴や読み込みが高速化
上り速度
(アップロード)
222 Mbps313 Mbps約 1.41倍
SNS投稿や配信がスムーズに
Ping値
(応答速度)
27 ms22 ms約 19% 改善
数値が低いほど「ラグ」が減る

※出典:みんなのネット回線速度

この表から分かることは、速くなるだけでなく、質も向上しているということです。

  • ダウンロード速度(約1.5倍):
    速度差は約150Mbpsに及びます。これだけの「ゆとり」があれば、家族がリビングで4K動画(約25Mbps必要)を見ている横で、別の誰かがゲームをダウンロードしても、回線が詰まって止まることが少なくなります。
  • Ping値(約5ms短縮):
    オンラインゲームやWeb会議では、この「応答速度」が命です。
    数値が小さくなることで、ボタンを押してから反応するまでの「ラグ」や、Web会議での会話のズレ・音声の途切れが解消されやすくなります。

しかし、IPv6の真価は、単なる最大速度ではなく「混雑時の粘り強さ」にあります。

特に「夜の時間帯」で圧倒的な差が出る

多くの人がネットを使う「夜の時間帯」にフォーカスしてデータを見てみましょう。ここを見ると、「なぜ夜だけ遅くなるのか」という長年の疑問が一目で解決します。

時間帯別に見る速度の変化(下り平均)

時間帯従来のIPv4 (PPPoE)新しいIPv6 (IPoE)
350 Mbps520 Mbps
310 Mbps480 Mbps
240 Mbps450 Mbps
180 Mbps410 Mbps

※出典:みんなのネット回線速度(直近3か月データの傾向より算出)

このデータから分かる決定的な違いは以下の2点です。

  • IPv6は「夜でも遅くならない」
    表を見て分かる通り、IPv4(PPPoE)は利用者が増える「夕方から夜」にかけて、混雑の影響で速度がガクンと落ち込んでいます。

    一方で、IPv6(IPoE)は朝から晩まで数値がほぼ横ばいです。これが「迂回路」の効果であり、ゴールデンタイムに動画が止まらない最大の理由です。
  • Ping値(応答速度)も夜間に安定する
    オンラインゲームで重要な「ラグ(Ping値)」も同様です。

    IPv4は夜間にデータの通り道が詰まるため、Ping値が乱高下(ジッター)しやすくなりますが、IPv6は常に一定の低遅延をキープできます。
    これにより、夜の対戦ゲームでも「撃ち負け」や「瞬間移動」などの理不尽なラグを減らすことができます。

速くするには「IPv4 over IPv6」が必須である理由

IPv6に変えさえすれば、すべてのサイトが速くなるのですか?

実はそれだけでは不十分です。従来のサイトも高速化するには「IPv4 over IPv6」という技術に対応したサービスを選ぶ必要があります。

「IPv6契約をしたのに、Yahoo!や楽天市場を開くとやっぱり遅い…」

実は、このようなケースは少なくありません。なぜなら、世界中のWebサイトの多くは、依然として古い「IPv4」の規格で作られているからです。

この問題を解決し、どんなサイトを見ても速い状態にするための鍵となる技術が「IPv4 over IPv6」です。

「IPv4 over IPv6」でないと従来のサイトが速くならない理由

もし、単に「IPv6」が使えるだけの契約だった場合、YouTubeなどの「IPv6対応サイト」を見るときは高速な迂回路を通れます。

しかし、これまでの「IPv4対応サイト」を見ようとすると、自動的に混雑している「料金所(PPPoE)」のルートへ回されてしまうのです。

これでは、ネット利用の半分以上でストレスが残ったままになります。

そこで登場するのが、「IPv4 over IPv6」という技術です。

これは、遅いIPv4のデータを、速いIPv6のデータの中に包み込んで運ぶ技術で、以下のような流れで高速化を実現します。

  • カプセル化(包み込み)
    パソコンから出た「IPv4のデータ」を、ルーターが「IPv6のパケット(カプセル)」の中に包み込みます。
  • 高速道路の利用
    データは「IPv6の姿」をしているため、混雑した料金所を通らず、空いている「迂回路(IPoE)」を高速で通過します。
  • カプセルの開封
    VNE事業者の施設でカプセルが開けられ、中のIPv4データとしてインターネット上の目的地へ送り出されます。

この仕組みにより、ユーザーは「IPv4のWebサイトを見ているのに、通信経路は空いているIPv6の道路を使う」ことが可能になります。

これが、ネット全体がサクサク動くようになる仕組みです。

プロバイダ別「サービス名称」の違いに注意

この「IPv4 over IPv6」は、プロバイダによって「v6プラス」や「transix」などサービス名称がバラバラで、非常に分かりにくくなっています。

しかし、これらは大きく分けると、「MAP-E(マップ・イー)」「DS-Lite(ディーエス・ライト)」という2つの主要な通信規格のどちらかを採用しています。

どちらの規格も「混雑を避けて高速化する」という目的は同じですが、ルーターの設定や対応機種が異なるため、自分のプロバイダがどちらのタイプなのかを知っておくことが大切です。

代表的なサービス名称と採用方式を整理しました。

主な「IPv4 over IPv6」サービス名と方式

方式代表的なサービス名称特徴
MAP-E方式v6プラス
・IPv6オプション
・OCNバーチャルコネクト
日本で最も普及している方式。
対応ルーターが多い。
DS-Lite方式transix
・v6コネクト
・クロスパス
設定が不要なケースが多い。
ポート開放は不可。

ルーターを購入する際は、パッケージや公式サイトの対応表を見て、自分の契約するプロバイダが採用している方式(v6プラス対応、transix対応など)が明記されているかを必ず確認してください。

最近の市販ルーターの多くは両方の方式に対応していますが、古い機種や一部のモデルでは片方しか対応していない場合があります。

間違ったものを選ぶと高速通信が利用できないため注意が必要です。

注意:ゲームで「サーバーを立てたい」人
一般的な利用ではどちらの方式でも差はありませんが、「自分でサーバーを立てる」「ポート指定のあるゲームでホストになる」場合のみ注意が必要です。

DS-Lite方式(transix等): 仕組み上、ポート開放が一切できません
・MAP-E方式(v6プラス等): 割り当てられた範囲内であれば開放できますが、番号を選べないため「運」が絡みます。

これらを確実に行いたい場合は、別途「固定IPオプション」を契約することをおすすめします。

切り替え前に知っておくべき「3つの注意点」

IPv6にした方がよさそうですが、デメリットはないんですか?

サーバー公開など「外部からの接続」を受け付ける機能には制限がかかります。ただし、動画視聴やWeb検索といった一般的な利用には全く影響ありません。

「IPv6(IPoE)にすれば速くなる」というのは事実ですが、その仕組み上、どうしても発生してしまう「機能制限」が存在します。

これは、一般的なインターネット利用者(動画を見る、SNSを見る、ショッピングをする人)にとっては無視して良いレベルの話です。

しかし、オンラインゲームでホスト(親)になったり、特殊な設定で在宅勤務をしたりする方にとっては、「繋がらない」という致命的なトラブルになりかねません。

後悔しないために、構造上避けられない3つの注意点を解説します。

1. 「ポート開放」に一部制限がある(240個問題)

IPv4 over IPv6(v6プラスなど)では、枯渇しているIPv4アドレスを節約するために、「1つのIPアドレスを複数人でシェアする」という仕組みをとっています。

  • 従来(PPPoE)
    一戸建てのように、住所(IPアドレス)と玄関(全ポート)を独占して利用可能
  • 現在(IPoE)
    マンションのように、住所(IPアドレス)は共有で、使える部屋番号(ポート)が割り当てられる

この仕組みにより、ユーザーが自由に使えるポート番号は、例えば「約65,000個中の特定240個のみ」などに制限されます。

しかも、どの番号が割り当てられるかは自動で決まるため、自分で選ぶことはできません。

以下に、IPv4 over IPv6の機能制限で影響がない人・ある人をまとめました。

影響がない人影響がある人
・YouTubeやNetflixを見る
・Webサイトを閲覧する
・LINEやSNSをする
・自宅のパソコンをサーバー公開する
・外出先から自宅のネットワークカメラにアクセスする
・特定のポート番号を指定する古いゲームを遊びたい

この表から分かることは、自分から情報を見に行く「受信(ダウンロード)」がメインの方は、この制限の影響を全く受けないということです。

ポート開放が必要になるのは、外部からのアクセスを自宅に招き入れる「ホスト(サーバー)」の役割を持つ場合だけです。

そのため、動画を見たり検索したりするだけの一般的な使い方であれば、この「240個問題」を心配する必要はありません。

2. 自宅サーバーや一部オンラインゲームへの影響

ポート制限の影響を最も受けやすいのが、特定のオンラインゲームやサーバー運営です。

  • Minecraft(マインクラフト)のサーバー

    自分でワールドを作って友達を招く「サーバー建て」をする場合、通常は「25565」というポート番号を開放する必要があります。

    しかし、IPoE接続ではこの「25565」が自分に割り当てられる確率は非常に低いため、「サーバーを立てたけれど友達が入ってこられない」という事態になります。
  • P2P型の対戦ゲーム

    格闘ゲームや一部の家庭用ゲーム機(Switchのスマブラやスプラトゥーンなど)では、プレイヤー同士が直接通信するP2P方式が使われます。

    ポート制限があると、ゲーム機側の接続判定(NATタイプ)が「厳格(Strict)」や「タイプD」になり、「マッチングしづらい」「部屋に入れない」といった不具合が起きる可能性があります。

どうしてもこれらの機能が必要な場合は、オプション料金を払って「固定IPアドレス」を契約するか、ゲームをする時だけ従来のPPPoE接続に切り替えることで解決可能です。

上級者向け:固定IPなしの回避策
最近では、固定IPやポート開放に頼らずにサーバー公開やマルチプレイを実現する新しい技術も登場しています。

・Cloudflare Tunnel(クラウドフレア トンネル):自宅サーバーを外部公開したい場合に有効です。ポート開放なしで安全にWebサーバーなどを公開できます。

・Tailscale(テイルスケール) / Hamachi(ハマチ):Minecraftなどのマルチプレイに有効です。仮想的なLANネットワークを作ることで、ポート制限のあるIPoE環境でも、まるで同じ家にいるかのように友達同士で接続が可能になります。

技術的な知識が必要な上級者向け対策ですが、これらを活用すれば追加コストなしで解決できる場合があります。

3. 古いVPN方式(L2TP)を利用した在宅勤務

在宅勤務で会社のネットワークに接続する「VPN(仮想プライベートネットワーク)」にも注意が必要です。

現在主流の「SSL-VPN」という方式(Webブラウザでログインするタイプなど)であれば、通常のWeb閲覧と同じなので全く問題ありません。

しかし、セキュリティの厳しい企業や古いシステムを使っている企業で採用されている「L2TP/IPsec」という方式の場合、IPアドレスを共有するIPoE環境からは接続できない(エラーになる)可能性が高いです。

【事前に確認すべきアクション】
テレワークが必須の方は、切り替え前に会社のIT担当部署へ以下の質問をすることをおすすめします。

「自宅のネット回線をIPv4 over IPv6(IPoE方式)に変更しようと思っていますが、VPN接続に影響はありますか?」

もし「影響がある」と言われた場合は、VPN接続時のみ従来のPPPoE接続を使う設定にするなどの対策が必要になります。

IPv6へ切り替えるべき?目的別に解説

結局、自分は変えたほうが良いのでしょうか?

動画やWeb会議が中心なら「迷わず変えるべき」です。サーバー運営など特殊な使い方をする場合のみ、別途対策が必要になります。

ここまでメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、判断に迷われる方もいるかもしれません。

結論としては、インターネットを利用する目的によって、答えは明確に分かれます。ご自身がどちらのタイプに当てはまるか、確認してみてください。

迷わず切り替えるべき人(一般ユーザー・テレワーク)

以下のような使い方をしている方は、デメリットの影響をほぼ受けないため、今すぐIPv6(IPoE)へ切り替えることを強く推奨します。

  • ご家族や複数人で同時にネットを使う方:「リビングで動画、子供部屋でゲーム」のように同時に使っても、速度の余力が大きいため、お互いの通信を邪魔せず快適に使えます 。
  • 動画を楽しみたい方:YouTube(4K)、Netflix、Amazonプライムビデオなど
  • Web会議をする方:Zoom、Teams、Google Meetなど
  • 一般的なゲーマー:Apex、Valorant、PS5など(自分でサーバーを立てない場合)

これらの方々にとって、IPv6への移行は「メリットしかない」と言っても過言ではありません。

ポート制限の影響を受けることなく、混雑する夜間でも「動画が止まる」「ラグで操作が遅れる」といったストレスから解放され、快適な高速通信を享受できます。

対策や検討が必要な人(サーバー運営・特殊用途)

一方で、以下のような「発信側」の使い方がメインの方は、単純に切り替えるだけでは機能が使えなくなるリスクがあります。

  • 自宅サーバー運営者:Minecraftなどのゲームサーバー、Webサーバーを公開している
  • 外部アクセス利用者:外出先から自宅のNASやネットワークカメラを見たい
  • 特殊なVPN利用者:会社指定の古いVPN方式(L2TP/IPsec)を使わなければならない

これらに該当する方は、「IPoE対応の固定IPオプション」を契約するか、または通常のIPoE契約をした上で、必要な通信だけ「PPPoE接続」を併用する(ハイブリッド構成にする)といった対策が必要です。

仕組みを理解せずに切り替えると、「繋がらない」というトラブルの元になるため、ご自身の利用環境を一度見直すことをおすすめします。

3ステップで完了!IPv6 (IPoE) への移行手順と確認方法

切り替えには工事が必要ですか?設定は難しいのでしょうか?

基本的に工事は不要です。お手持ちの「ルーター」と「プロバイダ契約」が対応していれば、ネット上の手続きだけで完了します。

「IPv6にするには、また工事の人が来て壁に穴を開けるの?」と心配される方がいますが、その必要はありません。

フレッツ光や光コラボを利用中であれば、回線設備はそのままに、信号の流し方を変えるだけで移行可能です。

以下の3ステップで、ご自身の環境がすぐに切り替え可能か確認してみましょう。

自分で切り替える場合の手順(現状確認~契約確認)

ポイントは、IPv6対応ルーター用意と、プロバイダがIPv6に対応しているかどうかです。

ステップ1:【現状確認】接続テストサイトで判定する

まずは、今現在、自分が「遅いルート(IPv4)」を使っているのか、すでに「速いルート(IPv6)」を使えているのかを確認します。

これは専用の判定サイトにアクセスするだけで、一発で分かります。以下のリンクをクリックして、テストを行ってみてください。

「IPv4で接続されています」「IPv6アドレスが検出されませんでした」と表示された場合は、まだ遅いPPPoE接続を使っている状態です。

「IPv6で接続されています」と表示された場合は、すでにIPv6環境です。

それでもネットが遅い場合は、「IPv4 over IPv6」が正しく機能していない可能性があります。次のステップへ進みましょう。

ステップ2:【契約確認】プロバイダの採用方式を調べる

ほとんどのプロバイダが、どこか1~2社のVNEを採用しています。それに対応したIPv6ルーターを利用してください。

次に、ご自身が契約しているプロバイダが、「どの種類のIPv4 over IPv6サービス(VNE)」を提供しているかを確認します。ここが最も重要なポイントです。

プロバイダの公式サイトやマイページを見て、以下のどの名称でサービス提供されているかチェックしてください。

  • v6プラス
  • transix(トランジックス)
  • IPv6オプション
  • OCNバーチャルコネクト
  • クロスパス

あわせて、そのオプションが「利用中」になっているか、別途「申し込み」が必要かも確認しておきましょう。

多くのプロバイダでは申し込み手続きが必要で、IPv6を利用するためにプラン変更が必要だったり、月額数百円のオプション料金がかかったりする場合があります。

ステップ3:【ルーター確認】方式に対応しているか調べる

例えば、ルーターが「v6プラス」に対応していても、プロバイダが「クロスパス」を採用している場合、IPv6が利用できません。ルーターかプロバイダ、どちらかを変更しましょう。

最後に、お手持ちのルーターが、ステップ2で判明した方式に対応しているかを確認します。

  • パッケージや本体の確認
    ルーターの箱や背面のラベルに、先ほど確認した名称(例:「v6プラス」や「transix」)のロゴや記載があるか探してください。
  • メーカー公式サイトで確認
    型番(例:WSR-xxxxなど)を検索し、メーカーの仕様ページで対応状況をチェックします。「IPv6対応」という文字だけでなく、「(プロバイダの方式名)対応」と書かれていることが必須です。

古いルーターの場合、「v6プラスには対応しているが、OCNバーチャルコネクトには非対応」といったケースがあるため、必ず方式名まで合わせて確認してください。

NTT側の「フレッツ・v6オプション」について
IPoE接続を利用するには、NTT東西が提供する「フレッツ・v6オプション」の契約も必須となります。

多くのプロバイダでは、上記のサービスを申し込むと自動的にNTT側の手続きも代行してくれますが、念のため申し込み画面で「フレッツ・v6オプションも同時に申し込む」といった記載があるか確認しておくと安心です。

機器選びや設定が不安なら「乗り換え」が確実

プロバイダのコース変更や、ルーターの買い替えなど、手間もコストもかかるのは嫌だという方は、丸ごと乗り換えてしまうのも有効な一手です。

ここまで読んで、「自分のプロバイダの方式がよく分からない」「ルーターが対応しているか自信がない」と感じた方も多いのではないでしょうか。

既存の環境を調べ直して設定変更するのは、専門知識が必要で意外と骨の折れる作業です。

そこでおすすめなのが、「IPv6対応が標準装備された光回線へ乗り換える」という方法です。

実は、今の光回線(フレッツ光)から他社の光コラボへ乗り換える「転用」なら、工事不要で、しかも最新のIPv6対応ルーターをレンタルしてくれるサービスが多く存在します。

これなら、面倒な確認作業を飛ばして、確実に高速なネット環境を手に入れることができます。

【結論】IPv4 over IPv6標準対応の「光コラボ」への転用が最短の解決策

乗り換えとなると、また解約金がかかったり、工事立ち会いが必要だったりして大変ですよね?

いいえ、フレッツ光を利用中なら「転用(てんよう)」という仕組みを使えば、工事不要・解約金なしで、今の回線設備のまま乗り換えが可能です。

「ルーターの対応状況を調べるのが面倒…」
「プロバイダのIDパスワードなんて、どこにやったか覚えていない…」

ここまで解説した確認作業が「難しい」と感じた方にとって、最も確実で手っ取り早い解決策があります。

それは、「IPv4 over IPv6が標準装備された『光コラボ』へ乗り換えてしまう」ことです。

工事不要・設定不要で高速化できるメリット

「光コラボ(光コラボレーション)」とは、ドコモ光やソフトバンク光のように、NTTの回線を借りてサービス提供している事業者のことです。

光コラボとは回線・プロバイダのセット商品。例えるなら、乗車料金を払うだけで有料の高速道路を使って移動できるバス。ポイントは、NTTの回線を複数社が共有して使っているということ。

現在、NTTの「フレッツ光」を使っている方であれば、「転用」という手続きをするだけで、以下のようなメリットが得られます。

  • 工事が一切不要
    今使っているNTTの光ファイバーやコンセントをそのまま使うため、作業員が家に来ることはありません。10日程度で自動的に契約が切り替わります。
  • 設定が不要(つなぐだけ)
    多くの光コラボ事業者が提供する「IPv6対応ルーター」をレンタルすれば、届いたルーターを今の機械につなぐだけで、面倒な設定なしに勝手にIPv6接続がスタートします。

つまり、難しいことを考えずに「契約先を変えるだけ」で、強制的に環境を最新化できるのが最大の魅力です。

フレッツ光の転用方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

フレッツ光の転用はどれを選ぶべき?工事不要で安くなるおすすめ回線と手続き手順を解説

スマホセット割で選ぶおすすめ光回線3選

乗り換え先は使っているスマホのキャリアに合わせて選ぶのが最適です。セット割引でスマホ料金が安くなりますよ。

乗り換え先を選ぶ基準は、現在お使いの「スマートフォンのキャリア」に合わせるのが鉄則です。

毎月1,000円前後の「セット割引」が適用されるため、通信費トータルで見た時の節約効果が非常に大きくなります。

用語解説

スマホセット割とは?
自宅のインターネット回線と、スマートフォンの会社を「同じ系列」でまとめることで受けられるセット割引サービスのことです。

最大の特徴は、ネット料金ではなく「毎月のスマホ代」から割引される点です。

一般的にスマホ1台あたり毎月550円〜1,100円が安くなり、契約者本人だけでなく家族全員(離れて暮らす家族も含む)に適用されます。

そのため、ネット回線単体の安さよりも、このセット割を適用させた方が、家計全体の通信費は圧倒的に安くなります。

まずは、今の「従来のIPv4環境」から、これから紹介する「おすすめ3社(IPv6環境)」に乗り換えることで、スペックや料金待遇がどう変わるのか比較してみましょう。

表:現状(IPv4)とおすすめ3社(IPv6)のスペック比較

比較項目従来のIPv4ドコモ光
(ドコモの方)
ソフトバンク光
(SB/ワイモバの方)
ビッグローブ光
(au/UQの方)
通信速度
(下り実測平均)
遅い
283 Mbps
速い
570 Mbps
速い
512 Mbps
速い
548 Mbps
混雑回避
(IPoE接続)
v6プラス等高速ハイブリッドIPv6オプション
スマホ割引なしあり
(最大1,210円/月)
あり
(最大1,650円/月)
あり
(最大1,100円/月)
ルーター自前で用意無料レンタル
(プロバイダ特典)
レンタル
(光BBユニット)
購入
(実質無料)

※速度データはみんなのネット回線速度 2025年12月時点のIPv6 (IPoE) 平均値を参照

このように、どの回線を選んでも速度スペックは2倍近くの水準へ引き上がります。

その上で、ご自身のスマホに合わせて選ぶのが最もお得な選び方です。

【ドコモユーザーなら】ドコモ光

ドコモユーザーなら、ドコモ光がおすすめです。プロバイダをGMOとくとくBBにすることで、無料でIPv6対応ルーターがレンタルできます。

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ドコモユーザーがセット割(ドコモ光セット割)を使える唯一の回線です。

ドコモ光はプロバイダを自分で選ぶタイプですが、「GMOとくとくBB」など「v6プラス」に対応したプロバイダを選ぶことで、高性能なIPv6対応ルーターを無料でレンタルできます。
  

【ソフトバンク・ワイモバイルユーザーなら】ソフトバンク光

ソフトバンク光はスマホセット割の条件で「オプションパック(月額550円)」の加入が必須ですが、そのパックだけで「IPv6・Wi-Fi・光電話」の3つが利用できます。

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「おうち割 光セット」により、家族全員のソフトバンク・ワイモバイルスマホが割引になります。

高速化の鍵となるのは、オプションパックでレンタルできる「光BBユニット」という専用ルーターです。

これを接続するだけで、面倒な設定なしにIPv6高速ハイブリッド接続(IPv6 IPoE + IPv4)が利用可能になります。

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※1)置くだけWi-FiもしくはモバイルWi-Fiいずれかを、開通工事が完了するまでの期間限定で無料レンタルいただけます。

【au・UQモバイルユーザーなら】ビッグローブ光

au・UQモバイルユーザーには、KDDIの提携会社ビッグローブ光がおすすめです。auひかりには転用できないので、手軽に乗り換えたいならこちらを選びましょう。

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月額料金5,478円4,378円
特典・IPv6対応Wi-Fiルーター実質無料(購入)
・月額料金:3か月無料

KDDIグループの老舗プロバイダだけあり、通信品質とサポートに定評があります。

「auスマートバリュー」や「自宅セット割」に対応しており、申し込みと同時に「IPv6オプション」が標準で適用され、初心者でも迷わず高速通信を始められます。

2025年12月時点の特典では、Wi-Fiルーターを購入することで、半年後にキャッシュバックされるため実質無料で高性能ルーターを手に入れることができます。

ちなみに「auひかり」はフレッツ光の回線設備を利用していないため、「転用」の手続きでは乗り換えできません。

そのため、乗り換えの手軽さを優先して「IPv4 over IPv6」を利用するには、ビッグローブ光のような回線が第一候補となります。

各回線の詳細やキャンペーン情報は、こちらの記事でも比較解説していますので、他の光コラボについても知りたい方はぜひ参考にしてください。

ビッグローブ光

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まとめ

通信速度でストレスを抱えているならIPv6への変更が最適

この記事では、「IPv4とIPv6の違い」と、速度改善の仕組みについて解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

  • 平均速度が約1.5倍に向上
    最新の実測データにおいて、IPv6(IPoE)は従来のIPv4と比較して約1.5倍(平均430Mbps超)の速度が出ています。
  • 仕組みの違い
    混雑した「料金所(網終端装置)」を避けて通るため、利用者が増える夜間や土日でも回線が重くなりません
  • デメリットは限定的
    ポート制限(240個問題)はありますが、動画視聴やWeb会議などの一般的な利用においては全く影響がありません。サーバー公開など特殊な用途以外の方は、安心して切り替えられます。

もし、今お使いのルーターやプロバイダの設定がよく分からない場合は、「IPv6標準対応の光コラボ」へ乗り換えるのが最も確実な近道です。

ネットが遅いストレスは、接続方式を変えるだけで驚くほど簡単に解消できます。ぜひIPv6に切り替えて、快適なインターネットライフを手に入れてください。

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Q&A
IPv6に関するよくある質問

IPv6に変えると月額料金は高くなりますか?
基本的には無料ですが、プロバイダのコース変更が必要なこともあります。

現在の光回線サービスの多くは、IPv6オプションを「初期費用・月額無料」で提供しています。

ただし、数年以上前の古い契約プランのまま利用している場合は、プラン変更(新コースへの移行)が必要になったり、固定IPを利用する場合のみ別途有料オプションとなったりするケースがあるため、プロバイダのマイページで確認しましょう。

今使っているパソコンやスマホはそのまま使えますか?
ここ数年以内に発売された機器ならほぼ全てそのまま使えます。

パソコン(Windows/Mac)やスマートフォン(iPhone/Android)側の設定変更は基本的に不要です。

重要なのは「Wi-FiルーターがIPv4 over IPv6に対応しているか」「プロバイダへの申し込みが完了しているか」の2点だけです。

ルーターさえ対応していれば、そこにつながるスマホやPCは自動的に高速通信を利用できます。

もしIPv6にして不具合が出たら、元のIPv4に戻せますか?
元の方式(PPPoE)に戻すことは可能です。

万が一、「特定のオンラインゲームが繋がらない」「会社のVPNが使えない」といった問題が起きた場合でも、ルーターの設定を変更して一時的にIPv4(PPPoE)接続に戻したり、プロバイダへ連絡してIPoEオプションを解除したりすることができます。

「一度変えたら戻れない」ということはありませんので、まずは気軽に試してみることをおすすめします。

プロバイダを変えたばかりなのに、IPv6が繋がりません。
前のプロバイダの「IPv6契約」がまだ解除されずに残っているため、新しい接続がブロックされている可能性があります。

NTTのシステム上、1つの回線に登録できるIPoE(IPv6)の情報は「1社分だけ」というルールがあります。

プロバイダを解約しても、回線上の「IPoE接続機能」が廃止されるまでには数日〜1週間程度のタイムラグ(待ち時間)が発生します。

その間は、新しいプロバイダがIPv6の信号を流そうとしてもエラーになってしまうのです。

通常は数日待てば自動的に切り替わりますが、急ぎの場合は前のプロバイダに連絡し、「IPoEオプションの廃止」を依頼してください。

また、ルーターの初期化(リセット)で直る場合もあります。

丸山 和輝
記事の監修責任者
丸山 和輝

大学ではスポーツ科学部・競技スポーツ学科を専攻。陸上部に所属。長距離部門の選手として数々の大会に出場し、多くの功績を残すが、箱根駅伝メンバーにはあと1歩及ばず。その悔しさをバネに、個人の成果を重視する INEに新卒入社。電気・ガスなどの商材を扱う内勤営業で経験を積む。入社2年目の11月より通信回線を扱う部署のSmgrに昇格。現在に至る。