光コラボはスマホセット割で選ぶのがおすすめ！格安SIMユーザー向けの回線も紹介

光コラボ選びはスマホキャリアとの組み合わせが最優先

光コラボレーション（光コラボ）を選ぶ際、通信品質の差に過度に神経質になる必要はありません。

なぜなら、全ての事業者がNTT東日本・西日本の「フレッツ光」という共通の設備を借りてサービスを提供しているからです。

物理的なインフラが同一であるため、どの窓口から申し込んでも、根本的な回線スペックに大きな差は生じにくいのが特徴です。

そのため、最も重要視すべきは月々のスマホ代を直接下げられる「スマホセット割」によるコスト削減幅となります。

2025年12月現在の、キャリア別推奨回線は以下の通りです。

スマホキャリア	推奨する光コラボ	セット割引額 （スマホ1回線あたり）
ドコモ	ドコモ光	最大1,210円割引
ソフトバンク	ソフトバンク光	最大1,100円割引
ワイモバイル		最大1,650円割引
au / UQモバイル	ビッグローブ光	最大1,100円割引
ahamo / 格安SIM	ahamo光 GMOとくとくBB光	セット割なし （基本料金が安価）

この表から分かることは、利用しているスマホの種類によって、重視すべきポイントが二極化しているということです。

まず、ドコモ・ソフトバンク・auの大手キャリアユーザーについては、毎月の通信費負担を最小化するために、セット割引を最優先に検討すべき状況にあります。

具体的には、各キャリアの利用者が推奨される光コラボを選ぶことで、スマホ1台につき月額1,100円前後の割引を永続的に受けられます。

次に、ahamoや格安SIMを利用している場合は、セット割引が適用されないため、回線自体の基本料金を抑えることが家計を節約するための鍵となります。

2022年の法改正以降、光回線の解約金上限が月額料金の1ヶ月分程度まで引き下げられたため、より自分に合った回線へ移行する「流動性」はかつてないほど高まっています。

現在のスマホ環境に最適化された回線を選び直すことが、2025年の通信費削減において最も合理的な選択と言えますね。

解約金よりも注意すべき「工事費残債」のリスク

現在の光回線市場において、乗り換え時の出費として最も警戒すべきは「工事費の分割払い残り（残債）」です。

多くの光回線サービスでは、2万円〜4万円ほどの開通工事費を24回や36回といった長期間の分割払いに設定しています。

「工事費実質無料」という特典を受けている場合でも、それは「毎月の分割支払金と同額を月額料金から割り引いている」という仕組みに過ぎません。

そのため、分割払いの途中で解約や乗り換えをすると、その時点で割引が終了し、残った工事費が全額一括で請求されます。

実際に、1年程度（12ヶ月利用）で解約した場合に発生する費用のシミュレーションを確認してみましょう。

請求項目	算出根拠 （36回払いの場合）	支払額（目安）
工事費残債	残り24ヶ月分 （工事費33,000円時）	22,000円
解約金 （違約金）	月額利用料の 1ヶ月分相当	4,000円〜6,000円
合計負担額	工事費残債 ＋ 解約金	26,000円〜28,000円

この表から分かることは、たとえ解約金自体が数千円であっても、利用期間が短いほど「目に見えない負債」が数万円単位で重くのしかかるという事実です。

まず、契約から3年以上経過している方は、工事費の支払いが完了している可能性が高いため、リスクは最小限で済みます。

一方、契約から1〜2年程度の方は、上記の表にある通り2万円を超える高額請求を覚悟しなければなりません。

ただし、この負債をゼロにするための有効な手段があります。

それは、他社の解約費用を「現金キャッシュバック」や 「ポイント還元」で補填してくれる事業者を選ぶことです。

例えばソフトバンク光の「あんしん乗り換えキャンペーン」のように、最大10万円まで他社の違約金や残債を肩代わりしてくれる仕組みを活用すれば、実質的な持ち出しをゼロに抑えて乗り換えが可能です。

目先の解約金に惑わされず、こうした「残債補填」がある回線を選ぶことが、家計にダメージを与えずによりお得な環境へ移行するための鉄則となりますね。

【キャリア別】セット割引で家計を節約できる推奨光コラボ

ドコモ・ソフトバンク・auの主要キャリアを利用している場合、通信費を最小化するための最善策は、スマホのブランドに合わせた「セット割引」が適用される光コラボを選ぶことです。

なぜなら、スマホセット割の真価は「回線1契約」ではなく、紐づく「家族全員のスマホ1台ずつ」に割引が適用されるという点にあるからです。

例えば、家族4人が同じキャリアを使っていれば、毎月最大で4,400円もの割引が家計全体に還元されます。

光回線の基本料金が数百円安いサービスを選ぶよりも、セット割引による還元を受ける方が、トータルの支出を確実に抑えられるのです。

家族構成ごとの月間・年間節約額の目安は以下の通りです。

セット割引の恩恵を受けるべき対象者は「自分だけでなく家族も同キャリアを利用している世帯」であるということです。

単身者の場合でも、年間に換算すると1ヶ月分以上の通信費を浮かせられる計算になります。

そして、4人家族のような複数回線ユーザーであれば、年間5万円以上の固定費削減が可能。これは「回線選び」が家計管理において重要な節約ポイントになるということですね。

このように、光コラボ選びは「回線自体の価格」ではなく、スマホ代を含めた「通信費トータル」で絞り込むことが大切です。

ドコモユーザーは「ドコモ光」が最適な選択

ドコモのスマホユーザーが通信費を最小化したいのであれば、乗り換え先は「ドコモ光」一択となります。

最大の理由は、ドコモのスマホ料金が直接安くなる「ドコモ光セット割」を適用できる光回線が、ドコモ光以外に存在しないからです。

他の光コラボでいくら基本料金が数百円安くなったとしても、スマホ1台につき最大1,210円、家族全員（最大20回線）の割引を捨ててまで契約する経済的なメリットはありません。

また、乗り換えに伴う一時的な費用負担をカバーする特典も非常に強力です。

2025年12月現在、ドコモ光が提供している主な特典内容は以下の通りです。

※プロバイダ：GMOとくとくBB	内容	備考
月額料金	戸建て：5,720円 マンション：4,400円	プロバイダ料込み
契約事務手数料	4,950円	初回のみ発生
開通工事費	実質0円	分割払い分をdポイントで 還元（期間・用途限定）
Wi-Fiルーター	無料レンタル	v6プラス対応 ※GMOとくとくBB限定特典
キャッシュバック	新規・事業者変更：39,000円 転用：33,000円	受取：最短5か月目末日 ※GMOとくとくBB限定特典
他社解約金還元	最大100,000pt	dポイント還元（期間・用途限定） ※ モバイルルーター（ポケットWi-Fi）は対象外

この表から分かることは、ドコモ光をGMOとくとくBB経由で申し込むことで、導入時のコストを最小限に抑えつつ、多額の還元を受けられるということです。

まず、ドコモ以外のスマホユーザーはこの恩恵を受けられませんが、ドコモユーザーであればセット割引とキャッシュバックの両取りが可能になります。

次に、ドコモユーザーであれば、他社を解約する際に発生する高額な違約金や工事費の残債を、最大10万ポイントの「他社解約金補填」で実質的に相殺することが可能です。

その上で、別途進呈される39,000円のキャッシュバックを自由に使えるため、乗り換えによってむしろ家計にプラスが生じる設計となっています。

ドコモ光の最新キャンペーンについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
　　

ソフトバンク・ワイモバイルユーザーには「ソフトバンク光」

ソフトバンクやワイモバイルのスマホを利用しているなら、乗り換え先は「ソフトバンク光」が最善の選択となります。

最大の理由は、スマホ1台あたり最大1,100円（ワイモバイルの現行プランなら最大1,650円）の割引が適用される「おうち割 光セット」の恩恵が非常に大きいからです。

家族にソフトバンク・ワイモバイルユーザーがいれば、それぞれのスマホ代が安くなるため、家計全体の通信費を大幅に抑えることが可能になります。

2025年12月現在、ソフトバンク光を申し込む際の主要な料金体系と乗り換え特典は以下の通りです。

	内容	備考
月額料金	戸建て：5,720円 マンション：4,180円	2年自動更新プラン
契約事務手数料	3,850円	初回のみ発生
開通工事費	実質0円	月額料金からの割引で相殺
Wi-Fiルーター	550円／月	おうち割光セット適用条件 オプションパック利用時
あんしん乗り換え キャンペーン	最大100,000円還元	他社解約金・残債を補填 他社モバイルルーターは上限42,000円

この表から分かることは、ソフトバンク光は「乗り換え時の持ち出し費用をゼロにすること」に特化した回線であるということです。

まず、他社を更新月以外で解約して高額な違約金が発生しても、「あんしん乗り換えキャンペーン」によって最大10万円まで現金で補填されるため、ユーザーが損をすることはありません。

次に、光回線だけでなくWiMAXなどのモバイルルーターの端末残債まで最大4.2万円までカバーしている点は、他社にはないソフトバンク光独自の強力なメリットです。

そして、月額料金についても、集合住宅であれば4,180円と比較的安価に設定されており、スマホセット割を組み合わせることで、実質的なコストパフォーマンスはさらに向上します。

au・UQモバイルユーザーは「ビッグローブ光」で移転リスクを軽減

auやUQモバイルのスマホユーザーにとって、光コラボの乗り換え先として最も有力な候補となるのが「ビッグローブ光」です。

最大の理由は、スマホ1台あたり最大1,100円の割引が受けられる「auスマートバリュー」および「自宅セット割」に対応している点にあります。

さらに、ビッグローブ光独自の強みとして、3年プランを契約すれば「引っ越し先での開通工事費が無料」になる特典があるため、将来的な転居の際も追加費用を心配する必要がありません。

2025年12月現在の、ビッグローブ光（1ギガ・3年プラン）の基本料金と主なキャンペーン内容は以下の通りです。

	内容 （1ギガ・3年プラン）	備考
月額料金	戸建て：5,478円 マンション：4,378円	プロバイダ料込み
契約事務手数料	3,300円	初回のみ発生
開通工事費	実質0円	36回払いの月額割引で相殺
Wi-Fiルーター	550円／月	レンタルの場合 購入プランもあり
キャッシュバック	30,000円	指定クーポン等の利用時
移転工事費	0円（何度でも無料）	3年プラン契約者の限定特典

この表から分かることは、ビッグローブ光は「目先の還元額」だけでなく、「将来の移転コスト」まで含めたトータルコストの低減に非常に長けているということです。

まず、auやUQモバイルのユーザーであれば、月額料金からスマホセット割（最大1,100円/台）を差し引くことで、実質的なネット代を業界最安クラスまで引き下げられます。

次に、乗り換え時に発生する他社の解約費用などは、高額なキャッシュバックを充てることで十分にカバーが可能です。

そして、何より大きな特徴は「移転工事費無料」の存在です。通常、引っ越しの際は新居での工事費（数万円）が発生しますが、ビッグローブ光ならこれが免除されるため、ライフステージの変化に柔軟に対応できる点が大きな魅力ですね。

※「引っ越し時の工事費無料」特典が適用されるのは、3年プランのみです。2年プランにはこの特典がないため、転居の可能性がある方は必ず3年プランを選択するようにしましょう。

ahamo・povo・LINEMO・格安SIMユーザー向けの最適回線

ahamoやpovo、LINEMO、あるいは格安SIM（MVNO）を利用している場合、大手キャリアのような「スマホ1台につき1,100円割引」という強力なセット特典は原則として存在しません。

そのため、これらのユーザーが光回線を選ぶ際の正解は、「割引を期待する」のではなく、「最初から月額料金が安く 設定されている回線」、または「解約金のリスクがない 縛りなし回線」を軸に検討することです。

セット割引に頼らずとも通信費を安く抑えられる代表的な光コラボの月額料金を比較しました。

光コラボ名	戸建て料金	マンション料金	契約期間の縛り
（参考）大手光コラボ	5,720円	4,400円	2年〜3年
ahamo光	4,950円	3,630円	2年（自動更新）
GMOとくとくBB光	4,818円	3,773円	なし
enひかり	4,620円	3,520円	なし

この表から分かることは、大手キャリア向けの光コラボと比較して、これらの回線は月額料金が戸建てで約1,000円、マンションで約800円近く安く設定されているということです。

まず、大手キャリア回線で割引を受けられないユーザーは、このような「格安回線」に乗り換えるだけで、固定費を削減できます。

次に、enひかりやGMOとくとくBB光のように「縛りなし」を選択すれば、将来の引っ越しや他社への乗り換え時に解約金を心配する必要がないという、数字以上のメリットを享受できます。

このように、スマホセット割の恩恵を受けにくい層にとっては、「割引額」よりも「基本料金の低さ」と「契約の柔軟性」を優先することがおすすめです。

ahamoユーザー専用のシンプルプラン「ahamo光」

ahamoを契約している方が光回線を検討する際、最もシンプルで安価な選択肢となるのが「ahamo光」です。

ドコモが提供するサービスでありながら、ahamoユーザー専用に機能を絞り込むことで、光コラボの中でもトップクラスの安さを実現しています。

ドコモ光との最大の違いは、プロバイダが「OCN インターネット」の1社に固定されている点と、2年間の契約期間がある点です。

2025年12月時点の、ahamo光（1ギガ）の主なスペックと特典は以下の通りです。

項目	内容	備考
月額料金	戸建て：4,950円 マンション：3,630円	プロバイダ料込み
契約事務手数料	4,950円	初回のみ発生
開通工事費	実質0円	分割払い分をdポイントで 還元（期間・用途限定）
Wi-Fiルーター	330円／月	ドコモよりレンタル ※OCNバーチャルコネクトに 対応したルーターが必要
dポイント進呈	10,000pt	新規・転用・事業者変更が対象

この表から分かることは、ahamo光は「月々の維持費」を極限まで抑えたいahamoユーザーに最適な設計になっているということです。

まず、月額料金は一般的な光コラボよりも年間で1万円以上安くなるため、セット割引がないahamoのデメリットを十分に補うことができます。

次に、新規工事料が実質0円となるため、現在光回線を引いていない方でも初期費用の持ち出しを気にせず導入可能です。

さらに、10,000円相当のdポイント還元があるため、契約事務手数料などの諸費用を十分に相殺できますね。

ただし、ahamo光は“ahamoユーザー限定”の光コラボであるため、スマホのキャリアをahamoから他社に変更したり、解約したりすると、ahamo光も自動で解約になります。

こういったahamo縛りがあるので、解約時には注意が必要になります。

ahamo光とドコモ光の比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。
　　
　　

縛りなしで自由度が高い「GMOとくとくBB光」

「今の回線を解約すると高額な請求が来る」という悩みを抱えている方に最適なのが「GMOとくとくBB光」です。

最大の特徴は、契約期間の縛りがない「縛りなし」の回線でありながら、他社からの乗り換え費用を強力にバックアップする高額キャッシュバック制度を備えている点にあります。

これにより、現在の回線で発生する「解約金」や「工事費の残債」といった乗り換えの障壁を、実質的な持ち出しなしで解消できます。

2025年12月現在の、GMOとくとくBB光の料金とキャンペーンは以下の通りです。

項目	内容（1ギガプラン）	備考
月額料金	戸建て：4,818円 マンション：3,773円	プロバイダ料込み
契約事務手数料	3,300円	初回のみ発生
開通工事費	実質0円	36ヶ月の継続利用で相殺
Wi-Fiルーター	レンタル無料	3年以降は譲渡
解約違約金	0円	いつ解約しても発生しない
キャッシュバック	5,000円	受取：最短12か月後末日
他社解約金還元	最大60,000円	他社解約金がある場合

この表から分かることは、GMOとくとくBB光は「過去の回線の負債を清算しつつ、将来の解約リスクもゼロにする」という、乗り換えにおける理想的な環境を提供しているということです。

まず、他社を解約する際に数万円の残債が発生していても、最大60,000円の還元があるため、財布を痛めることなくスムーズに移行が完了します。

また、乗り換え後の基本料金そのものが大手キャリア系より月額1,000円近く安いため、月々の固定費削減も同時に達成できる設計になっています。
　　
　　

圧倒的な月額料金の低さを誇る「enひかり」

スマホセット割の恩恵を受けられない層にとって、現状で最も月額料金を安く抑えられる選択肢が「enひかり」です。

最大の特徴は、高額なキャッシュバックや広告宣伝費を極限まで削ることで実現した、圧倒的な基本料金の低さです。

「開通から1年後に申請して数万円もらう」といった複雑な手続きを嫌い、最初から「毎月の引き落とし額」を最小限にしたいという合理的なユーザーに支持されています。

2025年12月現在の、enひかりの料金体系と独自特典は以下の通りです。

項目	内容	備考
月額料金	戸建て：4,620円 マンション：3,520円	業界最安水準
契約事務手数料	3,300円	初回のみ発生
開通工事費	0円 ※キャンペーン適用時	標準工事費が無料
Wi-Fiルーター	330円／月	レンタル
解約金	0円	契約期間の縛りなし
スマホ勝手に割り	毎月110円割引	ahamo/povo/UQ対象

この表から分かることは、enひかりは「一時的な特典」ではなく、「継続的な安さ」と「導入のしやすさ」を両立しているということです。

まず、月額料金は大手キャリア系回線と比較して月額で約1,000円安く設定されており、セット割がない格安SIMユーザーにとって、これだけで年間1万円以上の節約になります。

現在は「標準工事費無料キャンペーン」が適用されるため、初期費用の持ち出しを大幅に減らして利用を開始できます。

そして、ahamo・povo・UQモバイルの利用者であれば、独自の「勝手に割り」によってさらに月額料金を下げられ、マンションなら月々3,410円という破格の維持費が実現します。

これだけの安さを実現しながら、契約期間の縛り（違約金）が一切ないため、将来のライフステージの変化にも柔軟に対応できるのが最大のメリットと言えますね。

初期費用を抑えて光コラボへ乗り換える具体的な手順と注意点

現在の利用環境に合わせた正しい手続き方法を選択することが、コストを抑え、かつスムーズに乗り換えるための鍵となります。

光コラボへの乗り換えには、NTTの設備をそのまま引き継げる「転用」と「事業者変更」という2つの
公的な仕組みが用意されています。

これらを利用することで、高額な新規工事費を払うことなく、今の回線設備のままで契約先だけを切り替えることができます。

手続きの区分と、それぞれの対象となるケースを整理しました。

手続き名	対象となる現在の環境	特徴
転用	NTT東西のフレッツ光 を利用中	・工事不要 ・NTTから承諾番号を取得 ・フレッツ光は自動で解約 ・プロバイダは別途解約要
事業者変更	他社の光コラボレーション を利用中	・工事不要 ・現事業者から承諾番号を取得 ・旧光コラボは自動で解約

この表から分かることは、光コラボへの乗り換えにおいて、「新規契約」が必要になるケースは、極めて限定的であるということです。

auひかりやNURO光、独自の電力系回線などを利用している場合は、光コラボへの「転用・事業者変更」の対象外となるため、回線の撤去や新設工事が必要になります。

一方、現在NTTの回線設備（フレッツ光または光コラボ）を利用している方は、全員が工事不要の手続き対象者となります。

具体的には、フレッツ光ユーザーなら「転用」、すでにドコモ光などの光コラボを使っているなら「事業者変更」という仕組みを使うことで、立ち会い工事なしでのスムーズな切り替えが可能になります。

この手続きであれば、回線の切り替え日に自動でサービスが切り替わるため、インターネットが使えなくなる期間も発生しません。

それでは、それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。

【フレッツ光から光コラボ】「転用」の手続きフロー

フレッツ光から光コラボへ移行する際は、まずNTTから「転用承諾番号」を取得することが最初のステップとなります。

この番号は、現在のフレッツ光の契約情報を、新しい光コラボ事業者に安全に引き継ぐための「管理番号」のような役割を果たします。

番号さえ取得できれば、新たに光回線を引き直す工事は原則として発生せず、ネットが使えない期間もありません。

NTT東日本・西日本の各窓口（WEBまたは電話）で番号を取得するための情報は以下の通りです。

「転用」に必要な情報（開通時の通知等に記載）
・お客さまID・ご契約者名・利用住所・支払方法

転用承諾番号受付窓口

フレッツ光エリア	窓口	備考
NTT東日本	0120-140-202 （9時〜17時）	WEBサイトでも24時間可
NTT西日本	0120-553-104 （9時〜17時）	WEBサイトでも24時間可

転用手続きを開始するためには、お手元に「お客さまID」などの契約情報を用意した上で、お住まいの地域のNTT窓口へ連絡してください。

まず、電話での取得は混み合うことがあるため、手続き時間を短縮したい場合はWEBサイトからの申請をおすすめします。

取得した番号には「15日間」という有効期限があるため、番号を受け取ったら、そのまま乗り換え先の光コラボ事業者へ申し込みを行いましょう。

具体的な流れは、以下の3ステップで完了します。

フレッツ光の設備をそのまま再利用するため、自宅への作業員訪問も原則ありません。

今までと同じケーブルを使って、より安い料金プランやスマホセット割を適用できるのが「転用」の最大の利点ですね。

フレッツ光の「転用」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。

【光コラボから光コラボ】「事業者変更」の手続きフロー

既に光コラボを利用している場合、別の光コラボへ乗り換える手続きは「事業者変更」と呼ばれます。

この制度を利用すれば、NTTのフレッツ光設備を共有したまま、契約先だけをスムーズに変更できます。

物理的な回線工事が不要である一方、金銭面では以下のコストが発生する可能性がある点に注意が必要です。

項目	費用の有無	注意点
旧回線の解約金	約4,000円〜6,000円	更新月以外での解約時に発生
工事費の残り（残債）	数千円〜数万円	完済前に解約する場合に一括請求

乗り換えにおいて「作業コスト」はかからないものの、「契約上の精算コスト」が発生しうるということです。

物理的な配線作業は一切不要なため、工事費が新しく数万円かかる心配はありません。

注意すべきは「解約金」と「工事費残債」です。特に、以前の工事費を分割払いしている途中で乗り換えると、たとえ工事不要の事業者変更であっても、旧事業者から残りの工事費が一括で請求されます。

そのため、事業者を変更する際は、まず現在の契約先から「事業者変更承諾番号」を取得する際に、解約に伴う清算金の総額を確認しておくことが重要です。

番号の有効期限は発行から15日間ですので、清算額に納得できたら、速やかに新しい光コラボ事業者へ申し込みを行いましょう。

事業者変更の差異に適用されるキャンペーンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

光コラボ回線選びの結論は、現在利用しているスマホキャリアに合わせることです。

ドコモユーザーなら「ドコモ光」、ソフトバンク・ワイモバイルなら「ソフトバンク光」、au・UQモバイルなら「ビッグローブ光」を選ぶのが、セット割引により最も通信費を削減できる確実な方法です。

セット割引がないahamoや格安SIMユーザーの場合は、現在の状況に応じて判断します。

違約金などの負債を清算したいなら高額還元の「GMOとくとくBB光」、とにかく毎月の支払いを最安にしたいなら業界最安水準の「enひかり」を選べば間違いありません。

目先の特典だけでなく、トータルの固定費で判断することが、光コラボ回線の後悔しない選び方です。