楽天ひかりの料金を徹底解説｜楽天モバイルとのセットで最安級にする方法

楽天ひかりの料金を2年間の総額で他社と徹底比較

光回線を選ぶとき、多くの方がまず毎月の料金に注目しますよね。

ですが、月額料金だけを見て契約すると、「思ったより費用がかさんでしまった」と感じることも少なくありません。

そうならないためには、契約時の初期費用やキャンペーンの割引まで、すべてを考慮に入れた「2年間の実質的な総支払額」で比較することが、後悔しないための最も大切なポイントになります。

特に楽天ひかりの場合、お客様が楽天モバイルを使っているかどうかで、この「実質的な総支払額」が大きく変わってきます。

まずは、主要な光回線との料金比較表で、楽天ひかりの本当のコストパフォーマンスを見ていきましょう。

主要光回線との料金比較

それでは、楽天ひかりと主要な光回線の料金を「2年間の実質総額」で比較した表をご覧ください。

この表は、月額料金だけでなく、初期費用や工事費、各社が提供しているキャンペーンの価値を全て含めて計算しています。

これを見れば、どの光回線が本当にコストパフォーマンスに優れているのか、一目でわかりますよ。

【戸建てプラン】料金比較表

比較項目	楽天ひかり	ドコモ光 (GMO)	ソフト バンク光	auひかり	ビッグ ローブ光
月額料金	5,280円	5,720円	5,720円	5,610円(1年目) 5,500円(2年目)	5,478円
初期費用	880円	3,300円	3,300円	3,300円	3,300円
工事費	完全無料	実質無料	実質無料	実質無料	実質無料
キャンペーン	26,000円相当	39,000円	17,160円	10,000円相当	39,934円
2年間総コスト	101,600円	101,580円	123,420円	126,620円	94,838円
実質月額料金	4,233円	4,233円	5,143円	5,276円	3,952円

【マンションプラン】料金比較表

比較項目	楽天ひかり	ドコモ光 (GMO)	ソフト バンク光	auひかり	ビッグ ローブ光
月額料金	4,180円	4,400円	4,180円	4,180円	4,378円
初期費用	880円	3,300円	3,300円	3,300円	3,300円
工事費	完全無料	実質無料	実質無料	実質無料	実質無料
キャンペーン	26,000円相当	39,000円	12,540円	10,000円相当	36,634円
2年間総コスト	75,200円	69,900円	89,080円	93,620円	68,372円
実質月額料金	3,133円	2,913円	3,712円	3,901円	2,849円

※2025年9月10日時点の情報です。料金は全て税込です。
※キャンペーン価値の算出元は以下の通りです。
楽天ひかり: 「最強おうちプログラム（24,000pt）」と「初回申込特典（2,000pt）」の合計。
ドコモ光: 代理店「GMOとくとくBB」の現金キャッシュバック額（39,000円）。
ソフトバンク光: 公式サイトで実施されている「3ヶ月月額料金無料キャンペーン」の割引額。
auひかり: 公式サイトのau PAY残高還元額。
ビッグローブ光: 公式サイトの「25,000円キャッシュバック」と「3ヶ月間の月額料金割引」を合計した金額。

表を見ると、2年間の実質料金では、戸建て・マンションともにビッグローブ光の安さが際立っていますね。

また、マンションプランではドコモ光（GMO経由）も僅差で最安クラスです。

楽天ひかりは、この時点では最安値ではありませんが、他社と比較して高すぎるわけではなく、十分に競争力のある価格帯に位置していることが確認できます。

では、この数字の比較を踏まえた上で、最終的にどの光回線を選ぶべきなのか、次の結論で詳しく見ていきましょう。

楽天モバイルユーザーは最安級！それ以外なら他社も有力候補

比較表の結果を踏まえて、どのような方に楽天ひかりがおすすめなのか、結論を解説します。

楽天モバイルユーザーの場合

お客様が楽天モバイルをご利用であれば、楽天ひかりは最も賢い選択肢の一つです。

「最強おうちプログラム」によって毎月1,000ポイントが還元され、そのポイントで楽天モバイルの料金（3GBまでなら968円/月）を支払えば、携帯料金が実質0円になります。

この「携帯料金が無料になる価値」を考慮すると、ご家庭の通信費全体で見たときに、楽天ひかりは他社と比較しても実質最安級と言えるでしょう。

　

楽天モバイルを使っていない場合

逆にお客様が楽天モバイルを利用していない場合、ビッグローブ光やドコモ光（GMOとくとくBB経由）が料金面で有力な候補となります。

比較表の通り、これらのサービスは2年間の実質総額で楽天ひかりよりも安くなるため、純粋な光回線のコストパフォーマンスを重視するなら、これらのサービスを検討するのがおすすめです。

最終的な判断は、お客様が光回線単体の安さをとるか、楽天のサービス全体のメリットをとるか、という視点で決まりますね。

楽天ひかりで発生する全費用

ここからは、楽天ひかりのご利用で実際にどのような費用がかかるのか、月額料金から初期費用、そして万が一の解約費用まで、順番に詳しく見ていきましょう。

「後から知らなかった費用を請求された」ということにならないよう、事前に全体像をしっかり把握しておくことが大切ですよ。

月額基本料金

まずは、毎月支払うことになる楽天ひかりの基本的な料金から確認しましょう。

料金プランは、お住まいの住居タイプに合わせて2つに分かれています。

ファミリープラン （戸建て）	マンションプラン （集合住宅）
5,280円	4,180円

この価格設定は、ドコモ光やソフトバンク光といった他の大手通信キャリアが提供する光回線と、ほぼ同等の水準です。

特別に高くもありませんが、最安値というわけでもありません。

つまり、楽天ひかりは料金だけで選ぶ回線ではありません。キャンペーンやポイント特典を活用して初めて安くなる回線なのですね。

初期費用（事務手数料＋標準工事費）

次に、契約時に一度だけ発生する初期費用について見ていきましょう。

初期費用は「契約事務手数料」と「標準工事費」の2つで構成されています。

契約事務手数料

まず、契約事務手数料は、お客様の契約状況によって金額が変わります。

新規契約	転用・事業者変更
880円	1,980円

特に注目すべきは、新規契約時の事務手数料880円という価格です。

多くの光回線では3,300円が標準なので、これは楽天ひかりの1つのメリットと言えますね。

標準工事費

光回線を自宅に引き込むための工事費は、お住まいの建物の設備状況によって、以下の通り変動します。

工事内容	一括	分割 （24回）
【派遣工事あり】 └ 屋内配線を新設	22,000円	916円/月
【派遣工事あり】 └ 屋内配線を新設しない	11,660円	485円/月
【派遣工事なし】	3,300円	137円/月

ここが最も重要なポイントですが、現在楽天ひかりでは「工事費0円キャンペーン」を実施しているため、上記の標準工事費は基本的に無料になります。

他社でよくある「実質無料」は、工事費を分割で支払い、同額を割り引く仕組みのため、途中で解約すると残債の支払いが必要です。

それに対して、楽天ひかりのキャンペーンは工事費そのものが0円になる「完全無料」なので、万が一途中で解約しても工事費の残債を請求される心配がありません。

これは契約する上で大きな安心材料になりますね。

Wi-Fiルーターは自己負担！おすすめ機種も紹介

楽天ひかりを契約する上で、必ず知っておかなければならない重要な注意点があります。

それは、多くの光回線サービスとは違い、Wi-Fiルーターが無料レンタルされないという点です。

お客様ご自身で、家電量販店やオンラインショップなどで購入する必要があります。

これは、5,000円から20,000円程度の「隠れたコスト」になるため、初期費用の一部として考えておきましょう。

そして、ただ用意すれば良いというわけではありません。

楽天ひかりの高速通信性能を最大限に引き出すためには、「IPv6（IPoE）クロスパス」という通信方式に対応したルーターを選ぶことが不可欠です。

この性能を活かせないと、せっかくの楽天ひかりが遅いと感じる原因になってしまうので、ルーター選びはとても大切です。

ここでは、安心して使えて評判の良い、おすすめの対応ルーターを3つご紹介します。

メーカー・機種名	参考価格	おすすめポイント
TP-Link Archer AX80	15,000円前後	高性能アンテナを搭載。 3階建ての戸建てでも隅々まで 電波が届きやすいパワフルなモデルです。
I-O DATA WN-DAX3600QR	17,000円前後	360°方向に電波が届くよう設計。 安定性に定評があり、接続する機器が多い ご家庭におすすめです。
バッファロー WSR-1800AX4S	12,000円前後	性能と価格のバランスが抜群。 一人暮らしやマンションでの利用に最適な コストパフォーマンスの高い一台です。

初期費用として追加の出費にはなりますが、ここで適切なルーターを選ぶことが、楽天ひかりを快適に使い続けるための最も重要な投資になりますよ。

契約期間と解約時にかかる費用

最後に、万が一解約する場合の費用についても確認しておきましょう。

安心して契約するために、出口の費用を理解しておくことはとても大切です。

契約期間と契約解除料

楽天ひかりの標準的な契約期間は、2年間の自動更新です。

契約更新月（24ヶ月目～26ヶ月目の3ヶ月間）以外で解約すると、契約解除料（違約金）が発生します。

契約解除料の金額は、お住まいのタイプによって異なり、月額基本料金の1ヶ月分相当です。

ファミリープラン （戸建て）	マンションプラン （集合住宅）
5,280円	4,180円

工事費の残債

ここが楽天ひかりの大きなメリットですが、現在の「工事費0円キャンペーン」を利用して契約した場合、解約時に工事費の残債を請求されることはありません。

他社の「実質無料」キャンペーンでは、途中で解約すると数万円の工事費残債を一括で支払う必要があります。

その心配がない楽天ひかりは、解約時のリスクが非常に低い光回線と言えますね。

　

楽天ひかりが「実質的にお得」になる2つの理由

ここからは、楽天ひかりがなぜ「楽天ユーザーにとってお得な光回線」なのか、その核心となる2つの理由を詳しく解説していきます。

楽天ひかりの本当の価値は、月額料金の安さだけではなく、楽天の他のサービスと組み合わせることで生まれる相乗効果にあります。

特にこれからご紹介する2つの特典は、現金での割引やキャッシュバックにも匹敵する、あるいはそれ以上の金銭的メリットをもたらす可能性があります。

楽天のサービスをよく利用するお客様は、ぜひ注目してくださいね。

理由①：楽天モバイルとセットでスマホ代が安くなる「最強おうちプログラム」

楽天ひかりの価値を最も高めるのが、この「最強おうちプログラム」です。

これは、楽天ひかりと楽天モバイルの料金プラン「Rakuten最強プラン」をセットで利用することで、毎月1,000円相当の楽天ポイントが永続的に還元されるという強力な特典です。

このプログラムの最大のメリットは、還元されたポイントを楽天モバイルの月々の支払いに使える点です。

例えば、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、家族割引を適用すると毎月のデータ利用量が3GBまでなら968円で利用できます。

ここに還元された1,000ポイントを充当すると、携帯料金が実質的に0円になりますね。

つまり、ご家庭の通信費全体で考えると、楽天ひかりの月額料金が実質1,000円引きになるのと同等の大きな価値がある、ということです。

理由②：楽天市場の買い物ポイントが常に+2倍！SPUでお得が加速

楽天ひかりを契約するもう一つの大きなメリットが、SPU（スーパーポイントアッププログラム）です。

これは、楽天の様々なサービスを使うことで、楽天市場でのポイント還元率がどんどん上がっていく仕組みですね。

楽天ひかりを契約すると、このSPUの条件を一つ達成したことになり、楽天市場でのお買い物で付与されるポイント倍率が常に+2倍になります。

例えば、毎月50,000円を楽天市場でお買い物する方の場合を考えてみましょう。

楽天ひかりを契約しているだけで、追加で1,000ポイント（50,000円 × 2%）が毎月還元される計算になります。

もちろん、楽天カードや楽天モバイルなど、他のSPU対象サービスと組み合わせることで、ポイント倍率はさらにアップします。

日々の生活費や趣味のお買い物を楽天市場に集約している方ほど、そのお得さを実感できるでしょう。

年間でいくらお得になるかシミュレーション

では、これまでに解説した2つの大きな理由が、実際の家計にどれくらいのインパクトを与えるのか、具体的なモデルケースで計算してみましょう。

①「最強おうちプログラム」によるメリット

まず、楽天ひかりと楽天モバイルをセットで利用しているので、毎月1,000ポイントが還元されます。

年間では、以下の金額相当のメリットになります。

このポイントで、月々968円の携帯料金（家族割引適用、3GBまで）を支払えば、スマホ代は実質無料になりますね。

②「SPU」によるメリット

次に、楽天市場でのお買い物によるポイントアップです。

楽天ひかりを契約していることで、ポイント還元率が常に+2%されます。

年間の合計メリット

最後に、2つの特典を合計してみましょう。

今回設定した前提条件の場合は、年間で合計24,000円相当もの金銭的メリットを受けられることがわかります。

これは、他社の数万円の現金キャッシュバックにも匹敵する大きな価値であり、楽天ユーザーにとっては非常に魅力的ですね。

　

この記事では、楽天ひかりの料金体系から他社との比較、そして真の価値までを徹底的に解説してきました。

結論として、楽天ひかりの料金を正しく評価するには、月額料金だけでなく2年間の実質総額で比較することが重要です。

楽天モバイルを利用していない方にとっては、高額な現金キャッシュバックを提供する他社の方が、総額では安くなる傾向にあります。

しかし、楽天モバイルユーザーであれば、「最強おうちプログラム」と「SPU」の相乗効果によって通信費全体が大きく下がるため、実質最安級の選択肢となります。

さらに、現在のキャンペーンでは工事費が「完全無料」のため、解約時に工事費の残債を請求される心配がない点も大きなメリットです。

ただし、Wi-Fiルーターは自分で用意する必要があるという点は、契約前に必ず覚えておきましょう。

もしお客様が楽天モバイルや楽天市場を頻繁に利用する「楽天経済圏の住人」であるならば、楽天ひかりは料金面で後悔することのない、最も賢い選択肢と言えるでしょう。