ドコモ home5Gの料金は月額4,950円！初期費用・特典・コスパについて詳しく解説

01：home5Gの月額料金

NTTドコモが提供する“home5G”は、スマホのように電波をキャッチしてWi-Fiを飛ばすホームルーターというサービスです。

home5Gの月額料金は“4,950円”。料金プランは他にはなく契約期間にも“縛り”がないのが特徴です。

では、この4,950円という金額は、他社が提供しているホームルーターと比べるとどうなのでしょうか？

ホームルーターの月額料金としては若干安い

ホームルーターを提供しているキャリアはあまり多くはないですが、大手のホームルーターと月額料金の比較をしましたのでご覧ください。

ホームルーター名	月額料金
ドコモ home5G	4,950円
ソフトバンクAir	5,368円
UQ WiMAX	4,950円
auホームルーター5G	5,170円
Rakuten Turbo 5G	4,840円
平均	5,056円

ホームルーターの平均の月額料金は5,056円なので、home5Gは比較的安いと言えます。

また、ドコモが提供しているサービスであるため、ドコモのスマホのセット割引が利用できるので、さらにお得に利用することが可能です。

ドコモhome5Gと他社ホームルーターの通信速度・エリア比較

home5Gはドコモの高品質な5G／4G回線を使っており、全国広範囲で利用可能です。

特にエリアの広さと通信の安定性において、他社と比較して優れたバランスを誇ります。主要他社との比較表をご覧ください。

サービス名	ホームルーター端末 通信速度（下り最大）	エリアの特徴	備考
ドコモ home5G	HR02 最大 4.2Gbps	全国広域 5G／4Gともにエリア充実	建物の構造に左右されにくい安定性
ソフトバンク Air	Airターミナル6 最大 2.７Gbps	都市部中心 地方では速度が不安定なことも	Airターミナルの接続数に注意が必要
WiMAX au ホームルーター 5G	Speed Wi-Fi HOME 5G L13 最大 3.9Gbps	全国対応 一部山間部では弱い	屋内では電波が弱まるケースあり
Rakuten Turbo	Rakuten Turbo 5G 最大 2.1Gbps	都市部を中心に対応。 楽天回線エリア内の利用可	通信の安定性に課題あり 今後の拡充に期待

ドコモhome5Gは、都市部だけでなく地方でも安定して高速通信が可能な点が大きな魅力です。

5G対応エリアは年々拡大しており、基地局の設置数も他社に比べて圧倒的に多いため、地方在住の方や引っ越しが多い方にもおすすめできます。

一方、ソフトバンクAirはエリアによる速度のばらつきが目立つため、特に夜間の混雑時間帯に速度低下するケースが多く報告されています。また、WiMAX は高速ですが、屋内での電波減衰に弱い傾向があります。

通信速度やエリアの安定性を重視する方にとって、home5Gは非常にバランスが取れた選択肢といえるでしょう。

さらに、home 5Gはドコモスマホとのセット割引が適用できるため、詳しく解説していきますね。

ドコモスマホの利用者はセット割引で安く使える

home5Gとドコモスマホをセットで利用することで「home5Gセット割」が適用され、ドコモスマホ1台につき最大1,100円の割引が発生します。

この割引には適用期間の制限がないため、スマホとhome 5Gをセットで利用している限り、永年で割引が適用されます。

さらに、割引はスマホ側の月額料金から適用されるため、結果としてスマホとhome 5Gを合わせたトータルコストを抑えることができます。

ドコモスマホ プラン名	割引額
・eximo／eximo ポイ活 ・irumo（3・6・9GB） ・5Gギガホプレミア／ギガホプレミア ・5Gギガライト／ギガライト（3GB超）	毎月 1,100円割引
・5Gギガライト／ギガライト（1GB超～3GB）	毎月550円割引
・ahamo ・irumo（0.5GB） ・5Gギガライト／ギガライト（1GB以下）	対象外

ただし、割引金額はスマホの契約プランによって異なり、格安プランの“ahamo”や月間のギガ数が少ないプランは対象外です。

このセット割引は、利用しているドコモのスマホ1回線ごとに割引され、離れて暮らす家族も対象になるため、家族でドコモを利用しているのであれば割引額も大きくなるので大変お得です。

home5Gはホームルーターの中では安い方とはいえ、毎月約5,000円の出費は大きいので、このような“home5Gセット割”を利用してお得に使いましょう。
　　

02：home5Gの初期費用

home5Gを利用するために必要な初期費用は「契約事務手数料」と「端末代金」の2つがあります。ただし、これらは“無料”にすることができるのです。

まずは契約事務手数料ですが、この初期費用は申し込みをする窓口によっては“無料”になります。

窓口	契約事務手数料
ドコモオンラインショップ	無料
ドコモショップ 家電量販店 販売代理店	3,850円

契約事務手数料は、ドコモショップなどの店舗で契約する場合は“有料”になるのですが、ドコモの公式オンラインショップ経由で契約する場合は“無料”なのです。

つまり、人の手を介さない方が安く済むという事なので、オンラインショップで申し込みをした方がお得ですね。

続いて、もう一つの初期費用「端末代金」の方も無料にすることができるので解説しますね。

端末代金は実質無料！ただし解約時は注意！

「端末」というのはhome5G専用の“置き型Wi-Fiルーター”のこと。

現在、販売されている主流の機種は「home5G HR02 」といい、この端末価格は73,260円でレンタルもなく完全買取となっています。

ただし「月々サポート」という割引サービスを利用することで“実質無料”にすることができるのです。

月々サポートとは、端末代金の36回の分割払いにして、毎月同額を割引するサービスのこと。

	端末代金
分割払い	2,035円/月×36回（支払総額73,260円）
月々サポート	－2,035円/月×36回（割引総額73,260円）
実質負担額	0円

端末代は分割払いになるので毎月2,035円の請求がプラスされるのですが、月々サポートで2,035円割引されるため支払いはゼロ円というわけです。

この割引を利用することで、通常73,260円もかかるhome5G HR02が“実質無料”で手に入るのです。

一般的に“無料”とはタダになる事ですが、“実質無料”は条件が1つ加わります。

それは、毎月の割引が終了するまで────つまり、36ヵ月間継続して利用し続ければ結果的に無料になるという仕組みなのです。

そのため、途中で解約すると「月々サポート」は終了し、端末の残額を一括で支払うか、分轄払いを継続することになるのです。

例えば、1年間利用して解約した場合…残った24ヵ月×2,035円＝48,840円 が端末代の残債になるということです。

そもそもの端末代がかなり高額なので、あらかじめ長期の利用を想定している人でないと契約すべきではないと言えます。

home5Gは契約期間の縛りはないサービスですが、実質的には3年縛りと考えた方がいいですね。

03：home5Gのキャンペーン・特典

home5Gでは端末実質無料特典のほかに、新規で申し込む人を対象に2つの加入特典を行っています。

① 3か月間実質0円 キャンペーン

実施期間	2025年5月1日 ～ 終了日未定
特典内容	dポイント（期間・用途限定） 15,840ポイントを進呈 ※1
対象者	・「home 5G プラン」を新規契約 ・専用端末「home 5G HR02」を購入 ・利用開始月の2か月後の月末時点で契約継続中 ・契約者がdポイントクラブ会員
ポイント進呈時期	home 5G利用開始月の4か月後の月

※1 2025年7月1日以降の月額料金5,280円（税込）×3か月分相当
※2 法人名義の場合はドコモビジネスメンバーズ会員

この特典は、home 5Gの3か月分の月額料金に相当する“dポイント”がもらえるという内容。

実際の請求額から割引されるわけではないので注意しましょう。

このポイントの有効期限はポイントが付与された月を含めて6ヶ月になっています。

また、ポイントの用途も限定され、主にコンビニ等で利用できる“d払い”やオンラインショップの「dマーケット」で利用することができます。

期限が決まっているので、付与されたら積極的に使い切りましょう。

② キャッシュバック・dポイントバック

home 5Gでは、上記の期間限定キャンペーンとは別に、申し込みの窓口ごとに独自のキャッシュバック・dポイントバックを行っています。

金額は申込みをする窓口によって異なり、ドコモの“dポイント”での還元であったり、家電の値引きであったり様々です。

申し込み窓口	キャッシュバック額
ドコモオンラインショップ	dポイント：15,000pt ※期間・用途限定
ドコモショップ	dポイント：10,000pt ※期間・用途限定
家電量販店	家電値引き：40,000～50,000円
販売代理店（GMOとくとくBB）	Amazonギフトカード：20,000円

とりわけ目を引くのが家電値引きの4～5万円ですが、量販店が指定する対象家電を購入する必要があるため、よっぽど家電の買い替えのタイミングが合わないと利用するのは難しいですね。

そのため、金額的に最もお得になるのは販売代理店の「GMOとくとくBB」からの申し込みになるのです。

代理店のキャンペーンの方が得！ただし…

キャッシュバックの金額で選ぶとhome5Gの販売代理店からの申し込みが一番お得です。

ただし、販売代理店からの申し込みの場合、WEBからの申し込み後に届く“書面での申し込み”を済ませる必要があり、そこから機器の発送になるため利用開始まで約3週間程度の時間がかかるのです。

また、契約事務手数料3,850円が必要なので、キャッシュバック総額は差し引き16,250円分ということ。

一方、ドコモオンラインショップで申し込みをすれば最短3日で機器が届くうえ、15,000円分のdポイント＋契約事務手数料無料なので、代理店と比較すると1,250円しか差がありません。

この期間と金額の差をどう見るかは人によりますが、急いでいるならドコモオンラインショップ、急がないのであれば販売代理店からの申し込みがお得という事ですね。
　　

home5Gと他社ホームルーターのキャンペーン・特典を比較

サービス名	主なキャンペーン内容	スマホセット割
ドコモ home5G GMOとくとくBB	・端末代 実質無料 ・3か月実質0円（15,840円相当） ・20,000円（Amazonギフトカード）	ドコモスマホ
ソフトバンク Air	・端末代 実質無料 ・48か月 418円/月割引（20,064円相当） ・15,000円キャッシュバック	ソフトバンク ワイモバイル
UQ WiMAX	・端末代割引 ・13か月 682円/月割引（8,866円相当）	au UQモバイル
Rakuten Turbo	・端末代 実質無料	楽天モバイル

※2025年5月時点のキャンペーン

このように、home5Gは「実質3か月無料＋ギフトカードプレゼント」というW特典がある点で他社よりもインパクトが強く、特に初期コストを抑えたい方にとって非常に魅力的です。

一方で、ソフトバンク Airは月額割引＋キャッシュバックの組み合わせで、長期契約を前提とする方に向いています。

UQ WiMAXも安定した速度と割引を提供していますが、home5Gのようなギフト系特典はやや控えめ。Rakuten Turboは端末無料ですが、通信の安定性に課題があるという口コミも見られます。

「短期的なお得さ」ならhome5G、「長期割引重視」ならソフトバンクAirといったように、利用スタイルに応じた選択が大切です。

また、各社スマホとセットで利用することでスマホの割引や、ポイントバックが受けられるため利用中のスマホに合わせて選ぶのもおすすめです。

home 5Gの料金に関するリアルな口コミ・評判

ここでは、実際にドコモhome5Gを利用している方のリアルな声をもとに、料金に対する満足度や不満点についての口コミをご紹介します。

ドコモ home 5G導入を検討するうえでの参考にしてみてください。

home5Gは契約期間なし・解約金なしという点も「実質的なコストの安さ」として評価されがちです。短期的な利用や引っ越しが多い方にも向いています。

料金が一律であることは確かに一部エリアではデメリットに感じられることもあります。契約前には自宅が5Gエリア内かどうかを公式サイトでチェックするのが重要ですね。

口コミを総合すると、通信品質とセット割によるトータルコストパフォーマンスには満足している声が多数ある一方で、料金重視派からは物足りなさも指摘されています。

特にスマホがドコモ回線の方にとっては、home5Gとセットにすることで料金メリットが大きくなるため、家族でドコモを使っている場合などは非常におすすめです。

ここまで、ドコモhome5Gの料金に着目して解説してきましたが…

実際のところインターネット回線としての“コスパ”という観点から見ると安くはない回線なのです。その理由をNTTドコモが提供する「ドコモ光」と比較して説明しますね。

home 5Gとドコモ光（光回線）のコスパ比較

コスパとは、インターネット回線の“料金と速度のバランス”のことです。

インターネット回線の速度の数値として「bps」という単位があり、1秒間に何M（メガ）のデータを送受信できるか表しています。

つまり、1Mbpsあたりのコストを算出することでコスパを計算することができるので、以下にhome5Gとドコモが提供する光回線“ドコモ光”のコスパを比較しました。

回線名	月額料金	下り平均速度	コスパ（料金/速度）
ドコモhome5G	4,950円	187Mbps	26.5円/Mbps
ドコモ光 一戸建てタイプ	5,720円	417Mbps	13.7円/Mbps
ドコモ光 集合住宅タイプ	4,400円	465Mbps	9.5円/Mbps

※参照：みんなのネット回線速度

ドコモhome5Gは、月額料金は集合住宅タイプより高く、一戸建てタイプより安いという位置付けですが、下りの平均速度が遅いためコスパは最も悪いのです。

つまり、home5Gは工事不要で手軽にWi-Fi環境が利用できるという点では優れていますが、通信速度は物理的な光ケーブルを利用した光回線にはかなわないためコスパは悪くなってしまうのです。

home5Gの通信速度については下記の関連記事で詳しく解説しているため説明は省きますが…少しでもコスパの良いインターネット回線を利用したいのであれば、光回線を導入することをおすすめします。

ドコモ home5Gはキャンペーンが充実しているため、ホームルーターとしては比較的安く利用できるサービスです。

ただし、専用端末「home5G HR02 」を無料にするため36回の割賦契約をしなければいけないのは“実質的な縛り”になるので注意が必要です。

というのは、home5Gは利用する地域の電波状況によって通信速度にばらつきがあり、実際に使ってみて速度が出ない場合であっても3年間は使わなければいけない…といったことも想定されるからです。

とはいえ、home 5Gで利用できる「5G回線」の提供エリアはホームルーターの中では最も広いので、エリアマップから自宅の電波状況の確認をしてから利用するのがおすすめです。