eo光の速度は795Mbps！ただし速いのはホーム・メゾンタイプだけ！マンションタイプには注意！

eo光は平均“795Mbps”の爆速回線

eo光は関西限定で利用できるインターネットサービスで、通信速度に関しては定評がある光回線なのですが、実際にはどのくらいの速度が出るのでしょうか？

実際にeo光を利用している人の速度測定結果が以下です。下り（ダウンロード）・上り（アップロード）ごとの平均速度をご覧ください。

下り速度・上り速度とは？

インターネットはデータを送受信することで通信をしています。つまり、検索など情報をリクエスト（送信）することで、その答えである検索結果が表示される（受信する）のです。

その送受信の速度が遅いとどんな悪影響があるのかというと…

例えば、送信の時の上り速度（アップロード速度）が遅いと、LINEで撮影して送った動画がなかなか送信完了にならないということが起こります。

また、受信時の下り速度（ダウンロード速度）が遅いと、WEBサイトが重くてなかなか表示されない───要するにWEBサイトのデータ容量を受信するのに時間がかかる───といった事が起きるのです。

	下り（ダウンロード）	上り（アップロード）
eo光 平均速度	795Mbps	786Mbps

※参照：みんなのネット回線速度

インターネットの速度は、1秒間にどれだけの量のデータを送受信できるかを表す「bps」という単位が使われるのですが、eo光は、下りも上りも1秒間に平均で約800Mのデータを送受信できるということ。

では、この速度が速いのかどうかというと…ハッキリ言って爆速です。

とはいえ、eo光だけの平均速度を見ても比較対象がないため、それがどれだけ速いのか判断はできませんよね。なので、他社回線と平均速度の比較をしてみますが…eo光は他社回線と比べても圧倒的に速いのです。

eo光は独自回線だから他社と比較しても高速

なぜeo光がそこまで高速なのかというと…eo光は親会社の関西電力が整備した「独自回線」を使ったサービスだからです。

独自回線と言うのは、eo光のユーザーだけに限られた専用線のようなもの。NTTの光回線のように多くの事業者が同時に利用していないため、インターネットの混雑が少ないから高速通信ができるのです。

ただし、独自回線を使ったサービスはeo光だけではないので、以下に代表的な“独自回線”のサービスと“NTT回線”のサービスの両方の平均速度を比較しました。

回線	サービス名	下り平均速度	上り平均速度
独自回線	eo光	795Mbps	786Mbps
独自回線	NURO光	645Mbps	636Mbps
独自回線	auひかり	524Mbps	550Mbps
NTT回線	ソフトバンク光	302Mbps	353Mbps
NTT回線	ドコモ光	271Mbps	306Mbps
NTT回線	フレッツ光	251Mbps	261Mbps

このようにNTT回線の方はどこも300Mbps前後の速度になっているのですが、独自回線は各社ともにNTT回線よりも速く、その中でもeo光は最速なのがわかりますね。

独自回線とはいっても、NURO光やauひかりはNTTが整備した予備の光回線を借りているサービスであるため、利用者が多い地域への設備増強に時間がかかるのです。

また、auひかりの一部地域では自社回線を用いているものの、ユーザー数が多いため平均速度はeo光より劣ってしまうのです。

そういった理由から、提供エリア内の光回線を自社で管理しているeo光は、ユーザー数が多い地域への設備増強がスムーズにできるため比較的速度が速いのですね。

eo光は関西エリアでは圧倒的な速度を誇る光回線ですが、実は住居のタイプ（一戸建て・集合住宅）によって平均の速度が異なるのです。

eo光の通信速度は住居タイプによって異なる

一般的にインターネット回線は、一戸建てと集合住宅とで料金プランや通信速度が分かれていて、eo光においてもそれは同じです。

ただし、eo光は一戸建てと集合住宅の平均速度の違いが大きいので以下の表をご覧ください。

住居タイプ	下り平均速度	上り平均速度
一戸建て	845Mbps	829Mbps
集合住宅	427Mbps	458Mbps

このように、一戸建ての平均速度は約800Mbpsに対し、集合住宅では半分の400Mbps程度です。

なぜここまで通信速度に差が出るのかというと、一戸建て・集合住宅それぞれで利用できる最大速度のコースに違いがあるからです。

その点に関して一戸建て・集合住宅、順番に解説していきます。

一戸建て向けホームタイプの通信速度

eo光のホームタイプは、インターネットの最大速度が異なる3つのコースから選んで契約することができますが、速度順に月額料金も高くなります。

速度コース	最大速度	月額料金※
1ギガコース	1Gbps	5,448円
5ギガコース	5Gbps	5,960円
10ギガコース	10Gbps	6,530円

※「即割」適用時の月額料金

この「最大速度」とは何かというと、理論上で出すことができる最大の速度、つまり回線のスペックのことです。

最大速度が高いコースほど実際の速度も速いのですが、ホームタイプの平均速度800Mbpsというのはこの3つのコースの計測結果がごっちゃになっているため、平均速度も高くなっているのです。

では、どのコースを選ぶのがおすすめなのか解説しますね。

＜関連記事＞
eo光の料金は5,448円！ただし1年間はお得に利用可能｜マンションタイプの月額も詳しく解説

一般的な用途で利用するなら1ギガコースがおすすめ

インターネットには、用途に応じて必要な通信速度の目安があります。それが以下の表ですが、概ね100Mbps程度の速度が出ていればどんな用途でも問題なく利用が可能です。

用途	下り速度目安	上り速度目安
SNS・メール	1Mbps	1～3Mbps
WEB閲覧	1～10Mbps	1～10Mbps
動画視聴	3～30Mbps	1Mbps
WEB会議	10～30Mbps	10～30Mbps
オンラインゲーム	30～100Mbps	30Mbps 以上

ただし、上記の目安速度は一人でインターネットを使っている時の目安。

家族などで、インターネットを同時に利用する人が多い場合は、100Mbps程度の速度だと一人当たりの速度が落ち、ネットが重くなりやすくなるのです。

では、eo光のホームタイプ1ギガコースの実際の速度はどのくらいなのでしょうか？Xの投稿を参考にしましたのでご覧ください。

eo光1ギガ( ´ ▽ ` )調子いいから乗り換えできない#eo光 pic.twitter.com/BRKmETLWwY

— かじまっくチャンネル (@kajimack_ch) October 11, 2023

eo光の1ギガコースこんなもん🤔

あんま値段かわらんし5ギガに変更しよか🙄 pic.twitter.com/6B7Oskw7Nc

— Mocksone!!  (ﾓ ｸ ｿ ﾝ) (@Hikalmoksones) April 28, 2023

eo光回線、5ギガにプラン変更し
今日開通!(^^)!
左が元の1ギガプラン、右が5ギガプラン
まだ、LANカードも替えてないし、ルーターも対応品じゃ無いのにこの数値
時間帯のせいなのか、さっき測ったら250Mbpsがやっと😩
やっぱり全て替えないと・・・#eo光 pic.twitter.com/IMfkJv2qx8

— 翔！(まきのっち！） (@shonen_tai) July 4, 2020

どの方も100Mbps以上は十分に超えているため、インターネットの一般的な用途だけでなく、複数人の同時利用であってもストレスなく利用できると言えます。

つまり、eo光は独自回線を使っているため、1ギガコースであっても速度が出やすいのです。

そのため、オンラインゲームのガチ勢の人や、大容量の動画ファイル等を頻繁に扱うような、速度を重視する用途で使っている人以外は1ギガコースで十分なのです。

5ギガ・10ギガコースを使うなら端末側の準備が必要
現在、一般的に出回っているPCやLANケーブルのほとんどは最大1ギガ対応のモノが多いです。
5ギガ・10ギガの速度を最大限に活かすには、PCのLANカードを10ギガ対応に変更し、LANケーブルも10ギガ対応のものに変更する必要があります。

集合住宅向けメゾンタイプ・マンションタイプの通信速度

集合住宅向けのeo光は提供タイプが大きく分けて2つあり、何が違うのかというと、光回線の提供方式が異なるのです。

eo光 集合住宅向けタイプ	速度コース	提供方式
メゾンタイプ	1ギガ・5ギガ・10ギガコース	1部屋に対して1本の 光回線を配線
マンションタイプ	100メガコース or 1ギガコース	1本の光回線を分岐させて 各部屋まで配線

メゾンタイプは、1部屋に対して1本の光回線を引き込みます。これは一戸建て向きの“ホームタイプ”と同じ方式なので選べるコースも1・5・10ギガなのですね。

マンションタイプは、建物に設置された“eo光の設備”まで1本の光回線を引き込み、そこから分岐させて各部屋まで配線するのです。

つまりマンションタイプは、光回線を居住者でシェアしているタイプということですが、建物によって利用できる速度コースが異なり自由に選ぶことができないのです。

マンションタイプは提供方式によって速度が異なる

eo光のマンションタイプは、マンションに設置されている“eo光の設備”から各部屋まで何のケーブルを使うかによって速度コースが異なるのです。

ケーブルの種類は3種類あり、対応している速度コースは以下です。

提供方式	配線	速度コース
VDSL方式	電話回線	100メガコース
イーサネット方式	LANケーブル	100メガ・1ギガコース
光配線方式	光回線	100メガ・1ギガコース（選択可）

この中で、1ギガコースに対応しているのはイーサネット方式と光配線方式ですが、実際にはeo光のマンションタイプはVDSL方式やイーサネット方式（100メガコース）が多いのです。

100メガコースは最大速度が100Mbpsなので、集合住宅の平均速度のような400Mbpsは絶対に出ないということ。つまり、集合住宅においては、メゾンタイプとマンションタイプの1ギガコースが平均速度を引き上げているのですね。

光配線方式以外のこれらのコースは、すでに設置されている“eo光設備”によって決められている（AマンションはVDSLの100メガ・Bマンションはイーサ100メガとったように決められている）ため、自由に選ぶことができないのです。

100メガコースといっても、VDSL方式とイーサネット方式では、通信速度の安定性が違います。

VDSL方式は電話回線を使用しているため、電波干渉に弱く、同時に利用している人が多い場合に速度が落ちやすいというデメリットがあります。

一方、イーサネット方式はLANケーブルを使って配線しているので、電話回線よりも速度も落ちにくく安定性は高いものの最大速度が100Mのコースが多いのです。

では、住んでいるマンションがVDSL方式だった場合は「遅くて使い物にならない…」のかというと、そうでもないのです。Xの投稿を紹介させていただくと…

eo光の古いルーターから新しいのに変えてもらった。
電話とか分岐してるやつ

ネットのスピードが 30M相当から90Mまで 3倍になった

まじか！
古いモデムレンタルとかしてる人は交換したら快適

VDSLの限界値までいける pic.twitter.com/LNkfjPUF8U

— oiwa (@oiwa) April 13, 2023

うちの光はeo光なんだけど最後がメタル線使用のVDSL方式なんよね～～
100Mbpsが理論値最高速度でリミット(T_T)
でもpingが20ms以下で小さいからなんも困らん pic.twitter.com/KxbK4ue8U2

— ゆり兄🌸株・FX🔥 (@FX_longer) October 25, 2023

このように、VDSL方式であっても最大速度の100Mbps近い速度を出すことも可能です。

とはいえ、通信速度は利用者それぞれの環境（PCやルーターのスペックや、建物内で同時に利用している人数など）によって大きく異なるので、この事例はかなり良いケースと言えますね。

そのため、住んでいるマンションが100メガコースの建物であれば、eo光以外の他社回線であっても1ギガ以上のプランを利用するのがおすすめです。

結論：快適に利用するためには1ギガ以上がおすすめ

最大100メガの回線で速度が出ていたとしても、家族で同時に利用したり、テレビでネット動画を見ながらオンラインゲームをしたりする時など、どうしても速度不足になりがちです。

著者も経験があるのですが、下り150Mbpsほどの速度が出ていても子供がオンラインゲームで盛り上がっている時はスマホのネットが重くなる…といったことが起きてしまうのですね。

そもそも、最大100メガは一昔前の技術。当時はなかったWEB会議やオンライン授業、多人数同時参加のオンラインゲームなど、現代のインターネットの用途は大きく進歩しているのです。

最大100メガの回線は、WEB閲覧や動画視聴など速度を必要としない用途はこなせるものの、将来的には追いつかなくなるのは明白です。

そのため、eo光であっても1ギガコース以上がおすすめで、もし100メガしか利用できないマンションであればeo光以外の回線に目を向けるのが最適なのですね。

eo光が利用できない場合のおすすめ回線

以下に関西エリアで利用できる、速度を重視したおすすめ回線をまとめました。

一戸建て向け	マンション向け
・NURO光 2ギガ ・ソフトバンク光10ギガ ・ドコモ光10ギガ ・ビッグローブ光10ギガ	・ソフトバンク光 1ギガ・10ギガ ・ドコモ光 1ギガ・10ギガ ・ビッグローブ光 1ギガ・10ギガ

一戸建てであれば、eo光のホームタイプが料金的にもコスパが良いのですが、地域によってはエリア外であることから、NURO光の2ギガ回線や、NTTの光コラボ回線であるソフトバンク光10ギガ回線などがおすすめです。

光コラボとは？

光コラボとは、ソフトバンクやドコモのようなケータイ事業者やプロバイダが、NTTのフレッツ光回線を借り受け独自のインターネットサービスとして提供している光回線のことです。

通信速度はフレッツ光回線であるため、フレッツ光と同等レベルですが、料金体系は各社独自の特徴（スマホのセット割引など）を活かして設定されているためフレッツ光より安価です。

また、フレッツ光の10ギガ回線「フレッツ光クロス」を利用した光コラボもサービス提供が始まっているので、圧倒的な通信速度を求める人にはおすすめです。

集合住宅では、利用できる光回線は限られているため選択肢は多くありません。実際にはNTTの光コラボやケーブルテレビのインターネット、工事不要のホームルーターなどが候補に当たります。

その中では、光コラボが速度的には安定しており、10ギガ回線も建物によっては利用できるため速度を重視するならおすすめですね。

もし、ご自宅の地域やマンションで他にどんな回線が利用できるか知りたい場合は、お気軽に当社までお問い合わせください。

まとめ

eo光が速いのはホームタイプとメゾンタイプのみ。
マンションタイプは提供方式次第！

一般家庭向けの光回線として、eo光はトップクラスの速度を誇ります。そのため、関西では非常に人気がある光回線ですが、速度が速いのはホームタープとメゾンタイプだけです。

マンションタイプは、最大速度が100メガのVDSL方式・イーサネット方式しか利用ができないマンションが多いので、速度を重視して回線を選びたいという人は他社回線に目を向けるのがおすすめです。

ただし、運よくお住いのマンションが、光回線方式やイーサネット方式の1ギガコースであれば、ホームやメゾンタイプには及ばないものの快適に利用することができるので是非お試しください。