フレッツ光のマンションタイプは設備が整っていれば利用可能！ただしおすすめはできない

フレッツ光はほとんどのマンションで利用可能

マンションタイプとは、1本の光回線をマンションの住人でシェアして利用するサービスで、光回線を分岐させる設備が整っていることが利用の条件になります。

つまり、その設備がないマンションでは、マンションタイプは利用できないという事ですね。

ただし、フレッツ光の設備は日本全国のほとんどのマンションに導入されているので、マンション側で別の回線を整備していてフレッツ光を入れていない場合や、少数世帯のアパート以外なら利用可能です。

フレッツ光は運営会社が「NTT東日本」と「NTT西日本」に分かれているので、お住まいの地域のNTTの公式WEBサイトでマンションタイプが利用できるか確認できます。

エリア検索から郵便番号・住所を入力してお住いのマンション名が出てくれば、マンションタイプが利用できる建物という事です。

フレッツ光は他回線に比べて料金が割高

どのくらい高いの？というと…

フレッツ光は建物ごとに料金プランが違うのですが、一般的な他社回線より年間¥10,000くらい高くなる場合があります。

おおよそどのくらいの金額なのか知りたいとは思いますので、フレッツ光の代表的なタイプであるNTT東日本「ギガラインタイプ」と「他社の光回線」を比較してみますね。

光回線	月額料金
フレッツ光　プラン２	¥4,235
フレッツ光　プラン1	¥4,675
フレッツ光　プランミニ	¥5,060
ソフトバンク光	¥4,180
ドコモ光	¥4,400

※フレッツ光マンション・ギガラインタイプ：プロバイダー「OCN withフレッツ」の場合

このように、フレッツ光の「プラン2」であれば最も安いため、ソフトバンク光と比べると¥55高くなり、「プランミニ」の場合であれば¥880も高くなってしまいます。

つまり、プランミニの場合は年間で¥10,560も他社より高くなるのです。

フレッツ光の料金プランは、マンションの世帯数で「プラン2・プラン1・ミニ」と料金が異なり、世帯数が大きいマンションほど安いプランの対象になるのです。

それはなぜかというと、マンションタイプは1本の回線をシェアしていると言いましたが、料金についてもシェアしている…つまり契約する見込み数の多い大型マンションの方が一人当たりの料金が安くて済むという事です。

マンションによって対応しているプランが違うので、およその世帯数でわけると以下のようになります。

プラン	世帯数
プラン2	20世帯以上
プラン1	8世帯～20世帯
ミニ	4世帯～8世帯

ミニが導入されているような小型のマンションの場合は、大型マンションのように加入者が何十名も集まらないため、一人当たりの料金が高く設定されているという事ですね。

こういった、料金の取り決めがあるため、フレッツ光の月額料金はマンションごとの料金プランによって幅ができてしまうのです。

他にも、フレッツ光はインターネットを利用するうえで必要不可欠である“プロバイダー”との契約が別途必要になるため、割高になるのです。

フレッツ光はプロバイダー料金が別途かかる

簡単に説明すると、フレッツ光を“水道管”に例えるなら、プロバイダーは“水道局”のようなもの。

ご自宅に水道管がつながっていても、水を供給してくれるのは水道局ですよね。

つまり、フレッツ光では、プロバイダーと契約していないとインターネットができないという事です。

また、プロバイダーもフレッツ光と同様に月額料金がかかるのです。

昨今のほとんどの光回線は、回線とプロバイダーが一体型になっており、プロバイダー料金は月額料金に込みになっています。

そのため、回線の契約とは別に、プロバイダー契約をする必要がなく手間が省けるのですね。

プロバイダーの料金は各社で異なり、安いところは通信速度が遅く、高いと速くて安定性が高いという感じですね。

ちなみに上記のフレッツ光の料金表では「OCN withフレッツ」という一般的なプロバイダーで、月額¥990（ミニの場合¥715）です。

あまり安いプロバイダーを使うと、安かろう悪かろうで快適なインターネットができない可能性があるので月額¥1,000前後のプロバイダーが妥当ですね。　

また、プロバイダーとフレッツ光とは別の契約になるので、インターネットに不具合が起きた時の問い合わせ先も2か所、引越しの時の連絡も2か所、解約する時も2か所に連絡する必要があるので、手間が倍に増えるのです。

昨今の光回線では、回線とプロバイダーが一体型になっていることが多いのですが、フレッツ光の場合は、別途契約が必要なので月額料金もかかり、トラブル時や手続き関係の手間が増えるのです。

フレッツ光は初期工事費用が有料

フレッツ光のマンションタイプの初期工事費用は、現在は有料になっており、金額は以下です。

	工事費	分割払い
NTT東日本 フレッツ光	¥22,000	初回¥3,300 2回目以降¥779/月×23回＋最終月¥783
NTT西日本 フレッツ光	¥22,000	初回¥3,300 2回目以降¥813/月×22回＋最終月¥814

NTT東西ともに工事の金額は変わりませんが、分割払いの場合は上記の金額が約2年間、月額料金に上乗せされるため実際の支払額は高く感じてしまいますね。

ただし、上記は一般的な工事の場合の費用で、人によっては工事内容が違うため金額も異なります。

というのは、すでにフレッツ光の回線が部屋まで引き込まれている場合です。

無派遣工事なら安いが期待はできない

無派遣工事とは、工事業者を派遣しない工事のことで、NTTの局側の工事だけで済む工事のこと。

賃貸マンションなど、以前住んでいた人がフレッツ光を使っていて、その回線を流用して使用できる場合にのみ「無派遣工事」となり、¥2,200の支払いで済むのです。

無派遣工事ができるかどうかというのは、基本的にNTTがその部屋での工事履歴等を確認して判断するので事前にはわかりません。

部屋の中の壁面に電話回線のジャックがあると思いますが、その隣に「光」と書かれた「光コンセント」がついている場合があります。

この光コンセントがある場合、すでに光回線を引いたという可能性はありますが、実際にそれがNTTの回線かわかりませんし、中身は断線していたり、空っぽになっていたりすることもあるのです。

そのため、確定的なことは申し込み後にしかわからないので、フレッツ光を利用するには通常工事費の¥16,500はかかるものと考えておいた方がいいですね。

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フレッツ光はおすすめできない回線

ここまで、フレッツ光がおすすめできない理由を解説してきましたので、簡単にまとめると…

＜フレッツ光がおすすめできない理由＞

このように3つの理由からフレッツ光はおすすめできません。ただし、フレッツ光の回線を使った「光コラボ」なら話は別です。

なぜなら、現在はフレッツ光に代わって「光コラボ」がお得な回線として先頭に立っているからです。

フレッツ光回線を利用するなら光コラボが最適

光コラボはドコモやソフトバンクのような携帯電話の事業者や、プロバイダーがフレッツ光回線を借りて、自社サービスと一体化させたうえで提供している光回線です。

つまり、大元の光回線はフレッツ光なので、フレッツ光が利用できるマンションであれば、どこでも利用ができるのが特長です。

また、フレッツ光のおすすめしない3つのポイントをすべて解決できるのも光コラボの優秀なところなのです。

＜光コラボをおすすめする理由＞

フレッツ光と違って、光コラボが特別に優れているところは“スマホのセット割引”があることです。

利用しているスマホに対応した光コラボ回線をセットで利用することで、スマホ1台につき最大¥1,100の割引が受けられます。

スマホキャリア	セット割引対象 光コラボ
ドコモ	ドコモ光
ソフトバンク ワイモバイル	ソフトバンク光
au UQ mobile	ビッグローブ光

利用しているスマホ1台ごとに割引されるので、家族で同じキャリアを利用している場合は、割引額も大きくなるので非常にメリットがある特典なのです。

といったわけで、フレッツ光のマンションタイプの利用を検討しているのであれば、よりお得な光コラボをスマホのキャリアに合わせて選ぶのが最適ですね。

＜関連記事＞
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まとめ

フレッツ光が利用できるマンションであれば、最適な光コラボを選ぶのが賢い選択

何度も言いますが、フレッツ光はおすすめできない回線です。

その理由は…

NTT自体がフレッツ光の個人向け回線に力を入れていないという背景があります。

そのため、以前は無料だった工事費が有料になったり、豊富にあった割引サービスが終了したりしているのです。

その代わり、NTTとしては意図的に個人のユーザー層を、フレッツ光回線を使った「光コラボ」の方に集中するようにしているのです。

光コラボ各社はそれに応えるように競いあって、工事費を無料にしたり、スマホのセット割をしたり、キャッシュバックのような加入特典を付けたりしているのですね。

結局のところ、光コラボとは言っても“ガワ”だけの違いであって、本質的には「フレッツ光＋プロバイダー」という図式は変わらないのです。

結論、フレッツ光を使うくらいなら、自分にとってよりお得な“ガワ”を持った光コラボを選んで利用することが一番賢い選択ですね。