2024.02.05(更新:2025.10.29)

J:COMのWi-Fiが切れて困っている人必見!つながらない原因と対処法を解説

速度
記事の監修責任者
丸山 和輝

いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。

J:COMを使っていてWi-Fiがつながらない」「通信がよく切れる」という不満を持っている方は多いのではないでしょうか。

それもそのはずで、J:COMは回線サービスの中でも通信が不安定なサービスなのです。

なぜ不安定なのかと言うと、それは通信方式に問題があるからです。

この記事を読めば、J:COMの回線にはどういった問題があって、どうすれば改善できるのかご理解頂けると思います。

J:COM回線でお悩みの方は、ぜひ最後までご一読ください。

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通信トラブルの大半は“同軸ケーブル”を使った「J:COM NET」

J:COMのWi-Fiが切れるんだけどなんで?

通信に使用している同軸ケーブルに問題があるからです。

前提として、J:COMは以下の4つの回線サービスを提供しています。

  • J:COM NET(同軸ケーブル)
  • J:COM NET光(光回線)
  • J:COM NET光 on auひかり(光回線)
  • J:COM NET光(N)(光回線)

この中で、問題となる“同軸ケーブル”を使用した回線サービスは「J:COM NET」だけです。

同軸ケーブルとは、テレビとアンテナをつなぐために用いられるケーブルです。

J:COMは元々ケーブルテレビを提供する事業者ということもあり、この同軸ケーブルをインターネット回線にも使用しています。

ただし、同軸ケーブルは現在インターネット回線の主流となっている光ファイバーと比較すると、周囲の電波や振動の影響を受けやすく、通信が不安定になりやすいのです。

J:COM NETは、この同軸ケーブルと光ファイバー両方を使用した“FTTN”方式を、一方で一般的な光回線サービスは、光ファイバーのみを使用した“FTTH”方式を採用しています。

FTTN方式とFTTH方式って何?

自宅につなぐインターネットの配線方式です。

FTTN(Fiber To The Node)方式とは、J:COMの基地局から電柱の近くにある“ノード”と呼ばれる電波の変換機までを光ファイバー、そのノードから自宅までを同軸ケーブルでつなぐ配線方式です。

対してFTTH方式(Fiber To The Home)とは、J:COMの基地局から自宅まで全てを光ファイバーでつなぐ配線方式です。

通信方式構成特徴
FTTN(J:COM)基地局〜途中(ノード)までは光ファイバー、
ノード〜自宅は同軸ケーブル
一部が同軸のため
信号減衰・速度低下が起こりやすい
FTTH(光回線)基地局〜自宅すべて光ファイバー信号劣化が少なく、
常に安定した高速通信が可能

FTTNは途中で“細くなるパイプ”のような構造のため、通信が詰まりやすく、夜間などの混雑時に速度が低下しやすいという特徴があります。

対してFTTHは終端まで光でつながっているため、安定性・速度ともに高い品質が得られます。

また、同軸ケーブルで自宅までをつなぐFTTN方式は、通信速度の面で、下り(ダウンロード)よりも上り(アップロード)が特に安定せず遅いと言われています。

用語解説

上り(アップロード)と下り(ダウンロード)とは?
通信の方向のこと。
「上り」はメール送信や動画の投稿などデータを送る際の通信のこと。
「下り」はメール受信やWebサイトの閲覧や動画の視聴などデータを受信する際の通信のこと。
オンラインゲームやWeb会議などは、上り・下り速度の両方必要となる用途です。

同軸ケーブルの劣化による通信トラブルの仕組み

なぜ同軸ケーブルだと上りが遅くなるの?

仕組み上、流合雑音が発生してしまうからです。

J:COM NETでは、同軸ケーブル(テレビ線)を使って信号を送受信し、データ通信を行うため、ケーブルの状態が通信品質に大きく影響します。

特に、信号を伝える同軸ケーブルが傷ついたり緩んだりすると、外部からノイズが混入して信号が乱れることがあります。

そういった現象を“流合雑音”と呼び、それが発生すると通信が不安定になってしまうのですね。

この流合雑音は、雑音が発生する自宅側からJ:COMの基地局へと流れていくため、通信の流れが上りの時に影響を及ぼし、結果として通信が不安定で遅くなってしまうのです。

実際に、同軸ケーブルを使用している「J:COM NET」と、使用していない「J:COM NET光 on auひかり」の通信速度の違いを比較しましたのでご覧ください。

「J:COM NET」と「J:COM NET光 on auひかり」の上り下り平均速度

サービス名上り速度
(アップロード)
下り速度
(ダウンロード)
J:COM NET60Mbps303Mbps
J:COM NET光 on auひかり604Mbps690Mbps

出典:みんなのネット回線速度

「J:COM NET」の上り速度は下りの20%程度、対して「J:COM NET光 on auひかり」の上り速度は下りの85%ほどの速度に落ち着いていますね。

つまり、「J:COM NET」は上りが圧倒的に遅いということです。

これは、上りの用途が多い人にとっては、見過ごせない結果ではないでしょうか。

上りはメール送信・SNSや動画の投稿・Web会議やオンラインゲームなどの用途に影響を及ぼし、このような上りの用途が多い方にとって「J:COM NET」は不向きと言えます。

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J:COMでは流合雑音のような通信障害が頻繁に起きている

J:COMの通信障害はどれぐらい起きているの?

全国で1ヵ月に約15~30回は、通信障害が起きているんです。

実はJ:COMでは、こういった流合雑音も含めた通信障害が、頻繁に起きています。

J:COMの通信障害は、主に同軸ケーブルも含めた設備の不良や劣化などにより起きるのですが、その発生頻度は月に15~30回ほどで、下記のJ:COM公式ページから確認ができます。

こういった通信障害は、J:COM以外の回線サービスでも起こりえますが、ネットで「jcom 通信障害」と検索してみると、とてつもない量の口コミがヒットするので、発生頻度が多いということはわかります。

とにかく、一度発生してしまうと何時間も改善されない通信障害は、本当にインターネットを利用する人にとって、ストレス以外の何物でもないですよね。

このような通信障害は、お客様自身で解消できる問題ではなく、ただただ復旧するまで待機するしかないのですが、通信障害以外の場合はそうではありません。

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通信障害以外のトラブルは自分で解消できることもある

通信障害以外の場合って何?

自宅のWi-Fiルーターかデバイスに問題がある場合です。

通信障害以外で、自宅のWi-Fiが切れたり通信が不安定になったりしている場合は、使っているWi-Fiルーターやデバイスに問題があると考えられます。

具体的には、下記の4つの問題が起きている場合です。

これらは、その場で不具合を解消できることもあるので、それぞれ解消方法についても解説していきますね。

最初に試したいのがWi-Fiルーターの再起動

Wi-Fiルーターの不具合はどうすれば解消できるの?

再起動を試してみてください。

同じWi-Fiルーターを何年も使い続けていると、Wi-Fiルーターも機械なので、家電製品などと同じように不具合を起こすことがあります。

いつも光っていた緑色のランプが点滅していたり点灯していなかったり、それからWi-Fiルーターを触ってみて、極端に熱を持っている場合は不具合の合図です。

そういった場合は、一度休ませるために電源をオフにしてください。

そして、十分に時間を置いて放熱させたら再起動してみましょう。

再起動することで、Wi-Fiルーターが正常に動き出し、不具合が解消されることがあります。

Wi-Fiルーターの不具合は、意外とよくある通信トラブルなので、まずルーターを再起動させてみることが解決への近道ですよ。

Wi-Fiルーターはできるだけ見えるところに置く

Wi-Fiルーターの設置場所はどこがいいの?

周りに物がない高い位置に設置するのが理想的です。

家にWi-Fiルーターが届くと、部屋の隅だったり、テレビやパソコンの裏側だったり、できるだけ目立たない場所に設置してしまう人も多いと思いますが、そういった場所はおすすめしません。

当然ですが、Wi-Fiルーターは電波を飛ばしている機器です。

電波は基本的に障害物に弱いので、周りに物がなく、できるだけ高い場所に設置するのが最適なのですね。

また、電波を吸収してしまう水が入った物の近くや、電波が干渉し合ってしまう電子レンジなどの近くは避けてください。

また、単純にWi-Fiルーターと接続しているデバイスとの距離が遠いだけなのかもしれないので、一度距離を縮めてみてください。

どうしてもルーターの設置場所を変えられない場合は、Wi-Fi中継器の導入も検討してみましょう。

J:COMでは、中継器「メッシュWi-Fi追加ポッド」(¥550/月)があるので、ぜひ活用してみてください。

近くなら5GHz帯・遠くなら2.4GHz帯がおすすめ

Wi-Fiの電波って種類とかあるんですか?

遠くまで届く2.4GHz(ギガヘルツ)帯と、範囲は狭いものの速度が速い5GHz帯の2種類があり、接続先を選ぶことができます。

J:COMのWi-Fiが切れる原因の一つに、「電波の選択ミス」が考えられます。

Wi-Fiは主に2.4GHz帯5GHz帯の2種類があり、それぞれに特徴があります。

2.4GHz帯は障害物に強く電波を遠くまで飛ばせるメリットがありますが、速度は遅くて他の家電の電波に影響を受けやすいというデメリットがあります。

5GHz帯はその反対で、速度が速く他の家電の電波の影響を受けにくいというメリットがある一方、障害物に弱くあまり遠くまで電波を飛ばせないというデメリットがあります。

2.4GHz帯と5GHz帯のメリットとデメリット

項目2.4GHz5GHz
通信速度の速さ
通信エリアの広さ
障害物に対する強さ
外部からの電波に対する耐性

このように、それぞれ異なった特徴を持っているので、ご自身の環境に合っていない電波を利用している場合は繋がりにくくなったり、速度が十分に出なかったりします。

たとえば、電子レンジなどが発する電波と干渉すると2.4GHz帯が不安定になります。この場合、Wi-Fi設定画面で5GHz帯に切り替えることで、通信が改善するケースがあります。

基本的には、5GHz帯の方が速いので、5GHz帯に接続するのがおすすめですが、どうしてもWi-Fiルーターから離れた部屋で利用する場合などは、2.4GHz帯を利用してみましょう。

パソコンなどデバイスのWi-Fi画面を開いて、【○○○○-G】につながっていたら2.4GHz帯、【○○○○-A】につながっていたら5GHz帯を利用しているということです。

ルーターの底面か側面に、接続に必要なパスワードが記載されているので、自分の環境に合っているか判断して、設定し直してみてください。

機内モードは飛行機以外では使わない

なぜ機内モードじゃダメなの?

誤タップなどで機内モードになってしまっていると、Wi-Fiが利用できません。

機内モードは、通信を遮断するための機能なので、このモードに設定されているとWi-Fi機能が働かなくなってしまいます。

パソコンだとあまりそういったことはないかもしれませんが、スマホやタブレットだと、誤って機内モードボタンを押してしまうことがあります。

一度確認をしてみて、機内モードがオンになっている場合は、オフに切り替えれば問題は解決できます。

これら4つの問題は、J:COMに頼らずともご自身で対応できることなので、通信が切れたり安定しない場合は、一度試してみてください。

ただし、これらはJ:COMユーザーにとって一時的な解決策に過ぎず、通信が不安定ということに対して根本的な解決とはなりません。

回線サービスとしてJ:COMのクオリティは低い

なぜ根本的な解決にならないの?

Wi-Fiルーターやデバイス側の対処をしても、J:COMの回線側の問題は解決しないからです。

冒頭からお話しているように、J:COMは通信障害が多く、それによりストレスを抱えている人は全国に多くいます。

その原因の多くが、同軸ケーブルを使った通信方法に起因するものですが、同軸ケーブルはインターネット通信をする上で、どうしたって光ファイバーのレベルには遠く及びません。

そもそもケーブルテレビの放送を届けるためのケーブルなので、双方向の通信を必要とするインターネット回線としては不向きなのです。

このJ:COMの通信が不安定という問題は、もう何年も言われ続けており慢性的なものなので、すぐには解決しません。

J:COMを辞めてしまうのが1番の解決策

J:COMを辞めてどうすればいいの?

光回線に乗り換えてしまいましょう。

もうJ:COMに期待はせず、辞めてしまうのが1番だと私は考えます。

光回線であれば、問題の根源である同軸ケーブルを使用しないので、Wi-Fiが切れてつながらないといった問題は劇的に減り、安定して速くなります。

実際に光回線の通信速度は、同軸ケーブルを使用した「J:COM NET」と比較すると圧倒的に速いです。

「J:COM NET」と代表的な光回線の速度比較

光回線名上り速度
(アップロード)
下り速度
(ダウンロード)
J:COM NET60Mbps303Mbps
ドコモ光393Mbps458Mbps
ソフトバンク光417Mbps473Mbps
auひかり586Mbps620Mbps
NURO光703Mbps793Mbps
ビッグローブ光385Mbps475Mbps

出典:みんなのネット回線速度

この通り、下りは他の光回線より劣るものの一定の速度は出ていますが、上りでは圧倒的に負けています。

利用している人がどんどん増えているオンラインゲームなどは、100Mbps以上は必要なので、ストレスを抱えることは間違いないでしょう。

実際に光回線へ乗り換えようとすると、どの光回線にすればいいのか迷ってしまう人も多いと思いますので、おすすめの選び方を紹介しますね。

光回線のおすすめの選び方

光回線のおすすめの選び方って何?

一番シンプルな選び方は、利用しているスマホに合わせて選ぶことです。

J:COMは、auとUQモバイルのスマホ代が割引になるスマホセット割の対象なので、既に適用している人も多いかもしれません。

光回線にも同じく、スマホセット割が適用されるサービスがあるので、そこを重視して選ぶのがおすすめです。

正直に言ってしまうと、通信速度など環境面では、どの光回線でもJ:COM NETと比べたら間違いなく改善されるので、そこは心配いりません。

代表的な光回線とスマホセット割

光回線名スマホキャリア割引額(月)
auひかり

ビッグローブ光

auUQモバイル

最大¥1,100
ドコモ光ドコモ最大¥1,210
ソフトバンク光

NURO光
ソフトバンク
Y!mobile
最大¥1,100
最大¥1,650

利用しているスマホ1回線ごとに上記の額が、スマホの料金から割引される仕組みになっています。

既に、auかUQモバイルのスマホセット割が適用されている人は、auひかりがおすすめです。

ただし、auひかりは利用できるエリアが限られているサービスなので、その時は全国的に利用できるビッグローブ光がおすすめです。

その他、ドコモユーザーはドコモ光、ソフトバンクやY!mobileユーザーはソフトバンク光を選ぶのがおすすめですね。

今回紹介している光回線であれば、どれも乗り換え費用が相殺できるキャンペーンが展開されているので、ほぼ自己負担なくJ:COMから乗り換えることが可能となっています。

1日でも早く、快適なインターネットライフを送るためにも、早急に光回線へ乗り換えることをおすすめします。

まとめ

安定したネット環境を求めるなら光回線への切り替えが最善策

J:COMのWi-Fiが切れやすい原因は、同軸ケーブルを利用した通信方式(FTTN)そのものにあります。

再起動や設定変更などで一時的に改善する場合もありますが、構造的な制約がある以上、根本的な安定化は難しいといえます。

一方で、光回線(FTTH)はノイズの影響をほとんど受けず、常時安定した高速通信が可能

実測値でも400〜600Mbps前後の速度が出るケースが多く、動画視聴・オンライン会議・ゲームなど、あらゆる場面で快適にインターネットが利用できます。

また、最近の光回線はキャンペーンも充実しており、工事費実質無料・キャッシュバック・スマホセット割などを活用すれば、J:COMとほぼ同等のコストで利用できる場合もあります。

今後も長く安定したインターネットを使いたいなら、「一時しのぎ」ではなく「根本解決」を選ぶべきです。

まずは下の回線診断ツールから、あなたの地域で利用できる最速の光回線をチェックしてみてください。

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Q&A
J:COM NETに関するよくある質問

J:COMから他の光回線に乗り換える場合の手順は?
他社の工事日程が決まってから、J:COMを解約するとスムーズに乗り換えできます。

J:COMから他社の光回線に乗り換える場合、必ず乗り換え先の開通工事を行う必要があります。

インターネットが利用できない期間が発生することを避けるためにも、乗り換え先光回線の工事日が確定してから、J:COMの解約を連絡してください。

J:COMの解約月は“日割り”にはならず満額請求されるため、光回線の工事日程は月末に調整するのがおすすめです。

J:COMの問い合わせ先は?
0120-999-000です。

通信障害などの問題が起きて直接問い合わせしたい場合や、解約の連絡をしたい場合などは、0120-999-000へ連絡してください。受付時間はAM:9:00~PM6:00です。

なお、WEBでの障害情報の確認はこちらです。

契約内容はどこで確認できる?
「J:COMマイページ」から確認できます。

J:COMを利用している人の中には、自分がどのタイプの回線サービスを利用しているのか、契約期間はいつまでなのかなど、契約内容がわからない人も多いと思います。

そんな時はJ:COMマイページかから契約内容を確認することができます。

丸山 和輝
記事の監修責任者
丸山 和輝

大学ではスポーツ科学部・競技スポーツ学科を専攻。陸上部に所属。長距離部門の選手として数々の大会に出場し、多くの功績を残すが、箱根駅伝メンバーにはあと1歩及ばず。その悔しさをバネに、個人の成果を重視する INEに新卒入社。電気・ガスなどの商材を扱う内勤営業で経験を積む。入社2年目の11月より通信回線を扱う部署のSmgrに昇格。現在に至る。