2024.06.03(更新:2024.09.30)

ドコモ home5GとソフトバンクAirどっちがおすすめ?通信速度と料金を比較しながら解説

比較
丸山 和輝
記事の監修責任者
丸山 和輝

いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。

自宅で手軽にWi-Fiを使いたい…という時に候補として挙がるのがホームルーターですが、その中でも有名なのが、ドコモが提供する“home5G”とソフトバンクが提供する“ソフトバンクAir”です。

この記事では「ドコモ home5GとソフトバンクAirってどっちがいいの?」と迷っているお客様に向けて、どちらを選んだらいいか3つの項目を比較しながら説明していきますね。

結論からお伝えすると、インターネットの通信速度ではドコモhome5Gの方が優秀ですが、料金を重視するのであればスマホの「セット割引」が利用できる方をおすすめします。

その理由を順に解説していきますので、ドコモhome5GとソフトバンクAirどちらを契約すべきか検討している方は是非ご一読ください。

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01:通信速度の比較

インターネットの速度って、どっちが速いの?

実際に使っている人の平均速度ではドコモ home5Gの方が速いですね。

一般的にインターネットの速度は、1秒間に送受信できるデータの量を数値にして、「bps」という単位で表します。

この値が大きければ、短時間で多くのデータをやり取りできる=速度が速いということなのですが、ドコモ home5GとソフトバンクAirの平均的な速度を比較したのでご覧ください。

ドコモ home5GソフトバンクAir
下り平均速度189Mbps101Mbps
上り平均速度20Mbps9Mbps
平均Ping値47.9ms44.3ms

※参照:みんなのネット回線速度

下りの平均速度(ダウンロード)を見ると、ドコモ home5Gの方がソフトバンクAirより倍近く速いですね。例えるならスマホのアプリなどをダウンロードする際、短時間で完了するという事ですね。

一方で、上り平均速度(アップロード)に関しては、同じくhome5Gの方が速いのですが、下りの速度と比べるとかなりの差がある事がわかります。

また、インターネットの応答速度(送信してから受信されるまでの往復の速度)を表す「Ping値」(ピン値・ピング値)は低いほど速く、30ms以下であれば快適と言われているのですが…

home5G・ソフトバンクAirともに40ms以上なので応答速度は良くないということです。

Ping値が遅いと快適にネットができないの?

一般的な用途なら問題なく利用することができますよ。

Ping値は往復の応答速度なので、上り(送信)が遅いと、いくら下り(受信)が速くてもトータルの時間としては遅くなってしまうということです。

そのため、WEB会議やオンラインゲームなど、リアルタイムで双方向の通信をする場合には、Ping値が高いと画面がカクついて遅れたり、音声が途切れたりなど支障が出てくるのです。

とはいえ、一般的な用途(ネットサーフィン・SNS・動画視聴など)でインターネットを利用するうえでは重いデータを送信するというわけではないのであまり支障はありません。

ホームルーターはそういった一般的な用途で用いるには問題なく使えるのですが、重要なのは“電波のエリア”で利用する場所によって通信速度が大きく変わるのです。

<関連記事>
ホームルーターは遅い|上り速度がたったの17Mbps!何が問題かわかりやすく解説

5Gエリアはドコモhome5Gの方が広い

快適に利用できる電波のエリアってどこなの?

“完全な5G回線”で通信できるエリアなら快適ですよ。

ドコモ home5GとソフトバンクAirで利用できる電波は大きく分けて3種類あり、地域やホームルーターの設置場所によって利用できる電波が異なるのです。

電波周波数帯域速度評価
5G(SA)4.5GHz・3.7GHz完全な5G”
かなり速い
5G(NSA)3.5GHz・3.4GHz・2GHz・700MHz“なんちゃって5G”
4Gと同レベル
4G LTE700M~900MHz・1.5G~3.5GHz遅い

5G回線とはいっても、SA(スタンドアローン)NSA(ノンスタンドアローン)の2つがあります。

その違いは技術的な内容になるので「NSA」の方から簡単に説明すると…

「NSA」は、4G向けの装置と5G・4Gの基地局を併せて使用する方式で電波を発信しています。つまり、4G用の装置を使っているので、通信速度は4Gと同じくらいしか出ないということ。そのため“なんちゃって5G”とも呼ばれ揶揄されているのです。

一方で、「SA」とは、5Gの専用設備と5Gの基地局のみ使用した新しい方式なので、“完全な5G回線”ということができ、通信速度はかなり速いのです。

これらは電波の強度である周波数帯域が異なり、3.7GHz(ギガヘルツ)以上の5G(SA)は電波が強く高速通信が可能なのですが、電波の届く範囲が狭いのが特徴。

一方で、5G(NSA)や4G LTEは、電波は弱いものの広範囲で提供が可能という特徴があります。

これらの提供状況は、ドコモ home5G・ソフトバンクAirともにサービスエリアマップで確認ができます。

ここで肝心なのは、自宅が5G(SA)のエリアになっているかどうかです。

home5Gのエリアマップでは自宅が赤色の「瞬速5G」に対応しているかどうか、ソフトバンクAirであれば濃いピンクの「3.7GHz」に対応しているか確認してみてください。

また、home5GとソフトバンクAirのエリアマップを見比べてみると、ドコモ home5Gの方が圧倒的に5G(SA)エリアが広いのがわかります。

つまり、home5Gは5G(SA)が利用できる地域が広いから、平均速度もソフトバンクAirよりも速いというわけなのです。

他にも5G(SA)の能力を引き出すことができるホームルーター自体の性能も、home5GとソフトバンクAirとでは異なるのです。

ホームルーターの性能はhome5Gの方が優秀

ホームルーターの性能ってどっちがいいの?

ドコモのホームルーター「home5G HR02」の方が性能は良いですね。

ドコモのホームルーター「home5G HR02」とソフトバンクAirの「エアターミナル5」の通信速度の性能を比較してみます。

ドコモ home5GソフトバンクAir
機種名home5G HR02エアターミナル5
下り最大速度4.2Gbps2.1Gbps
上り最大速度218Mbps非公開
Wi-Fi/最大伝送速度Wi-Fi6/4.8GbpsWi-Fi6/2.4Gbps
有線LAN/最大伝送速度2ポート/2.5Gbps 2ポート/1Gbps
同時接続台数66台128台

最大速度というのは、そのルーターが持つ理論上出せる速度の最大値なのですが、home5G HR02はエアターミナル5の2倍のスペックを持っているのです。

Wi-Fi機能についても、同じ「Wi-Fi6」という高速Wi-Fi規格に対応しているのですが、最大伝送速度は2倍の差があり、有線LAN(LANケーブルでPC繋ぐ接続方法)でも倍以上の差があるのです。

同時接続台数においてはソフトバンクAirの方が多いのですが、実際に何十台も繋ぐことはないと思われるので、機器の性能はドコモ home5Gの方が優秀で5G回線の実力をより発揮できると言えます。

02:月額料金の比較

月額料金はどっちが安いの?

基本料金はドコモ home5Gの方が400円ほど安いです。

一般的なホームルーターの月額料金の相場は5,000円前後なので、ドコモ home5Gは相場よりやや安く、ソフトバンクAirは少し高い位置付けになっています。

ドコモ home5GソフトバンクAirソフトバンクAir
レンタル
月額料金4,950円5,368円5,907円

基本的には、どちらもホームルーターは購入品になっているのですが、ソフトバンクAirはレンタルがあります。

ソフトバンクAirのレンタルでは、一世代前の「エアターミナル4」が貸し出しの対象機器になっているため、5G通信ができないといったデメリットがあります。

また、レンタルのプランでは次に解説する月額料金の割引が受けられないため、短期間の利用であるなら意味はありますが、長期利用する場合は損してしまうのです。

では、ドコモ home5G・ソフトバンクAirの月額料金割引について解説します。

月額料金の割引特典はソフトバンクAirの方がお得

月額料金の割引ってどのくらい安くなるの?

ソフトバンクAirなら2年間2,970円で利用できるからかなりお得ですね。

2024年5月現在、ドコモ home5G・ソフトバンクAirともに月額料金割引の期間限定キャンペーンを行っています。

  • ドコモhome5G:home 5G U29 デビュー割
    29歳以下のお客様に限り12か月間1,760円割引(月間利用データ量30GB以下の場合)
  • ソフトバンクAir:SoftBank Air みんなおトク割
    24か月間2,398円割引(対象年齢なし)

この割引を適用させると…home5Gは月額3,190円(12ヶ月間)、ソフトバンクAirは月額2,970円(24ヵ月間)になります。

比較すると、一目瞭然ですが2年間も続くソフトバンクAirの割引の方が圧倒的にお得で、割引総額は57,552円にもなるのです。

ドコモ home5Gについては、対象年齢が限定されているうえに、割引総額も21,120円とソフトバンクAirに劣り、月間の利用データ量が30GBを超えると対象外になってしまうという内容。

ここでどちらが得なのか、長期利用した場合の総支払額を比較してみたいと思います。期間は後ほど解説する機器の分割払いの期間に対応した3年間です。

年数home5G(29歳以下)ソフトバンクAir
1年目38,280円35,640円
2年目59,400円35,640円
3年目59,400円64,416円
合計157,080円
月額平均:4,363円
135,696円
月額平均:3,769円

ドコモ home5Gは特典を利用しても、支払総額としてはソフトバンクAirよりも2万円以上も高いですね。

また、30歳以上の人は割引が無いので月額4,950円×36カ月=178,200円。つまり4万円以上も高くなってしまいます。

ドコモ home5Gはインターネットの速度の速さは優秀ですが、高いと言わざるを得ませんね。

ただし、home5Gは割引以外にもキャッシュバックの特典があるので、それを適用することで差額を埋めることもできるのです。

ドコモ home5Gのキャッシュバックで金額差は埋まる

ドコモ home5Gのキャッシュバックっていくらなの?

窓口によっては20,000円のAmazonギフトカードがもらえます。

ドコモ home5Gでは期間限定でキャッシュバックのキャンペーンを行っています…とはいっても、現金ではなくドコモのdポイントやAmazonのギフトカードのプレゼントになり、申し込む窓口によって内容が異なるのです。

ドコモ home5G 申し込み窓口

  • ドコモ home5G公式WEBサイト…dポイント15,000pt
  • ドコモショップ…dポイント10,000pt
  • GMOとくとくBB…Amazonギフトカード20,000円分

この中で一番お得なのは、GMOとくとくBBですね。

GMOとくとくBBと言うのはhome5Gの販売代理店で、この代理店サイトから申し込むことでキャンペーンのAmazonギフトカード20,000円分をもらうことができます。

こういった特典を利用すれば、home5GであってもソフトバンクAirとの金額差を埋めることができるというわけです。

ここまで月額料金について解説しましたが、最後に契約時にかかる初期費用を比較します。

03:初期費用の比較

初期費用っていくらぐらいかかるの?

契約事務手数料が3,000円程度、あと機器代金がかかりますがこちらは実質無料です。

ドコモhome5G・ソフトバンクAirともに、契約時に1回だけかかる契約事務手数料と、機器代金が初期費用としてかかります。

ただし、機器代金に関しては加入特典があり実質無料になります。内訳は以下の表をご覧ください。

ドコモ home5GソフトバンクAir
契約事務手数料3,850円3,300円
機器代金71,280円
分割払い:1,980円×36回
71,280円
分割払い:1,980円×36回
機器代金割引月々サポート
分割払い:1,980円割引×36回
月月割
分割払い:1,980円割引×36回

このように両サービスともに機器代金・特典内容は同じですが、毎月の分割払いと同額の割引が入るため“実質無料”で機器を手に入れることができるということです。

実質無料の“実質”ってどういうこと?

36カ月間継続利用すれば、機器代全額が相殺されて実質的に無料になるということです。

実質無料というのは、無料にするための条件があり、それが36か月間継続利用するという事なのです。

そのため、36か月間の途中で解約すると、月々サポート/月月割といった割引特典が終了し、機器代の残額を一括払い(または分割払いの継続)をすることになるのです。

例えば1年で解約した場合、未払い月の24ヵ月分である47,520円が残債として発生するのです。

ドコモhome5G・ソフトバンクAirはそもそもの機器代金が高額であるため、利用するのであれば契約前に快適に使えるエリア(5G(SA))であるかどうかを確認のうえで長期利用するのがおすすめです。

最後に、どちらを利用するか迷っている場合の判断基準について解説しますね。

どっちか迷ったら何を重視するかで決める

結局、どっちを利用すればいいの?

通信速度を重視するならhome5G、料金を重視するならスマホのセット割引ができる方を選ぶのが最適です。

ドコモ home5GとソフトバンクAirの選択で、迷っているのであれば何を重視するのかで選ぶのが最適な選択となります。

“通信速度”を重視するなら…

通信速度では、5G(SA)のエリアが広く、5G回線の実力を十分に引き出せるドコモ home5Gがおすすめです。

ただし、利用する自宅のエリアが5G(SA)に対応していることが条件です。もし自宅が5G(NSA)や4G LTEのエリアであれば速度が出ない可能性があるので、ホームルーターは諦めて“光回線”を引くことをおすすめします。

また、WEB会議やオンラインゲームなどを主に利用するのであれば、そもそもホームルーターは不向きなので“光回線”を検討しましょう。

<関連記事>
おすすめの光回線厳選7社!スマホを軸に選ぶ最安・最速回線を一挙紹介

“料金”を重視するなら…

料金を重視する場合は、月額料金の割引が優秀なソフトバンクAirを選ぶのも良いのですが、スマホのセット割引ができるホームルーターを選ぶのがおすすめです。

セット割引とは、利用しているスマホのキャリアと対応しているホームルーターをセットで利用することで、スマホ1回線あたり毎月最大1,100円がスマホ料金からの割引されるサービスのこと。

セット割引対応ホームルーター

スマホキャリア対応するホームルーター
ドコモドコモ home5G
ソフトバンク・ワイモバイルソフトバンクAir
au・UQモバイルWiMAX

このセット割引はスマホ1回線ごとに割引が発生するので、家族で2回線使っているなら毎月最大2,200円割引、3回線なら毎月最大3,300円…と割引額も大きくなっていきます。

そもそも、ホームルーターはインターネット回線としては割高なサービスなので、こういったセット割引を利用することで、ネット回線とスマホのトータルコストの削減をしていくのが賢い使い方ですね。

今回は、ドコモ home5G・ソフトバンクAirを比較しつつどちらを使うべきか解説してきました。ここで簡単にスペックをまとめます。

比較項目ドコモ home5GソフトバンクAir
平均速度(下り/上り)189Mbps/20Mbps101Mbps/9Mbps
月額料金4,950円5,368円
割引後の
月額料金
3,190円
(29歳以下・12ヶ月間)
2,970円
(24ヶ月間)
キャッシュバックGMOとくとくBB
Amazonギフトカード2万円
なし
契約事務手数料3,850円3,300円
ホームルーター機器代金実質無料実質無料
スマホセット割引
対象キャリア
ドコモソフトバンク
ワイモバイル

通信速度の速さで選ぶならドコモ home5Gですが、料金の安さではソフトバンクAirに軍配が上がります。

ただし、どちらのサービスも快適に利用するためには、ご自宅が“完全な5G回線”が利用できるエリアにあることが重要で、それ以外のエリアの場合は速度に関しては過度な期待はしない方が良いと言えます。

ホームルーターは工事不要で手軽にWi-Fi環境が作れるのが最大のメリットですが、インターネットの用途による速度不足は否めません。

もし、オンラインゲームやWEB会議などの用途で利用する場合や、家族など複数人で同時にネットを使う事を想定しているのであれば、“工事”というひと手間がかかりますが快適なインターネットライフの実現のために光回線の導入をご検討ください。

Q&Aドコモ home5G と ソフトバンクAirに関する“よくある質問と回答”

5Gのエリアでも速度が遅い場合はどうしたらいいですか?

ホームルーターの設置場所を窓際に移してみてください。

ホームルーターは屋外からの電波をキャッチして通信しています。そのため、部屋の奥まったところや窓がない部屋などでは電波が入りにくくなるため、窓際へ設置場所を変更してみてください。
また、電子レンジなどの家電のそばに設置すると、電波が干渉して通信が不安定になることがあります。

home5G・ソフトバンクAirでは固定電話は使えますか?

オプションとしての固定電話サービスはありません。

ドコモ home5G・ソフトバンクAirには“光電話”のような固定電話のオプションサービスはありません。

ただし、別契約で以下のサービスを別途契約することで固定電話がご利用いただけます。

・ドコモ…homeでんわ(月額550円~)
・ソフトバンク…おうちのでんわ(月額0円~)

対象のホームルーターとセット利用することで月額料金が割引になるので、固定電話を利用する場合は電話の単品契約がおすすめです。

機器代金の分割払いは36回だけですか?

分割払いの回数は36回以外にも選べます。

機器代金は、一括払いの他に以下の回数から選ぶことが可能です。

・ドコモ home5G…12回・24回・36回
・ソフトバンクAir…12回・24回・36回・48回・60回


ただし、端末の分割割引特典「月々サポート」「月月割」の割引期間は36カ月で固定されているため、選択した支払回数に合わせた割引はされないのでご注意ください。
丸山 和輝
記事の監修責任者
丸山 和輝

大学ではスポーツ科学部・競技スポーツ学科を専攻。陸上部に所属。長距離部門の選手として数々の大会に出場し、多くの功績を残すが、箱根駅伝メンバーにはあと1歩及ばず。その悔しさをバネに、個人の成果を重視する INEに新卒入社。電気・ガスなどの商材を扱う内勤営業で経験を積む。入社2年目の11月より通信回線を扱う部署のSmgrに昇格。現在に至る。