2025.09.25(更新:2025.09.25)

auひかりが遅い原因と対処法!マンションは最大速度に要注意|VDSLなら乗り換えが正解

速度
記事の監修責任者
丸山 和輝

いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。

「最近、auひかりの速度が遅いのかネットが重いんだけど…」

今までは普通に利用できていたものの、急にauひかりの速度が遅くなったりすると、Web会議やオンラインゲームに支障が出るので本当に困りますよね。

この記事では、auひかりが遅い原因を特定するための簡単な診断から、誰でも試せる具体的な対処法までを順番に解説します。

速度低下問題の多くは、HGW(ホームゲートウェイ)の再起動やWi-Fi環境の見直しといったご家庭内の対策で解決可能です。

それでも改善しない時の対処法や、マンションタイプ特有の原因、その場合の最終手段である「乗り換え」についても詳しく解説します。

この記事を読めば、状況に合った最適な解決策が見つかるので、是非ご一読ください。

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auひかりが遅い!まずは原因が「自宅の外」か「内」かを確認

auひかりが急に遅くなったんだけど、何から確認すればいいの?

まずは、障害情報などを確認して原因がauひかり側(自宅の外)にあるのか、ご自身の環境(自宅の内)にあるのかを切り分けましょう。

auひかりが遅いと感じたら、まず原因がauひかりの通信障害(自宅の外)にあるのか、ご自身の機器や環境(自宅の内)にあるのかを切り分けることが最も重要です。

なぜなら、もし大規模な通信障害が原因だった場合、ご自身でいくら機器を再起動しても状況は改善しないからです。

無駄な時間と労力をかけないためにも、この最初のステップを必ず行いましょう。この切り分けを行うことで、その後の対処がスムーズかつ的確になります。

公式サイトで障害・メンテナンス情報を確認する

auひかりの障害情報やメンテナンス情報は公式サイトで確認できます。

通信障害やメンテナンスの情報は、auひかりの公式サイトと、契約しているプロバイダの公式サイトの両方を確認する必要があります。

auひかりの回線自体に問題がなくても、So-netやビッグローブといったプロバイダ側で障害が発生しているケースもあるからです。

それぞれ以下のページから確認できますので、ブックマークしておくと便利ですよ。

対処法を行っても改善しない時はサポートへ問い合わせる

対処法を行っても速度が改善しない場合、サポートに問い合わせましょう。

公式サイトで大規模な障害が起きていないことを確認できたら、すぐにサポートに電話はせず、次の章で解説する「ご自宅でできる改善策」を先に試すことを強くおすすめします。

auひかりが遅くなる原因の多くは、ご自宅の機器の一時的な不具合といった「内側」の問題であることがほとんどだからです。

原因によっては簡単な“機器の再起動”だけで解決してしまうこと多いので、わざわざ電話をして手間をかけることはありません。

一通りの改善策を試しても状況が変わらない場合に、最終確認として以下のサポートセンターへ問い合わせてみましょう。

電話をかける際は、契約情報(au IDなど)を手元に用意しておくとスムーズです。

KDDI 総合窓口
電話番号: 0077-777(通話料無料)
受付時間: 9:00~18:00(年中無休)

9割が改善?auひかりが遅い時に試せる最も効果的な対処法

auひかりの速度を改善するにはどうしたらいいの?

ネットワーク機器の「再起動」を試してみてください。これだけで大半の速度問題は改善されることが多いですよ。

自宅内に原因がある場合、最も簡単で、かつ非常に効果が高いのがネットワーク機器の「再起動」です。

auひかりで利用しているネットワーク機器は以下の一般的に以下の3種類です。

  • ONU(光回線終端装置)または VDSLモデム
  • HGW(ホームゲートウェイ)
    ※ONU・VDSLモデムと一体型の場合もあり
  • Wi-Fiルーター
    ※お客様が用意した市販のルーター

これらの機器は、24時間365日稼働している小さなコンピューターです。

そのため、長時間使い続けることで熱がこもったり、内部のメモリにエラーが蓄積されたりして、パフォーマンスが低下してしまうことがあります。

スマートフォンの動作が重いときに再起動すると快適になるのと同じで、ネットワーク機器も再起動でリフレッシュさせることで、本来の性能を取り戻すことができるのです。

ただし、単純に電源を抜き差しするだけでは復旧しないこともあるため、「正しい手順」で行うことが重要です。

ネットワーク機器の正しい“再起動方法” 5ステップ

電源コードを抜いたあとは、光コンセントに繋げている「ONU」から順番に電源を入れてください。

機器に蓄積されたエラーを確実に解消し、接続をリフレッシュするための正しい手順は以下の5ステップです。

「電源を入れる順番」と「電源を抜いて待つ時間」が重要なので、ぜひこの通りに試してみてください。

  • インターネットに接続している端末の電源をOFFにする
    パソコンをシャットダウンまたはWi-FiをOFFにします。
  • Wi-Fiルーター → HGW → ONU の順に電源プラグを抜く
    コンセントから電源プラグを抜いていきます。
    順番は「壁の光コンセントから遠い順」と覚えると分かりやすいです。
    (※HGWとONUが一体型の場合は、その機器の電源を抜くだけでOKです。)
  • 全ての電源を抜いたまま数分間待つ
    機器の電源を抜いた後、すぐに電源を入れ直すのはNGです。
    内部のコンデンサなどに溜まった電気を完全に放電させ、メモリをクリアにするために必ず1分以上待ちましょう。
  • ONU → HGW → ルーター の順に電源プラグを入れる
    今度は抜いた時と逆の順番、「壁に近い順」で電源を入れていきます。
    ONUの電源を入れ、ランプが正常に点灯するまで1〜2分待ちます。
    次にHGWの電源を入れ、同様にランプが正常になるまで1〜2分待ちます。
    最後にWi-Fiルーターの電源を入れ、同様に待ちます。
    この順番を守ることで、各機器が正しくIPアドレスを取得し、正常に連携できます。
  • 各機器のランプが正常に点灯したら、端末の電源を入れる
    すべての機器のランプ(POWER、LINK、NETなど)が緑色に点灯していることを確認します。
    その後、最初に電源をOFFにしたPCの電源を入れ、インターネットに接続できるか確認してください。

最終手段としての「リセットボタン」とその注意点

HGWには“リセットボタン”がついていて、工事出荷状態に戻すことができます。再起動でも速度が改善しない場合はリセットボタンを押すのも手です。

正しい再起動を試しても速度が改善しない場合の最終手段が、HGWの「リセット(初期化)」です。

リセットとは、機器を工場出荷時の状態に戻す操作のことで、再起動では消えない不具合を解消できる場合があります。

機器の背面などにある、爪楊枝の先で押すような小さなボタンを長押しすれば実行できます。

リセットする前に、知っておいていただきたい注意点は1つだけです。

それは、ご自身で設定したWi-FiのSSID(名前)とパスワードが、すべて初期値に戻ってしまうことです。※SSIDやパスワードを変更していない場合は影響ありません。

リセット後は、ご自宅のスマホやパソコン、ゲーム機などのWi-Fi設定をすべてやり直す必要があります。

再設定に使う初期SSIDとパスワードは、HGWやルーター本体の側面・底面に貼られたシールに記載されていますので、そちらをご確認ください。

Wi-Fiの再設定という少し手間のかかる作業は発生しますが、それで速度が改善するなら試す価値は十分にありますね。

【原因特定】Wi-Fiが遅いのか、回線自体が遅いのかを切り分ける診断

機器の再起動を試したけど、まだ遅い気がします…。次に何をすればいいですか?

有線LAN接続を使って「Wi-Fi」と「回線自体」のどちらに問題があるのかを特定しましょう。これで原因が絞り込めますよ。

機器の再起動を試しても速度が改善しない場合、次に行うべきは原因の切り分けです。

問題がWi-Fiの電波環境にあるのか、それともauひかりの回線やHGWといった根本的な部分にあるのかを特定する必要があります。

なぜなら、Wi-Fiが原因の場合の対処法(ルーターの置き場所を変えるなど)と、回線自体が原因の場合の対処法(LANケーブルを交換するなど)は全く異なるからです。

この切り分けは、パソコンをLANケーブルでHGWに直接つなぐだけの簡単なテストで判明します。

このテスト結果次第で、次に何をすべきかが明確になりますので、非常に重要なステップです。

PCを有線LAN接続して速度を計測する

有線LAN接続とは、LANケーブルを使ってパソコンにつなぐ方法のことです。事前に速度を計測しておき、比較すると改善できたかどうかわかりやすいですね。

それでは、具体的なテストの手順を解説します。

重要なのは「①Wi-Fi接続時の速度」と「②有線LAN接続時の速度」を両方測って比較することです。

  • 【準備】まずWi-Fi接続のまま速度を測る
    最初に、いつも通りWi-Fiでインターネットを使っている状態で速度を測り(計測サイト例:Fast.com)、現状の数値を記録しておきましょう。
    これが「問題が発生している時の速度」の基準値になります。
  • パソコンのWi-FiをOFFにする
    有線接続の速度だけを正確に測るため、必ずWi-FiはOFFにしてください。
  • HGWとパソコンをLANケーブルで接続する
    auひかりからレンタルされているHGWの背面にある「LAN」と書かれたポートと、パソコンのLANポートをケーブルでつなぎます。
    (※LANポートがないノートPCの場合は、別途変換アダプタが必要です。)
  • 再度、速度測定サイトでテストを実行する
    以下のいずれかのような速度測定サイトにアクセスし、有線接続での下り速度を計測します。

さて、最初に測った「Wi-Fiの速度」と、次に測った「有線の速度」を比べてみましょう。

【結果A】有線だと速いが、Wi-Fiだと遅い

この場合、原因は「Wi-Fiの電波環境」にあると断定できます。

(例:Wi-Fiで20Mbpsだったのが、有線だと300Mbps出た)

auひかりの回線自体は正常な速度が出ている証拠です。

有線は速いのにWi-Fiだけ遅い場合の改善策の章に進んでください。

【結果B】有線でもWi-Fiでも、どちらも遅い

この場合、原因は「HGW、LANケーブル、または回線自体」にある可能性が高いです。

(例:Wi-Fiで20Mbps、有線でも30Mbps程度しか出ない)

有線でも速度が出ない場合の改善策の章へ進んでください。

このひと手間で、より確実に原因を特定できますね。

有線は速いのにWi-Fiだけ遅い場合の改善策

Wi-Fiを速くするには、まず何をすればいいですか?

Wi-Fiルーター(HGW)の置き場所を見直しましょう。Wi-Fiの電波はとてもデリケートで、置く場所を変えるだけで速度が劇的に改善することがありますよ。

有線接続で十分な速度が出ている場合、原因は「Wi-Fiの電波環境」でほぼ間違いありません。

auひかりの回線自体はしっかり性能を発揮できています。

Wi-Fiの電波は、壁や家具などの障害物や、他の家電が発する電波(電波干渉)に非常に弱い性質を持っています。

そのため、ルーターの設置場所や設定が不適切だと、本来の性能を全く発揮できていないケースが非常に多いのです。

高価な中継機などを購入する前に、まずは無料で試せる改善策から始めましょう。

この2つだけで、劇的に改善する可能性があります。

ルーターの設置場所を見直す

Wi-Fiルーターって、どこに置くのが一番いいんでしょうか?

床から1~2mの高さがあり、なるべく家の中心に近い、周りに障害物がない場所が理想です。電子レンジのそばや水槽の近くなどは避けましょう。

Wi-Fiの電波は、ルーターを中心に360度、球状に広がっていくイメージです。

この電波の特性を理解すると、どこに置くべきか・置くべきでないかが分かります。

こういう場所はNG!避けるべき設置場所

  • 床の上(家具で遮られやすく、電波が届きにくい)
  • 棚やテレビ台の中(扉や壁で電波が弱まる/熱がこもる原因にも)
  • 部屋の隅・窓際(電波の半分が屋外に逃げてしまう)
  • 水槽や電子レンジの近(水や電波干渉で大幅に速度低下する)

ここがベスト!理想的な設置場所

  • 家の中心あたり(電波を全体に均等に届けやすい)
  • 床から1〜2mの高さ(家具の影響を受けにくく、電波が広がりやすい)
  • 周りに物がない、開けた場所(干渉を最小限に抑えられる)

もしご自宅が広い、あるいは階数が違う部屋でも快適に使いたい、という場合は、家の中に網の目のように電波を張り巡らせる「メッシュWi-Fi」という中継機器を導入するのも非常に有効な手段です。

Wi-Fiの周波数帯「5GHz」に接続を切り替える

Wi-Fiの周波数帯って何ですか?

それはWi-Fiの電波の種類のことです。「A」が高速な5GHz、「G」が障害物に強い2.4GHzです。速度を優先するなら断然「A」がおすすめですよ。

現在使われているWi-Fiルーターのほとんどは、「5GHz(ギガヘルツ)」と「2.4GHz」という2種類の周波数帯の電波を同時に出しています。

それぞれの特徴は以下の通りです。

特徴5GHz2.4GHz
SSIDの末尾「-A」「-5G」など「-G」「-2G」など
通信速度速い遅い
障害物弱い強い
電波干渉受けにくい受けやすい

動画視聴やオンラインゲーム、Web会議など、速度が求められる作業をする場合は、迷わず「5GHz」に接続しましょう。

「2.4GHz」は電子レンジやBluetoothなど、多くの家電でも利用されているため、街中やマンションでは非常に混雑し、電波干渉で速度が遅くなりやすいのです。

お使いのスマートフォンやパソコンのWi-Fi設定画面を開くと、以下のように末尾が少し違う2つのネットワーク名(SSID)が表示されているはずです。

  • aterm-123456-a
  • aterm-123456-g

このうち、末尾が「a」や「5g」などになっている方が5GHzですので、そちらを選んで、いつもと同じパスワードを入力して接続してみてください。

ルーターの近くで利用する場合は、これだけで速度が劇的に改善することがあります。

市販Wi-Fiルーターを利用しているなら“二重ルーター”状態を確認する

auのHGWに、自分で買ったWi-Fiルーターをつないでいるのですが、何か問題ありますか?

ルーター機能が重複する「二重ルーター」状態かもしれません。ご自身で用意したルーターは「アクセスポイントモード」で使うのが正しい設定です。

auひかりからレンタルされたHGW(ホームゲートウェイ)に、ご自身で購入した市販のWi-Fiルーターを接続している場合、「二重ルーター」という状態に陥り、速度低下を招いていることがあります。

HGWには元々ルーター機能が内蔵されています。

そこに、もう一つルーター機能を持つ機器を接続すると、ネットワークの司令塔が2人いるような状態になり、通信が不安定になってしまうのです。

この問題を解決するには、ご自身で用意したWi-Fiルーターのルーター機能をOFFにし、Wi-Fiの電波を送受信する機能だけを活かす「アクセスポイントモード(APモード)」または「ブリッジモード(BRモード)」に切り替える必要があります。

多くのルーターでは、本体の背面に「RT / AP / BR」などと書かれた物理的な切り替えスイッチがあります。

スイッチを「AP」または「BR」に切り替えて再起動するだけで、二重ルーターは解消されます。(RT:ルーターモード)

スイッチがない機種の場合は、ブラウザから設定画面にログインして動作モードを変更します。

HGWに自前のルーターをつないでいる場合は、ぜひ一度この設定を確認してみてください。

有線でも速度が出ない場合の改善策

有線でつないでも速度が遅いままでした、どうしたらいいですか?

原因はLANケーブルの規格が古いか、HGW自体の性能が限界なのかもしれません。この2点を確認しましょう。

有線接続ですら速度が出ない場合、原因はWi-Fiのような無線環境ではなく、データを運ぶ物理的な機器(ハードウェア)にある可能性が非常に高いです。

Wi-Fiという不安定な要素をなくしても遅いということは、インターネットの信号がご自宅のHGW(ホームゲートウェイ)に届いてから、パソコンに伝わるまでの経路のどこかに、速度を制限する「ボトルネック」が存在していると考えられます。

特に見落としがちなのが、長年同じものを使っている「LANケーブル」や、auひかり契約時に設置されたままの古い「HGW」です。

これらの性能が、auひかりのポテンシャルを最大限に引き出せていないのかもしれません。

LANケーブルの規格を「CAT6A」以上に交換する

LANケーブルなんて、どれも同じじゃないんですか?

実は全く違います。古い規格の「CAT5」だと最大100Mbpsしか出ません。auひかりの1ギガプランを活かすには「CAT5e」以上が必須で、今から買うなら「CAT6A」がおすすめです。

HGWとパソコンをつないでいるLANケーブル、何年も前に購入したものや、何かの付属品をそのまま使っていませんか?

実はLANケーブルには「カテゴリ」という通信規格があり、それぞれ対応できる最高速度が決まっています。

ケーブルの側面に「CAT.5」や「CAT.6A」のように印字されているはずなので、ぜひ一度確認してみてください。

カテゴリ最大通信速度伝送帯域auひかり
1ギガプランでの利用
CAT.5100Mbps100MHz× 交換必須
CAT.5e1Gbps100MHz△ ギリギリOK
CAT.61Gbps250MHz○ 問題なし
CAT.6A10Gbps500MHz◎ イチオシ
CAT.710Gbps600MHz○ 6Aで十分

もしお使いのケーブルが「CAT.5」だった場合、それが原因で速度が最大100Mbpsに制限されています。

これはauひかり1ギガプラン(最大1,000Mbps)の性能を10分の1しか引き出せていない状態で、非常にもったいないです。

また、「CAT.5e」であれば、最大1Gbpsまで速度が出せるため問題はないのですが、伝送帯域(1秒間に送信できるデータ量)が低いのです。

そのため、よりスペックの良い「CAT.6」以上のLANケーブルを使うことが速度改善になるということですね。

また、今から新しく購入するなら、断然「CAT6A(カテゴリ6A)」をおすすめします。

1ギガプランの速度を余裕で引き出せるのはもちろん、将来5ギガ・10ギガプランに変更した際もそのまま使えます。

価格も数百円から1,000円台で買えるので、費用対効果が非常に高い改善策です。

高性能な「Wi-Fi 6」対応ルーターに交換する

auからレンタルしてるHGW(ルーター)って、性能が低いんですか?

機種によります。特に古い機種は処理能力が低いので、最新の「Wi-Fi 6」対応ルーターに交換すると速度が改善する可能性が高いです。

LANケーブル以外にも重要なのが、レンタルしているHGW(ホームゲートウェイ)自体の性能です。

auひかりのHGWは、契約時期によって様々なモデルがあり、古い機種だと処理能力が追いつかず、速度のボトルネックになることがあるのです。

対策1:au公式のサービスで新しいHGWに交換する

まず検討したいのが、auひかり公式の「ホームゲートウェイ有償交換」サービスです。

交換手数料3,300円で、お使いのHGWを新しい機種に交換してもらえます。

最新機種になることでHGWの処理能力やWi-Fi性能が向上し、速度が改善する可能性があります。

特に古い規格(例:Wi-Fi 5未満)のHGWをお使いなら、交換のメリットは大きいでしょう。
申し込みは以下の公式サイトから行えます。

▶au公式サイト HGWの交換はこちら

対策2:市販の高性能ルーターを追加し、通信費を節約&アップグレードする

もし交換手数料を払うのであれば、その費用を元手に、より高性能な市販ルーターを購入するというのも非常に賢い選択です。

実は、これには月々の通信費を節約できるという大きなメリットもあります。

ご自身でWi-Fiルーターを用意すれば、auひかりの有料オプションである「Wi-Fiパック(内蔵無線LAN)(月額660円)」を解約できるのです。

高性能なルーターを購入する初期費用はかかりますが、長い目で見れば月額料金が安くなる分、かえってお得になるケースも少なくありません。

例えば、16,500円のルーターなら、30ヶ月、つまり2年半で元が取れる計算になりますね。

その上で、ご自身の環境に合った最新の通信環境を手に入れることができます。

最新の通信規格は「Wi-Fi 7」ですが、auひかりの1ギガプランを最大限に活用するという点では、一つ前の世代で価格も手頃になってきた「Wi-Fi 6」や「Wi-Fi 6E」対応ルーターがコストパフォーマンスに優れています。

  • Wi-Fi 6: 多くの機器が対応しており、通信速度と安定性のバランスが良い。
  • Wi-Fi 6E: Wi-Fi 6の性能に加え、混雑の少ない専用の周波数帯(6GHz帯)が使えるため、都市部でもより安定した通信が期待できる。
  • Wi–Fi 7: 最新・最高の性能。4K/8K動画のストリーミングやVRなど、超高速・低遅延が求められる用途や、将来を見据えた投資をしたい方向け。

ご自身の使い方や予算に合わせて、以下の表を参考にルーターを選んでみてください。

モデル名対応規格価格帯の目安特長
TP-Link
Archer AX80
Wi-Fi 6約12,000円高性能な定番モデル
広範囲をカバー可能
BUFFALO
WSR-5400XE6/D
Wi-Fi 6E約15,000円3つ目のWi-Fi6GHz帯で
安定した高速通信が可能
NEC Aterm
PA-7200D8BE
Wi-Fi 7約22,000円オンラインゲームや動画配信、
コスパ良好なWi-Fi7対応機器

※価格は2025年9月時点の目安です。

なお、市販のルーターを使う際は、「二重ルーター」を避けるため、ルーターの動作モードを必ず「AP(アクセスポイント)モード」に切り替えてからHGWに接続してください。

【マンション向け】VDSL方式で速度が出ない場合の2つの解決策

うちはマンションなのですが、VDSLで全然速度が出ません、なにか解決方法はありますか?

建物自体の配線方式が、VDSL方式の「タイプV」だと最大速度が100Mbpsに制限されてしまいます。タイプGに変更するか、他社の1ギガ回線が使えるか確認しましょう。

マンションでauひかりを利用している場合、建物の共用部から各部屋までの配線方式が「VDSL」のため、十分な速度が出にくいケースが多く見られます。

マンションタイプは1本の光ファイバーケーブルを屋内設備まで引き込み、設備に対応したケーブルを使い各部屋まで接続しインターネットを提供している。

VDSL方式とは、図のように建物の共用部までは光ファイバーで来ているものの、そこから各部屋までは既存の“電話回線”を利用して接続する方法です。

この電話回線がボトルネックとなり、理論上の最大速度が100Mbpsに制限されてしまいます。

いくらご自宅のLANケーブルやWi-Fiルーターを最新にしても、大元が100Mbpsではそれ以上の速度は絶対に出ません。

一方、光配線方式は「共用部から各部屋まで光ファイバー直結」で、最大1Gbpsの速度が可能です。

ただし、auひかりのマンションタイプにおいて光配線方式が利用できるマンションは限られており、VDSLが主流となっています。

しかし、まだ諦めるのは早いです。このVDSLという壁を乗り越えるための、2つの具体的な解決策を解説します。

お住まいのマンションの配線方式と「タイプG」への変更可否

自分のマンションがVDSL方式かどうかは、どうすれば分かりますか?

使っているレンタル機器が、壁の電話線用のジャックにつながっている場合はVDSLです。他にもauひかりの契約書面でも確認できますよ。

まず、ご自身のマンションが本当にVDSL方式なのかを確認しましょう。

壁の差込口に「光」や「光コンセントSC」と書かれていれば各部屋まで光ファイバーが来ている「光配線方式」です。

一方で、電話線と同じ差込口(モジュラージャック)から接続している場合は「VDSL方式」となります。

VDSL方式だった場合に次に確認したいのが、高速化サービス「タイプG」の利用可否です。

用語解説

auひかり タイプGとは?
VDSLの電話回線はそのままに、G.fast(ジーファスト)という新しい通信技術を使うことで、通信速度を大幅に向上させるサービスです。
環境によっては下り最大664Mbpsと、VDSLの約6倍の速度が期待できます。

タイプGは、タイプVが導入されているマンションに、バージョンアップとして追加で導入された設備のこと。

タイプGが利用できるかは、au公式サイトのエリア検索で確認するのが最も速くて確実です。

お住まいの郵便番号や住所を入力して検索すると、建物で利用できるプランが表示されます。

▶auひかり 提供エリアの検索はこちら

検索結果に「タイプG」の表示があれば、プラン変更することで速度を大幅に改善できる可能性があります。

変更の方法は、下記の公式サイトから「MY au」またはお電話にて申請が可能です。

▶【auひかり マンション タイプG/都市機構G】速度変更について

なお、プラン変更の際にHGWも変更になります。その際に機器交換手数料3,300円がかかる場合があるので事前に確認しましょう。

最終手段:「タイプG」が無理なら光コラボへの乗り換え

タイプGは非対応でした。VDSLのままauひかりを使い続けるしかないのでしょうか?

その場合の最善策はNTTの回線網を使う「光コラボ」への乗り換えです。建物にNTTの光設備があれば、最大1Gbpsが期待できます。

お住まいのマンションがタイプGに非対応の場合、残念ながらauひかりを使い続ける限り、最大100Mbpsという速度の壁を越えることはできません。

そこで最終手段となるのが、NTTの光回線網を利用する「光コラボレーション(光コラボ)」事業者への乗り換えです。

用語解説

光コラボレーションとは?
NTT東日本・西日本から光回線(フレッツ光)を借り受けた事業者が、自社のサービスとセットにして独自の料金や特典で提供する光回線のサービスモデルです。

これにより、利用者はドコモ光やソフトバンク光、ビッグローブ光といった多様な選択肢から、スマホとのセット割など自分に合ったサービスを選べるようになりました。

多くのマンションには、auひかりのVDSL設備とは別に、NTTの光ファイバー設備が導入されています。

そのNTT設備を利用する「光コラボ」に乗り換えれば、部屋まで直接光ファイバーを引き込む「光配線方式」で契約できる可能性が高く、最大1Gbpsの高速通信を手に入れられます。

ご自宅のマンションでNTTの光配線方式が使えるか確認する方法と、おすすめの光コラボを紹介しますね。

Step1: ご自宅のマンションが「光コラボ(光配線方式)」に対応しているか確認

「光コラボ」が利用できるか、そして部屋まで光ファイバーが届く「光配線方式」で契約できるかを確認するには、大元であるNTT東日本・西日本の公式サイトで調べるのが最も確実です。

全ての光コラボ事業者はこのNTTの設備を使っているため、ここで「光配線方式が利用可能」と表示されれば、どの光コラボ事業者とも高速なプランで契約できる、ということになります。

エリア検索で「光配線方式」が利用可能と表示されれば、乗り換えによって最大1Gbpsの高速通信を手に入れられます。

なお、提供プランに「フレッツ光クロス」が表示されても、光配線方式の1ギガプランが利用できます。

Step2: スマホセット割が使える光コラボを選ぶ

auやUQ mobileユーザーの方が光コラボを選ぶ上で最も重要なのが、スマホとのセット割が継続できる事業者を選ぶことです。

これにより、通信費を抑えながら速度問題を根本的に解決できます。以下におすすめの3社料金・平均速度・特典内容をまとめました。

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<参考>

マンションタイプ
4,180円
※タイプV
100Mbps約60Mbps

※平均速度参照:みんなのネット回線速度

このようにauひかりの最大速度が100メガだと、実測値の平均としても60Mbps程度ですが、最大1ギガの他社光回線だと、何倍もの速度が出るということ。

これらの事業者へ乗り換えることが、VDSL方式のマンションにお住まいのau・UQ mobileユーザーにとっての最善の策と言えるでしょう。

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まとめ

auひかりが遅い時はHGW再起動!マンションは配線方式の確認が必須

この記事では、auひかりが遅いと感じた時の原因特定から具体的な対処法までを、順番に解説しました。

最後に、問題解決までの流れをもう一度おさらいしましょう。

  • 公式サイトで障害情報を確認
  • 機器の再起動を試す
  • 「Wi-Fi環境」と「回線自体」のどちらが原因かを特定する
  • Wi-Fiが原因の場合:ルーター設置場所・接続する周波数帯(5GHz)・二重ルーターをチェック
    回線が原因の場合: LANケーブルの規格(CAT6A以上か)・HGWは交換・市販ルーターの追加を検討

ここまでの対策で、ほとんどの速度問題は解決するはずです。

しかし、これらの全てを試しても改善しないマンションにお住まいの場合、原因は建物のVDSL方式である可能性が濃厚です。

その場合の最終的な解決策は2ステップです。

・auひかりの高速化サービス「タイプG」が利用できないか確認する。

・タイプGが利用できなければ、au・UQ mobileのセット割を引き継げるビッグローブ光などの「光コラボ」へ乗り換える。

auひかりが遅い問題は、まずご自身でできる宅内改善から始めるのが鉄則です。それでも解決しないVDSL方式のマンションでは、最終的に乗り換えが最も賢明な判断となります。

この記事が、あなたの快適なインターネット環境を取り戻す一助となれば幸いです。

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Q&A
auひかりの速度に関する“よくある質問と回答”

プロバイダによって速度は変わりますか?
理論上は変わりますが、体感できるほどの差はほぼありません。

auひかりは、So-netやBIGLOBEなど複数のプロバイダから選べますが、どのプロバイダを選んでもauひかりの高品質な回線網を利用することに変わりはありません。

プロバイダ間の設備の違いによる速度差はごくわずかで、それよりもWi-Fi環境やVDSLといった配線方式の方が速度に与える影響は圧倒的に大きいです。

速度改善のためだけに、解約金や手間をかけてauひかり内でプロバイダを変更することはおすすめできません。

光コラボに乗り換えれば、最大1ギガの光回線が使えますか?
残念ながらNTT回線を使った光コラボでも最大100MbpsのVDSLタイプがあります。

NTTフレッツ光の回線を使った光コラボサービスでは多くのマンションで光配線方式を採用していますが、建物の設備状況によってはVDSL方式でサービス提供しているマンションも存在します。

VDSL方式の場合、最大100Mbpsの速度が頭打ちになるため、乗り換えても速度改善はできません。

乗り換え前に「光配線方式」であることをエリア検索で確認しましょう。

なお、NTTの回線もVDSLであった場合は、ケーブルテレビのインターネット(ジェイコムなど)や、auのセット割は対応していませんが、NURO光マンションタイプも選択肢に上がります。

スマホセット割を考えると、遅くても乗り換えない方がお得ですか?
セット割を維持したまま乗り換えることも可能です。

乗り換えに伴い、auやUQ mobileユーザーの方がスマホセット割を失うのは大きなデメリットですが、セット割に対応している回線は他にもあります。

本文で解説した通り、ビッグローブ光やSo-net光といった「光コラボ」事業者も、auスマートバリューや自宅セット割に対応しています。

最大100MbpsのVDSL回線に不満を抱え続けるよりも、セット割を維持したまま最大1Gbpsの快適な光回線に乗り換える方が、総合的な満足度は間違いなく高くなります。

また、戸建てにお住まいであってもauひかりや、他社の10ギガ回線に乗り換えることでさらに快適な通信環境を構築することが可能です。

auひかりの1ギガプランから5ギガ・10ギガプランに変更できますか?
提供エリア内であれば変更可能です。

auひかりの公式サイトから高速プランへの変更を申し込めます。ただし、以下の点にご注意ください。

  • 提供エリアが限られる:関東地方の戸建てタイプが対象です。また、一部のエリアに限られます。
  • 月額料金が高くなる:1ギガプランに比べて月額1,000円~2,000円ほど高くなります。
  • 対応機器が必要:性能を最大限に活かすには、10Gbps対応のLANポートを持つPCや、CAT6A以上のLANケーブルなどが必要です。

ほとんどの方にとっては1ギガプランで十分高速なため、よく考えてから申し込みましょう。

こちらの記事でauひかりの5ギガ10ギガについてまとめていますので、参考にしてください。

マンションでも5ギガ・10ギガプランは利用できますか?
auひかりの5ギガ・10ギガプランはホームタイプ(戸建て)限定です。

auひかりが提供する5ギガ・10ギガの高速プランは、「ホームタイプ(戸建て向け)」限定のサービスであり、集合住宅向けの「マンションタイプ」では契約することができません。

これは、建物内の配線方式(光配線方式など)に関わらず、auひかりのサービス仕様として定められています。

そのため、マンションにお住まいの方が10ギガなどの高速通信を希望される場合は、auひかりではなく、NTTの回線網を利用した「光コラボ」の10ギガプラン(ビッグローブ光 10ギガなど)を検討する必要があります。

お住まいのマンションがそれらのサービスに対応しているかは、お気軽にお問合せください。

丸山 和輝
記事の監修責任者
丸山 和輝

大学ではスポーツ科学部・競技スポーツ学科を専攻。陸上部に所属。長距離部門の選手として数々の大会に出場し、多くの功績を残すが、箱根駅伝メンバーにはあと1歩及ばず。その悔しさをバネに、個人の成果を重視する INEに新卒入社。電気・ガスなどの商材を扱う内勤営業で経験を積む。入社2年目の11月より通信回線を扱う部署のSmgrに昇格。現在に至る。