ワイモバイルはデータくりこし可能!機能の仕組みとルール
今使っている格安SIMは、データのくりこしができなくて不便。ワイモバイルではデータくりこしはできるの?
はい、できますよ。上限の容量に対して余ったデータは自動的に次の月にくりこされます。
そうなんだ。データくりこし機能がどんな機能なのかもう少し詳しく知りたいな。
基本的には、ドコモやソフトバンク等の大手キャリアとまったく同じです。また、くりこしたデータの有効期限も、同様に翌月末までとなっています。
冒頭で回答しましたが、改めて“ワイモバイルではデータのくりこしが可能”です。
その機能も、「余ったデータ容量を自動的に翌月に回せる」という、大手キャリアのそれとまったく変わりません。
月末時点で使い切れずに残っているデータがあれば、勝手に翌月の利用可能枠にプラスされます。スマホを触れなかった月の余ったデータを、翌月の旅行や動画視聴のために取っておけるということです。
ただし、無限に貯められるわけではありません。「上限」と「期限」に関する、知っておくべきルールがあります。
くりこせるデータ量:契約データ容量まで
くりこせるのは“当月の基本データ容量”まで。たとえば「シンプル3 Mプラン」なら30GBまでが、くりこせる容量です。
くりこせるデータ量の上限は“翌月加入するプランの基本データ容量”までと決まっています。
5GBのSプランを契約している場合、翌月に繰り越せるのは最大5GBまでということですね。仮にMプランから変更をして、余りが5GB以上だったとしても、くりこされるのは4GBだけ。残りは切り捨てられます。
「100GBまで無限に貯金できるわけではない」と理解しておいてください。
またくりこしの際、100MB未満のデータは切り捨てられます。残データすべてがまるごとくりこされるわけでもない点も注意が必要です。
くりこしたデータの有効期限:翌月末まで
くりこしたデータは、翌月末までが有効期限です。くりこしデータを無限にためておくことはできません。しかし、翌月は“くりこしたデータから”使われる仕様になっています。
繰り越したデータの有効期限は「翌月末」までになっています。
つまり余ったデータは永久に貯め続けられるわけではないのです。翌月中に使い切らなければ消滅してしまいます。
とはいえワイモバイルのデータの消費順序は、くりこした分からとなっています。まず前月のくりこし分から消費され、それがなくなってから当月の基本データが使われることに。
そのため、くりこし分は無駄なく消化され、さらに当月分のデータがまた余ることで、さらに翌月へ繰り越されるというサイクルが回ります。
乗り換え前に確認!ワイモバイルは他社に比べて料金が高め
そうなんだ。くりこし機能がしっかりしているなら、ワイモバイルにしてしまってもいいな。
ワイモバイルのくりこし機能は非常に優秀ですが、その分ワイモバイルの基本料金は多くの格安SIMに比べて高くなります。くりこしはできても、次は「高い!」というストレスを感じるおそれがあることは押さえておきましょう。
ワイモバイルのくりこし機能は、お客様の希望に沿うものでしょう。しかし「くりこし機能があるから」という理由だけで、今すぐ乗り換えを決めるのは少々気が早いです。
というのも、ワイモバイルは他の格安SIMと比較すると、基本料金が数百円〜千円程度高いと言えます。
くりこし機能に惹かれて乗り換えることで、次「料金が高い」という新たなストレスにぶつかってしまう可能性が否めません。
主な格安SIMとワイモバイルの基本料金比較
そうなの?いったいどれくらい高くなるの?
プランにもよりますが、30GBのプランの場合およそ1,000円ほど高くなります。具体的に、他の格安SIMと比較してみましょう。
「料金が高い」ということが理解できるよう、主要な格安SIMとワイモバイルの料金を比較してみましょう。
| 容量 | ワイモバイルの料金 | 他社格安SIMの料金 |
|---|---|---|
| ~5GB | 3,058円 (Sプラン) | 990円 (IIJmio・5GB) |
| ~30GB | 4,158円 (Mプラン) | 2,970円 (ahamo・30GB) |
| 35GB~ | 5,258円 (Lプラン) | 3,278円 (楽天モバイル・無制限) |
ご覧の通り、ほぼ同じような容量のプランと比較すると、ワイモバイルの料金が高いことがわかると思います。
特にデータくりこし機能がないような格安SIMは、基本料金がワイモバイルより大幅に安いことが多いです。
ご利用中のキャリアによっては大幅に通信費が上がり、「料金が高くなった」というストレスを感じるかもしれません。
安さを求めて「乗り換えない方がいい」と判断を下すのも手。しかし、もしお客様が「毎月データを追加購入している」なら話は別です。
【判断基準】ワイモバイルに乗り換えるべき人の“損益分岐点”
そうしたら、くりこし機能はあってもワイモバイルには乗り換えないほうがいいの?どうしたらいいんだろう…。
今お使いのキャリアでデータを追加した場合の料金と、くりこし機能があるワイモバイルの料金とを比較し、“どちらが高くつくか”で判断するのが良いです。
ワイモバイルのほうが基本料金が高くても、乗り換えた方が結果的に安くなる、あるいは料金はトントンで質が上がるというケースがあります。
その鍵を握るのが、「現在の格安SIMでのデータ追加購入」の頻度と金額です。追加のデータ購入を頻繁にしていると、どんどん費用が加算され、安い基本料金の意味がなくなってしまいます。
しかし裏を返せば、追加データ費用が加算された“月々の請求額”が“ワイモバイルの基本料金”を上回っているのなら、総合的に見るとワイモバイルのほうがオトクだと言えるでしょう。
それを判断できる基準となる「損益分岐点」を以下に用意しました。
「ahamo(30GB)」でデータを追加した場合と、ワイモバイル(30GB※シンプル3 M想定)を比較した表を使って、損益分岐点を見ていきましょう。
| 月間の データ使用量 |
① ahamo (30GB) 基本2,970円+追加550円/GB |
② ワイモバイル シンプル3 M (30GB) 基本4,158円(割引なし) |
どっちがお得? |
|---|---|---|---|
| 30GB (基本内) |
2,970円 | 4,158円 | ahamoが 1,188円安い |
| 31GB (+1GB) |
3,520円 | 4,158円 | ahamoが 638円安い |
| 32GB (+2GB) |
4,070円 | 4,158円 | ahamoが 88円安い |
| 33GB (+3GB) |
4,620円 | 4,158円 | ワイモバイルが 462円安い |
| 34GB (+4GB) |
5,170円 | 4,158円 | ワイモバイルが 1,012円安い |
※ワイモバイルは前月の余りを繰り越すことで、当月30GB以上使える(追加料金0円)想定です。
- データ追加が「+2GB」まで: 乗り換えるよりもデータ繰り越しをする方が安いです。乗り換えないほうがオトクに済みます
- データ追加が「+3GB」以上: トータルで見るとワイモバイルの方が安いです。乗り換えたほうがオトクになります。
ワイモバイルのほうが基本料金は高いとはいえ、データ追加を3GB以上すれば、トータル請求額はワイモバイルよりも安くなります。
ワイモバイルであれば、前月の余りをくりこすことで、追加料金なしで当月40GB以上使うことも可能。
つまり毎月のように3GB以上を追加している人や、月によって使用量が激しく変動して追加購入がかさんでいる人は、基本料金が高くてもワイモバイルの方が安上がりになります。
ワイモバイルの料金を「格安SIM並み」に下げるテクニック
くりこし機能があるのは魅力的なんだけど、自分の場合は料金が上がりそう。料金が高くなるのは嫌なんだけど、どうにかならないのかな…?
ここで挙げたワイモバイルの料金は割引の効いていないあくまで“基本料金”です。ここから、いくつか割引を適用させることができるなら、月々の料金を下げることができますよ。
損益分岐点を踏まえ、「3GBも追加はしない」と感じた方は、乗り換えないほうがオトク。
とはいえ、やはりくりこし機能が魅力的に感じる方は、ワイモバイル特有の強力な割引を適用することで、格安SIM並みの安さで利用することもできます。
以下の2つの方法のどちらかが使えないか、チェックしてみてください。可能なのであれば、格安な料金でくりこし機能も使えるという、まさに「二兎を追って二兎を得る」ことができます。
1.“おうち割”か“家族割引”を適用させる
ご自宅のインターネットをソフトバンク光かソフトバンクAirにすると、スマホに1,500円ほどの割引が発生します。またはご家族のスマホもワイモバイルでまとめられると、家族割が発生します。そうすると、基本料金をかなり下げられます。
もっとも割引額が大きいのが、自宅のネット回線とのセット割または家族割引です。
| 割引名 | 割引額 | 条件・諸注意 |
|---|---|---|
| おうち割 | -1,650円/月 | 自宅のネット回線を ソフトバンクAirかソフトバンク光にする |
| 家族割 | -1,100円/月 | 家族のスマホをワイモバイルにそろえる ※1回線目は割引が発生しない |
※これらのプランの併用はできません。
これらを適用すると、月額料金から毎月約1,000円以上が割り引きされます。Mプランであれば、月々の基本料金が2,508円になるわけです。
同じ30GBの容量を持つahamoが2,970円ですから、それより基本料金が安くなるわけですね。
ネットをそろえることができない方は家族割にシフトしてもOK。割引額は下がりますがそれでも1,100円です。ahamoと同等の金額になります。
ただし、家族割は代表回線には割引があります。夫婦ふたりで利用され、夫が代表回線になる場合、夫には割引が発生しません。妻側の料金が-1,100円となります。
“家族”割という名の通り、個別ではなく家計全体に影響が出るものだと考えてください。
最善策はネットをソフトバンクにそろえること。もし難しいようなら家族割の適用を検討してください。
2.PayPayカード割の適用とポイント還元を活用する
ワイモバイルの支払いを「PayPayカード」にしている場合、料金が200円ほど割り引かれます。さらにPayPayでのお買い物で付くポイントの還元率も上がるため、生活費全体で見ると節約につながっています。
ワイモバイルの支払いをPayPayカードにするだけで「PayPayカード割」として毎月187円が割り引きされます。
これだけでは少しうまみが少ないですが、さらにPayPay経済圏をうまく活用すれば、“実質の支払い額”を下げることも可能です。
まず、ワイモバイルユーザーは以下の特典を受けられます。これを「単なるオマケ」ではなく「毎月の値引き」として計算に入れると、高い基本料金の元が取れると言えるのです。
- LYPプレミアム無料: 通常月額508円のサービスがワイモバイルユーザーであれば無料。主にLINEの特典が多く、「LINEスタンプ使い放題」や「送信取消」が無料で使える
- ポイント還元率アップ:Yahoo!ショッピングでの買い物がワイモバイルユーザーなら最大7%還元される。さらに貯まったポイントはスマホ代の支払いに充当できるため、翌月の請求額を直接安くすることが可能
表向きの基本料金が高くても、カード割とポイント還元を合わせれば、実質的な負担額は表示価格よりもかなり安くなります。
特に「PayPayをよく使う」「Yahoo!ショッピングをよく使う」という方にとっては、この恩恵は非常に大きいはずです。
ワイモバイルは乗り換えても“後悔しない”質のサービス
ちなみに、ワイモバイルは格安SIMの中でもかなり高品質なサービスです。乗り換えてから「遅い!」等の後悔を生むことはないはずなので、安心してください。
料金面での計算ができたら、最後に「サービスの質」についても確認しておきましょう。
いくらくりこしができ、なおかつ料金が安くても、通信品質が良くなければ意味がありません。
しかしその点で言うと、ワイモバイルの通信は非常に高品質。使っていてストレスを感じることはほぼないと言えます。
ソフトバンクの自社回線をそのまま利用しているため、格安SIM特有の「昼休みの速度低下」がありません。いつでもサクサク繋がる快適さは、数百円の差額以上の価値があります。
実店舗での対面サポート: 全国のワイモバイルショップ・ソフトバンクショップで手続きや相談が可能です。何かあった時に駆け込める場所があるのは、ahamoなどのオンライン専用プランにはない大きな安心材料です。
いらっしゃいませ、株式会社INEの丸山です。
特に、以前大手キャリア等でくりこし機能に助けられていた人が、安さを求めて格安SIMにしたときにぶつかるのが、不本意なデータ課金。
月によってデータ使用量がバラバラな方にとって、くりこし機能がないのはストレスの元。
余った月は「データを捨てている」ような感覚になりますし、足りない月は追加料金を払わなければなりません。
その点、ワイモバイルには、データのくりこし機能があります。データが余った場合、それを自動的に翌月へ回すことが可能です。
本記事では、ワイモバイルのくりこし機能の仕組みを解説した上で、「今の格安SIMから乗り換えるとどうか」も、損益分岐点をはっきりと明示して解説します。
お乗り換えに迷われている方は、ぜひ最後までお読みください。